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EUR システム設計ガイド


2.3.4 ポート番号指定で処理の振り分けを行う構成

1台の帳票サーバ上に複数のEUR Server Serviceを起動し,EUR Server - Adapterに設定されている帳票サーバのポート番号を指定してジョブを実行することで,処理は指定したEUR Server Serviceにジョブ単位で振り分けられます。次のような振り分け例があります。

なお,Webサーバやアプリケーションサーバを複数構成にすることもできます。複数の業務からの処理を別々のEUR Server Serviceに振り分けることで,業務ごとにリソースを管理できます。

ポート番号を指定して,EUR Server Serviceでの処理を振り分ける構成例を次に示します。

図2‒3 ポート番号指定で処理の振り分けを行う構成例

[図データ]

EUR Server Serviceのポート番号の設定

EUR Server Serviceを複数起動する場合,1台のサーバマシンで同じポート番号を使用できないため,EUR Server Serviceを追加するときには,EUR Server Serviceの環境設定ファイル(EURPM.ini)の,PORTセクションのEURPMキーに,EUR Server Serviceごとに異なるポート番号を指定します。EUR Server Serviceの環境設定ファイルについての詳細は,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

なお,EUR Server Serviceの追加は,起動管理定義ファイルで設定します。詳細については,マニュアル「EUR システム構築ガイド」を参照してください。

EUR Server Serviceの複数起動

Server Service制御コマンド(eurpmctrlコマンド),またはWindows環境の場合は[EUR Server Service 起動管理]ダイアログで,EUR Server Serviceを複数起動します。なお,EUR Server Serviceを自動で起動することもできます。

EUR Server Serviceの起動方法,およびEUR Server Serviceの自動起動についての詳細は,マニュアル「EUR システム構築ガイド」を参照してください。

EUR Server - Adapterの設定

EUR Server - Adapterの環境設定ファイル(EURPMADP.ini)の,PORTセクションのEURPMキーには,デフォルトに設定するEUR Server Serviceのポート番号を指定します。EUR Server - Adapterの環境設定ファイルについての詳細は,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

業務アプリケーションの設定

業務アプリケーションからEUR Server - Adapterを呼び出す処理の際に,帳票サーバのポート番号を指定するように設定します。ポート番号の指定を省略した場合は,デフォルトのEUR Server Serviceに処理が振り分けられます。

メモ

帳票サーバのポート番号のプロパティの指定はアプリケーションサーバで設定します。詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。