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EUR システム設計ガイド


1.1.4 帳票を再印刷する

EURでは,スプールサーバにいったん帳票を蓄積し,リクエストがあったタイミングで再印刷できます。

帳票を再印刷するには,次の製品が必要です。

システム構成例を次に示します。

図1‒7 システム構成例(帳票を再印刷する)

[図データ]

次のコンポーネントは再配布したものを使用します。

また,クライアントPCのEUR Web Plug-Inは,クライアントPCのWebブラウザに埋め込んで使用します。

帳票を再印刷するときのデータの流れについて,「帳票の蓄積」と「帳票のプレビューまたは印刷」に分けて,次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) 帳票の蓄積

帳票を蓄積するときのデータの流れは,次のようになります。

図1‒8 帳票を蓄積するときのデータの流れ

[図データ]

  1. EUR DesignerのEUR 帳票作成機能で帳票ファイルを作成し,あらかじめ帳票サーバに転送しておきます。

  2. 業務アプリケーションから,EUR Server - Adapterを起動します。また,データをCSV形式ファイルに格納し,入力します。

  3. EUR Server - Adapterから帳票サーバのEUR Server Serviceに入力データを転送します。

  4. EUR Server ServiceはEUR Print Serviceを呼び出し,転送されたデータと帳票ファイルを入力します。

  5. EUR Print ServiceがEPF形式ファイルを出力します。

  6. 出力されたEPF形式ファイルは,EUR Server ServiceおよびEUR Server - Spool Serviceを経由してスプールサーバに蓄積されます。

(2) 帳票のプレビューまたは印刷

蓄積した帳票をプレビューするときのデータの流れは,次のようになります。

図1‒9 蓄積した帳票をプレビューするときのデータの流れ

[図データ]

  1. クライアントPCのWebブラウザから,リクエストを送信します。

  2. Webアプリケーションから,EUR Server - Spool Service Adapterを起動します。

  3. EUR Server - Spool Service AdapterはEUR Server - Spool Serviceを経由して,蓄積された帳票の中から目的のスプールデータを取得します。

  4. 取得したスプールデータは,EUR Server - Spool ServiceおよびEUR Server - Spool Service Adapterを経由してクライアントPCに転送されます。

  5. クライアントPCのEUR Web Plug-Inでプレビューされます。

なお,蓄積した帳票を直接印刷するときも,データの流れは同じです。この場合,取得したスプールデータは,クライアントPCにインストールしたEUR Clientから印刷されます。