接続情報ファイルは,メモ帳などのテキストエディタを使って作成,または編集してください。任意の拡張子のファイルを使用できます。
△キーワード△=△値△
接続情報ファイルに記述するキーワードを次に示します。接続情報ファイルに指定するキーワードは,大文字,小文字を区別します。
なお,不正なキーワードが指定された場合は,エラー(EUR クライアント帳票出力機能の場合は4651,EUR サーバ帳票出力機能の場合はKEEU055-E)になります。
表4-1 接続情報ファイルのキーワード
キーワード | 値 | 省略の可否 |
---|---|---|
DABrokerHost | DABrokerのホスト名またはIPアドレスを指定します。 | × |
DBType | データベースの種別を指定します。指定できる種別は,「HiRDB」「ORACLE」または「SQLServer」です。 | × |
SendBufferSize | 送受信領域サイズを,1~16,000(KB)の値で指定します。 | × |
TimeoutInterval | 応答監視時間を,0~3,600(秒)の値で指定します。 | × |
Hostname※1※2 | データベースの種別ごとに,データベースホスト名を指定します。
| ○ |
HostInfo※1※2 | データベースの種別ごとに,データベース識別子を指定します。
| ○ |
User※1※3 | ユーザIDを指定します。 | × |
Password※1※3 | パスワードを指定します。EURサーバ帳票出力機能では,暗号化したパスワードも指定できます。パスワードの暗号化については,「4.1.1(5) パスワードの暗号化」を参照してください。 | ○ |
QueryExclusiveString※1 |
| ○ |
EncryptPassword | パスワードが,暗号化されているかされていないかが設定されます。 このキーワードは,EUR サーバ帳票出力機能で接続情報パスワード暗号化ツールを実行すると自動的に設定されるので,指定および変更をしないでください。 | △ |
接続情報ファイルの指定例を次に示します。
DABrokerHost = hostname
DBType = HiRDB
SendBufferSize = 64
TimeoutInterval = 60
User = USERID
QueryExclusiveString = WITH ROLLBACK
各データベースへ接続するときの注意事項について説明します。データベースの接続設定については,「2.3.5 データベースごとの設定」を参照してください。
Hostnameに,DABrokerが使用するOracleのネット・サービス名を指定します。Hostnameの指定を省略したときは,DABrokerがインストールされているマシンのORACLE_SIDの値が仮定されます。
Hostnameに,DABrokerがインストールされているマシンの,[ODBCデータソースアドミニストレータ]ダイアログの[システムDSN]タブで設定したSQL Serverのデータソース名を指定します。
EUR サーバ帳票出力機能では,セキュリティを強化するために,接続情報ファイルに設定されたキーワードPasswordのパスワードを暗号化できます。パスワードを暗号化すると,接続情報ファイルのキーワード「EncryptPassword」に「TRUE」が設定されます。
パスワードの暗号化は,接続情報パスワード暗号化ツールで行います。 接続情報パスワード暗号化ツールは,EUR DeveloperおよびEUR Server製品(EUR Server EnterpriseまたはEUR Server Standard)に同梱されています。
eurecdif.exe
/if 暗号化対象ファイルパス
/of 出力先ファイルパス
eurecdif
-if 暗号化対象ファイルパス
-of 出力先ファイルパス
パスワード暗号化ツールのコマンドを実行すると,接続情報ファイルの中のパスワードだけを暗号化し,指定したファイルに出力されます。暗号化前のファイルへの上書きはできません。