Hitachi

EUR システム設計ガイド


8.2.1 Web/アプリケーションサーバの設定

Web/アプリケーションサーバで設定しておく内容について説明します。

〈この項の構成〉

(1) Web/アプリケーションサーバの選択

EURでは,帳票管理GUIサービスや配送サービスを使用するためのWeb/アプリケーションサーバとして,EUR Application Serviceを提供しています。EUR DeveloperまたはEUR Server Enterpriseをインストールすると,次のサービスプログラムが自動でインストールされます。

ただし,SSLを使用する,大量のアクセスを処理するための性能が求められるなどの高度な要件が必要な場合は,要件に合ったWeb/アプリケーションサーバを別途構築する必要があります。

なお,EUR Application Serviceは,Hitachi Application Serverと同じマシンに配置できます。

(2) 準備しておく内容

Web/アプリケーションサーバを設定するために準備しておく内容を次に示します。

また,Web/アプリケーションサーバに登録したサービスを起動するタイミングについて検討しておいてください。

eurpmrsgui.earファイルおよびeurssdeli.earファイルの格納先や,Web/アプリケーションサーバの構築手順についてはマニュアル「EUR システム構築ガイド」を参照してください。

(3) 業務アプリケーションとの連携

ユーザの認証情報(ユーザ名と確認キー)を業務アプリケーションと帳票管理GUIとで連携させることで,[ユーザの設定]画面の表示を省略できます。これにより,帳票管理GUIを利用するたびに,ユーザ名および確認キーを入力する手間を省けます。

ユーザの認証情報の連携には,ブラウザのCookieを使用します。ユーザの認証情報を,業務アプリケーションと帳票管理GUIとで連携させたときのシステムの利用イメージを,次の図に示します。

図8‒1 ユーザの認証情報を連携させたときのシステムの利用イメージ

[図データ]

システムへのログイン時に入力した,ユーザIDやパスワードなどの認証情報を,ブラウザのCookieに保存しておきます。帳票管理GUIの起動時に,Cookieに保存された認証情報を読み込み,ユーザとして設定します。これによって,ユーザ名および確認キーを入力することなく,帳票管理GUIを利用できます。

連携方法の詳細については,マニュアル「EUR システム構築ガイド」を参照してください。