4.10.3 ESC/P対応プリンタに出力するときの注意
UNIX/Linux対応のESC/P対応プリンタに出力するとき,次に示す制限事項があります。
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カラー指定の帳票を印刷する場合,モノクロで印刷されます。
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文字は,常に標準で印刷されます。太字,斜体,太字斜体が指定されていても,標準で印刷されます。
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デフォルトフォント以外のフォント,および文字サイズの文字を出力するときは,環境変数で指定します。環境変数については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。デフォルトフォントだけを使用する場合は,次のように出力します。
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9.6ポイントより小さい文字:ゴシック体で出力
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9.6ポイントより大きい文字:明朝体で出力
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縦書き文字は,印刷できません。
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バーコードを回転(90°,270°)している場合,データキャラクタは出力されません。
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斜め線,網掛け,円,楕円,多角形および影は,印刷できません。
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ページの最終行が5mm以上で24ドットにわたる場合,1ページ多く改ページされることがあります。
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外字は,常に標準で印刷されます。外字にボールド体やイタリック体が指定されていても,標準で印刷されます。
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指定されたフォームシート中の文字属性のポイントが大きい場合,環境変数に適当なフォントファイルが指定されていないと,文字の描画状態が悪くなります。
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指定されたフォントファイルのサイズが大きい場合,印字に時間が掛かります。
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HP-UX,AIXおよびLinuxでは,デフォルトフォントが異なるため,印字テストをしてから運用してください。
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環境変数で指定するフォントファイルは,半角と全角で一つのフォントとしているため,半角または全角のどちらか片方のフォントファイルを指定した場合,文字は印刷されません。
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点線は実線で出力されます。
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実線以外の線種で,線幅に細線以外を指定している場合は,指定した線幅の実線で出力されます。帳票定義時に指定できる線幅を次に示します。
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EURで設計した帳票をESC/P対応プリンタに出力するときは,次のようにフォントが置き換わります。
帳票に使用されているフォント
出力時のフォント
MS ゴシック
ゴシック
MS 明朝
明朝
それ以外のフォント
明朝
そのため,EURでは,「MS ゴシック」,もしくは「MS 明朝」だけを使用して帳票を設計するか,または既存の帳票を「MS ゴシック」,もしくは「MS 明朝」に修正しておくことをお勧めします。