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EUR システム設計ガイド(UNIX(R)用)


2.3.3 IPアドレス指定で処理の振り分けを行う構成

複数台の帳票サーバを設定し,処理を並列実行して負荷分散と多重化ができます。EUR Server - Adapterに設定されている帳票サーバのIPアドレスを指定してジョブを実行することで,処理は指定したEUR Server Serviceにジョブ単位で振り分けられて負荷分散されます。次のような振り分け例があります。

なお,Webサーバやアプリケーションサーバを複数構成にして,負荷分散の効果を高めることもできます。

IPアドレスを指定して,EUR Server Serviceの処理を振り分ける構成例を次に示します。

図2‒2 IPアドレス指定で処理の振り分けを行う構成例

[図データ]

帳票サーバのIPアドレス設定

それぞれの帳票サーバに異なるIPアドレスを設定します。

この例では,帳票サーバ1にX.X.X.X,帳票サーバ2にX.X.X.Yと設定します。

EUR Server - Adapterの設定

EUR Server - Adapterの環境設定ファイル(EURPMADP.ini)の,IPADDRESSセクションのEURPMキーには,デフォルトに設定するEUR Server ServiceのIPアドレスを指定します。EUR Server - Adapterの環境設定ファイルについての詳細は,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

業務アプリケーションの設定

業務アプリケーションからEUR Server - Adapterを呼び出す処理の際に,帳票サーバのIPアドレスを指定するように設定します。IPアドレスの指定を省略した場合は,デフォルトのEUR Server Serviceに処理が振り分けられます。

メモ

帳票サーバのIPアドレスのプロパティの指定はアプリケーションサーバで設定します。詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。