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EUR システム設計ガイド


6.2.4 PDF取得機能を使用する場合の注意

〈この項の構成〉

(1) タイムアウトに関する注意点

ページ数の多い帳票や画像の多い帳票からPDF取得を実行する際,サーバ環境によっては,PDF形式ファイルの生成処理に時間が掛かることがあるため,帳票管理GUIから操作すると,タイムアウト※1が発生してPDF形式ファイルを取得できない場合があります。

帳票管理GUIは小さめの帳票※2を操作する運用に適しています。PDF形式ファイルの生成に時間が掛かる帳票からPDF取得を実行する場合は,EUR Server - Spool Service Adapterのタイムアウト値をチューニングし,業務プログラムから起動部品※3を使用してスプールデータのファイルを取得することを推奨します。

注※1

EUR Server - Spool Service Adapterのタイムアウト値(デフォルトは30秒)です。

EUR Server - Spool Service Adapterのタイムアウトの指定については,マニュアル「EUR 帳票出力 機能解説 EUR Server編」の「応答に時間がかかる操作のタイムアウト」を参照してください。

注※2

約1,000ページ以内の帳票が目安となります。サーバ環境や帳票によって,PDF形式ファイルの生成に掛かる時間が変わりますので,運用される環境によって,帳票管理GUIで操作する帳票の目安を確認してください。

注※3

次に示す起動部品が該当します。

  • SS-ActiveX起動部品:GetSpoolFileメソッド

  • SS-Java起動部品:getSpoolFileメソッド

  • SS-コマンド起動部品:eurpmlscコマンド(/mオプションにgetを指定)

各起動部品の詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

(2) Webサーバのヒープサイズに関する注意点

ファイルサイズの大きいPDF形式ファイルを取得する場合,または同時に複数のPDF形式ファイルを取得する場合,メモリ不足でエラーとなることがあります。

メモリ不足を回避するには,使用しているWebサーバのヒープサイズの上限値を拡張してください。

注※

EUR Server Enterpriseが同梱するEUR HTTP Serverの場合,同時に取得するPDF形式ファイルの合計サイズが約160MBを超えるとメモリ不足となります。

なお,EUR HTTP Serverのヒープサイズの上限値は変更できませんので,メモリ不足となる場合は,ほかのWebサーバをご使用ください。