12.10.2 形式
起動パラメタファイルは,メモ帳など,テキストファイルが編集できるエディタを起動して編集します。任意の拡張子のファイルを使用できます。
起動パラメタファイルには,eurpmcコマンドの一つ以上のオプションを1行または複数行の文字列で指定します。複数行で指定した場合は,改行コード(\nまたは\r\n)を半角空白に置き換えた文字列がeurpmcコマンドのオプションの文字列として使用されます。
なお,オプションの指定値に半角空白を含む場合は,指定値全体を「"」で囲んで指定します。
起動パラメタファイルの形式を次に示します。
〔△1〕オプション△1オプションの指定値〔〔△1オプション△1オプションの指定値〕・・・〕〔オプション△1オプションの指定値〔〔△1オプション△1オプションの指定値〕・・・〕〕〔△1〕△2〕 :
- (凡例)
-
△1:1個以上の半角空白を示します。
△2:改行コード(\nまたは\r\n)示します。
事前定義型のファイル監視サービスで使用する起動パラメタファイルには,eurpmcコマンドのオプションの指定にファイル名変数を使用することができます。
- ■ファイル名変数
-
ファイル名の「_」で区切った文字列を,eurpmcコマンドのオプションを指定する文字列の一部に動的に使用できる機能です。ファイル名変数の形式は「%00〜%99」および「%~n」です。
「_」で区切った文字列のうち何番目の文字列を使用するかを,ファイル名変数の%01〜%99で指定できます。
また,ファイル名全体はファイル名変数%00,ファイル名から拡張子以降(ピリオドを含む)を除外した文字列はファイル名変数%~n(nは半角英小文字で指定した場合のみ有効)で指定できます。なお,%~Nを指定した場合は単なる文字列として扱われます。
ファイル名から文字列を切り出す対象となるファイル,およびファイル名変数を使用できるファイルを次に示します。
- 事前定義型のファイル監視サービスを使用する場合
-
-
ファイル名から文字列を切り出す対象となるファイル
マッピングデータファイル
-
ファイル名変数を使用できるファイル
起動パラメタファイル(eurpmcコマンドのオプションの指定値)
-
- 上位主導型のファイル監視サービスを使用する場合
-
-
ファイル名から文字列を切り出す対象となるファイル
制御情報付データファイル
-
ファイル名変数を使用できるファイル
制御情報付データファイル(eurpmcコマンドのオプションの指定値)
-
事前定義型のファイル監視サービスで使用するマッピングデータファイルのファイル名が「請求書_20120911_部署A_.csv」の場合の,ファイル名変数の使用例を次に示します。
-
マッピングデータファイルのファイル名を,切り出したい文字列ごとに「_」で区切ります。
-
「_」で区切られた文字列が先頭から順に,ファイル名変数の%01から%99に格納されます。なお,ファイル名変数%00にはファイル名全体の文字列,ファイル名変数%~nにはファイル名から拡張子以降(ピリオドを含む)を除外した文字列が格納されます。
請求書_20120911_部署A_.csv %01:請求書 %02:20120911 %03:部署A %04:.csv %00:請求書_20120911_部署A_.csv %~n:請求書_20120911_部署A_
-
ファイル名変数の%03と%05を使用して,起動パラメタファイルのオプションの指定値を指定します。
/m pdf /rf 請求書.fms /pdfn 請求書_%03.pdf /bm しおり_%05.txt
-
ファイル名変数の%03が「部署A」の文字列に,ファイル名変数の%05が空文字に置き換わります。
/m pdf /rf 請求書.fms /pdfn 請求書_部署A.pdf /bm しおり_.txt
ファイル名変数の注意事項を次に示します。
-
ファイル名変数で置き換える文字列に半角空白が含まれる場合は,ファイル名変数を含むオプションの指定値全体を「"」で囲んでください。例えば,ファイル名「請求書_20120911_部署A△_.csv」から切り出す文字列が「部署A△」の場合,/pdfnオプションの指定値にファイル名変数「%03」を使用するときは,「/pdfn "請求書_%03.pdf"」のように指定します。
(凡例)
△:半角空白を示します。
-
eurpmcコマンドのオプションの指定値として「%nn」(nは数値)および「%~n」は使用できません。例えば「/rac %20121231%」と指定した場合,「%20」が変数の値に置き換わります。ファイル名変数「%20」が「部署A」の場合は,「/rac 部署A121231%」となります。