6.2.1 ファイル転送時間を省略する場合の注意
EUR Server ServiceやEUR Server - Adapterなどの各コンポーネントが同じマシン上で稼働している場合,ファイル転送を省略し,ファイルの入出力に掛かる時間を短縮できます。
- 〈この項の構成〉
(1) EUR Server ServiceとEUR Server - Adapter間
EUR Print Serviceに渡す入力ファイルやPDF形式ファイルなどの出力ファイルのファイル転送を省略できます。
ファイル転送を省略するには,次の条件をすべて満たす必要があります。
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EUR Server ServiceとEUR Server - Adapterが同じマシン上で稼働する
EUR Server - Adapterの環境設定ファイル(EURPMADP.ini)で設定するIPADDRESSセクションのEURPMキー(EUR Server Serviceが稼働するマシンのIPアドレス)の設定値が「127」で始まるとき,同一マシンと判断されます。
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EUR Server ServiceとEUR Server - Adapterが同一ロケールで稼働する
EUR Server - Adapterの実行環境で環境変数LANGの値が同じとき,同一ロケールと判断されます。ただし,同じロケールでも,サポートしていないロケールでは動作を保証しません。
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Java起動部品のメモリ入出力メソッドを使用しない
EUR Server - AdapterのJava起動部品のメモリ入出力に関する次のメソッドは使用できません。
出力
メソッド名
機能
メモリ入出力
EPF形式ファイル出力
setDataFileData
マッピング用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
setUserDataFileData
ユーザ定義用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
getEPFReport
EPF形式データを取得する
出力
getMergeEPFReport
複数のEPF形式ファイルを統合したEPF形式データを取得する
出力
PDF形式ファイル出力
setDataFileData
マッピング用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
setUserDataFileData
ユーザ定義用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
setBookmarkFileData
しおり定義データを設定する
入力
setDocBookmarkFileData
文書しおり定義データを設定する
入力
setCryptoFileData
暗号化設定データを設定する
入力
setDistributeFileData
PDF仕分けデータを設定する
入力
getPDFReport
PDFデータを取得する
出力
Excel形式ファイル出力
setDataFileData
マッピング用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
setUserDataFileData
ユーザ定義用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
getXLSXReport
Excel形式データを取得する
出力
印刷(拠点プリンタ印刷,蓄積印刷)
setDataFileData
マッピング用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
setUserDataFileData
ユーザ定義用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
印刷(クライアントプリンタ印刷)
setDataFileData
マッピング用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
setUserDataFileData
ユーザ定義用のデータまたは可変記号値定義データを設定する
入力
(2) EUR Server ServiceとEUR Server - Spool Service間
EUR Server ServiceとEUR Server - Spool Serviceが同一マシンで稼働するとき,蓄積されるスプールデータのファイル転送を省略できます。
EUR Server - AdapterのDestinationNameで指定された出力先名のEUR Server Service の出力先定義でのIPアドレス,またはServerAddressプロパティの設定値が「127」で始まるときは,同一マシンと判断されます。
(3) EUR Server - Spool ServiceとEUR Server - Spool Service Adapter間
EUR Server - Spool ServiceとEUR Server - Spool Service Adapterが次の条件をすべて満たすとき,スプールデータから取得する印刷データのファイル転送を省略できます。
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EUR Server - Spool ServiceとEUR Server - Spool Service Adapterが同じマシン上で稼働する
EUR Server - Spool Service AdapterのServerAddressプロパティの設定値が「127」で始まるとき,同一マシンと判断されます。ServerAddressプロパティを省略していたときは,EUR Server - Spool Service Adapterの環境設定ファイル(EURPMLSADP.ini)のIPADDRESSセクションのEURPMLSキーの設定値が仮定されます。
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EUR Server - Spool ServiceとEUR Server - Spool Service Adapterが同一ロケールで稼働する
EUR Server - Spool Service Adapterの実行環境で環境変数LANGの値が同じとき,同一ロケールと判断されます。ただし,同じロケールでも,サポートしていないロケールでは動作を保証しません。