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EUR システム設計ガイド


5.3.9 eurmmsログ

Windows環境で個人番号管理サービス連携機能を使用しているときの実行ログを出力します。ログ採取レベルは,環境変数,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)中の変数EURPS_LOGFILELEVELおよび変数EURPS_MMS_LOGDETAILで変更できます。実行時のログ情報には,メッセージ文のほか,出力日時,プロセス番号などの共通情報が付加されて出力されます。

eurmmsログには,イベントログよりも詳細な情報が出力されます。また,詳細なトレースログも出力されます。

ログファイルに出力されるメッセージは,UTF-16で表示されます。

ログファイル名

ログファイル名は,eurmms.logです。

ログファイルの出力先の指定

ログファイルの出力先は,eurpsログと共通で使用する環境変数,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)中の変数EURPS_LOGFILEPATHで指定します。指定したログファイルの出力先が存在しない場合,またはログファイルの出力先が指定されていない場合は,出力先フォルダを自動的に作成し,ログファイルを出力します。

EURPS_LOGFILEPATHについては,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

ログファイルの出力先の自動生成については,「5.3.5(1) 帳票出力時にeurpsログの出力先フォルダを作成する機能」を参照してください。

ログファイルのファイルサイズの指定

ログファイルのファイルサイズの指定は,eurpsログと共通で使用する環境変数,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)中の変数EURPS_LOGSIZEで変更できます。

EURPS_LOGSIZEについては,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

ログファイルのファイルサイズの標準サイズや見積もりについては,「5.3.5 eurpsログ」を参照してください。

ログファイルの切り替え

採取したログが,指定したファイルサイズを超えた場合は,ログファイルの名前をeurmms.oldと変更して保存し,新たにログファイルeurmms.logを作成してメッセージの採取を続けます。すでにeurmms.oldがある場合は,そのeurmms.oldに上書き保存されます。

個人番号管理サービス連携機能では,ログファイルをeurmms.log(最新情報)とeurmms.old(一つ前の情報)の2世代で管理します。

ログファイルへのメッセージ出力レベルの指定

ログファイルに出力するメッセージは,メッセージ出力レベルの指定によって出力する内容を変更できます。メッセージ出力レベルは,eurpsログと共通で使用する環境変数,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)中の変数EURPS_LOGFILELEVELで設定します。

ログファイルへのメッセージ出力レベルの設定については,「5.3.5 eurpsログ」を参照してください。

なお,ログファイルに出力されるメッセージは,UTF-16で表示されます。

ログファイルへの詳細情報出力の指定

メッセージ出力レベルの設定値が「INFO」の場合は,eurmmsログに詳細な情報を出力するかどうかを,環境変数,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)中の変数EURPS_MMS_LOGDETAILで指定できます。

EURPS_ MMS_LOGDETAILについては,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) eurmmsログの出力形式

eurmmsログは,次の形式で出力されます。

YYYY/MM/DD△hh:mm:ss△ttt△PPPPPPPPPP△状態△実メッセージ▼
(凡例)

△:半角空白を示します。

▼:改行コード(0x0d+0x0a)を示します。

出力される情報を次の表に示します。

表5‒15 eurmmsログに出力される情報

項目

内容

YYYY

出力時刻の西暦年を示します。

MM

出力時刻の月を示します。

DD

出力時刻の日を示します。

hh

出力時刻の時を示します。

mm

出力時刻の分を示します。

ss

出力時刻の秒を示します。

ttt

出力時刻のミリ秒を示します。

PPPPPPPPPP

出力時のプロセスIDを示します。

EUR Print ServiceのプロセスIDが出力されます。

状態

メッセージのレベルを示します。

Inf(情報レベル),War(警告レベル),およびErr(エラーレベル)があります。

実メッセージ

eurmmsログに出力される詳細情報を示します。

メッセージ出力レベルの設定値が「ERROR」,かつ例外が発生した場合,実メッセージにトレース情報が出力されます。