5.3.1 イベントログ
Windows環境では,エラーが発生した場合,発生した障害の情報を,イベントログとして出力します。イベントログは,Windows上の管理ツールのイベントビューアで参照します。
(1) サーバに出力されるイベントログ
イベントログは,次に示す形式でメッセージを出力します。各項目の詳細については,マニュアル「EUR メッセージ」を参照してください。
メッセージID メッセージ文 : 詳細情報
また,次に示す情報を出力します。
項目 |
内容 |
---|---|
日付 |
イベントログを出力した日付 |
時刻 |
イベントログを出力した時刻 |
ユーザ |
サービスを実行したユーザのID |
コンピュータ |
サービスを実行したコンピュータ名 |
イベントID |
メッセージのエラーレベルのID ERRORレベル:1003 WARNINGレベル:1002 INFORMATIONレベル:1001 |
ソース |
「EUR Server」 |
種類 |
メッセージのエラーレベル ERRORレベル:エラー WARNINGレベル:警告 INFORMATIONレベル:情報 |
分類 |
EUR Server Serviceの場合:EURPM※ EUR Server - Spool Serviceの場合:EURPMLS EUR Client Serviceの場合:EURPMCL BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド)の場合:eursmpr ファイル監視サービスの場合:eurfm ジョブ実行プログラムの場合:eurivk |
説明 |
EUR Server Service,EUR Server - Spool Service,およびEUR Client Serviceの場合 メッセージ文 BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド),ファイル監視サービス,およびジョブ実行プログラムの場合 メッセージ文[付加情報] |
データ |
出力しない |
メッセージ文については,マニュアル「EUR メッセージ」を参照してください。
BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド),ファイル監視サービス,およびジョブ実行プログラムのエラーメッセージや警告メッセージの出力時,メッセージに続いて次の付加情報が出力されます。ただし,エラーが発生したタイミングによって実行ジョブIDが取得されていないときは出力されません。
-
BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド)の場合
- 帳票セット指定ファイル名(MRSFILE)
-
コマンド実行時に使用した帳票セット指定ファイル(一時ファイル)のフルパスが出力されます。
-
ファイル監視サービスおよびジョブ実行プログラムの場合
- ファイル監視サービスの識別名(EURFMID)
-
「EURFM」固定で出力されます。
- 実行ジョブID(EXECJOBID)
-
ファイル監視サービスの実行ジョブIDが出力されます。
- 処理日時(DATE)
-
処理日時がYYYYMMDDhhmmss形式で出力されます。
- 呼び出し種別(CALLEXEC)
-
ジョブ実行プログラムの呼び出し種別が出力されます。
before:ファイル監視サービス(事前定義型)
after:ファイル監視サービス(上位主導型)
- ファイル名(DATAFILE)
-
ジョブ実行時に使用したマッピングデータファイルまたは制御情報付データファイルを監視フォルダから完了フォルダに移動した後のフルパスが出力されます。
- 照合パターンID(PATTERNID)
-
ジョブ実行時に使用した照合パターンIDが出力されます。
- 起動パラメタファイル名(RUNPARAM)
-
ジョブ実行時に使用した起動パラメタファイルのフルパスが出力されます。
- 終了コード(RESULTCODE)
-
コマンド起動部品(eurpmcコマンド)の終了コードが出力されます。
0:正常
4:警告
8:エラー
- 実行コマンド(COMMAND)
-
ジョブ実行時に使用したコマンド起動部品(eurpmcコマンド)のオプションが出力されます。
また,EUR Application Serviceを使用している場合は,次に示す情報を出力します。
項目 |
内容 |
---|---|
日付 |
イベントログを出力した日付 |
時刻 |
イベントログを出力した時刻 |
ユーザ |
サービスを実行したユーザのID |
コンピュータ |
サービスを実行したコンピュータ名 |
イベントID |
メッセージのエラーレベルのID ERRORレベル:3 WARNINGレベル: 2 INFORMATIONレベル:1 |
ソース |
「EUR Application Service」 |
種類 |
メッセージのエラーレベル ERRORレベル:エラー WARNINGレベル:警告 INFORMATIONレベル:情報 |
説明 |
メッセージ文 |
データ |
出力しない |
(2) クライアントPCに出力されるイベントログ
EUR Client Serviceを使用してクライアントPCで帳票出力する場合,次の情報がイベントログとして出力されます。
-
EUR Client Serviceの開始と終了
-
ジョブの実行
-
エラーメッセージや警告メッセージの出力
EUR Client Serviceの環境設定ファイル(EURPMCL.ini)でイベントログの出力レベルを設定することで,上記の情報に加えて次の情報もイベントログに出力できます。
-
ジョブの開始と終了(KEEY161-IおよびKEEY162-I)
-
印刷の正常終了(KEEY163-I)
EUR Client Serviceの環境設定ファイルの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
エラーメッセージ(KEEY102-E,KEEY111-E,KEEY140-Eを除く)や警告メッセージの出力時,ジョブの終了時,および印刷の正常終了時には,メッセージに続いて次の付加情報が出力されます。ただし,エラーが発生したタイミングによっては出力されないこともあります。
- 蓄積ジョブID(SPOOLJOBID)
-
EPF形式ファイルの蓄積時のジョブIDです。蓄積されたEPF形式ファイルを印刷した場合に値が出力されます。それ以外の場合は,値は空のまま出力されます。
なお,出力される値は,EPF形式ファイルをプレビュー表示した場合に,[プロパティ]ダイアログの[蓄積ジョブID]に表示される値と同じです。
- 帳票名(TITLE)
-
EPF形式ファイルの帳票名です。印刷するデータに設定されているスプールタイトルが出力されます。
なお,出力される値は,EPF形式ファイルをプレビュー表示した場合に,[プロパティ]ダイアログの[スプールタイトル]に表示される値と同じです。
- 帳票ファイル名(REPORTFILENAME)
-
EPF形式ファイルのファイル名です。複数のファイルを指定している場合は,先頭ページのファイル名が出力されます。
なお,出力される値は,EPF形式ファイルをプレビュー表示した場合に,[プロパティ]ダイアログの[先頭ページの帳票ファイル名]に表示される値と同じです。
なお,[プロパティ]ダイアログについては,マニュアル「EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編」を参照してください。
出力例を次に示します。
-
ジョブ正常終了時
KEEY137-I ジョブを終了しました。 SPOOLJOBID=[EUR200806020415033580000001000000016] TITLE=[文書A] REPORTFILENAME=[帳票A.fms]