5.13.2 環境設定ファイルの変数
- 〈この項の構成〉
(1) EUR_TMPPATH
データベースと連携して帳票を出力するときに作成される,一時ファイルの出力先フォルダを指定します。
環境設定ファイルにEUR_TMPPATHが設定されていない場合は,[オプション]ダイアログの[ファイル]タブで設定されているフォルダを検索します。
(2) EUR_CODE128_PARAM
CODE128バーコードのバーの幅を調整します。次に示す形式で指定します。
type 〔,〔Param1〕,〔Param2〕〕
環境変数EUR_CODE128_PARAMとプリンタ定義ファイルのキーワードCODE128PARAMが同時に指定された場合は,プリンタ定義ファイルの指定が有効になります。
- type
-
バーコードの描画方式を指定します。
指定値
説明
0
ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズからバーキャラクタサイズを計算します。モジュールサイズ×11(mm)を超えないドット数でバーキャラクタを描画します。ストップキャラクタは,モジュールサイズ×13(mm)を超えないドット数で描画します。1を指定した場合と比べて,サイズを細かく指定できますが,バーコードの質は落ちます。
1
ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズを超えないドット数を求め,その11倍をバーキャラクタのサイズにします。1ドットの大きさを超えるまではバーコードの大きさは変わりません。プリンタ解像度によって補正するドット数が変わります。
2
1を指定した場合の計算方法に加えて,Param1で指定した幅に相当するドット数分だけ黒バーを細く,白バーを太くします。
Param2を指定した場合は,Param1で指定した値で補正した状態のスタートキャラクタとストップキャラクタにParam2で指定した値でさらに補正します。
省略した場合,または0,1,2以外の値を指定した場合は,0が仮定されます。指定値が0の場合,Param1,およびParam2に指定した値は無視されます。
- Param1
-
typeに2を指定した場合,バーを調整する幅をミリメートルで指定します。指定した値をドット単位に変換した計算値の小数第一位を四捨五入した値が補正されます。補正するドット数の計算結果が1以上の場合だけ補正されます。
Param1に指定した値をドット単位に変換する計算式を次に示します。
計算値(ドット) = Param1に指定する値 ÷ 25.4 ×解像度(dpi)
解像度300dpiの場合,補正するドット数の計算結果を次に示します。
表5‒11 解像度300dpiの場合に補正するドット数 Param1またはParam2に指定する値(ミリメートル)
補正するドット数(ドット)
計算値(ドット)
0.04
0
0.472441
0.041
0
0.484252
0.042
0
0.496063
0.043
1
0.507874
0.044
1
0.519685
0.045
1
0.531496
0.046
1
0.543307
解像度600dpiの場合,補正するドット数の計算結果を次に示します。
表5‒12 解像度600dpiの場合に補正するドット数 Param1またはParam2に指定する値(ミリメートル)
補正するドット数(ドット)
計算値(ドット)
0.02
0
0.472441
0.021
0
0.496063
0.022
1
0.519685
0.023
1
0.543307
0.024
1
0.566929
0.025
1
0.590551
0.026
1
0.614173
- Param2
-
typeに2を指定した場合,Param1で指定した値で補正したスタートキャラクタとストップキャラクタを調整する幅をミリメートルで指定します。指定した値をドット単位に変換した計算値の小数第一位を四捨五入した値が補正されます。補正するドット数の計算結果が1以上の場合だけ補正されます。Param2に指定した値をドット単位に変換する計算式はParam1の場合と同じです。
解像度別の補正するドット数については,Param1の表を参照してください。
- 重要
-
-
バーの幅を超える値を指定した場合は,バーの幅を1ドットに設定します。
-
typeに1を指定した場合でも,Param1に数値を指定して,Param2を省略したときは0が仮定されます。
-
typeに2を指定した場合でも,次のときは0が仮定されます。
・Param1を指定しなかったとき
・Param1が数値以外,または0以下だったとき
-
typeに2を指定した場合でも,Param1に0より大きい値,Param2に0以下の値を指定したときは,Param2は無視されます。
-
(3) EUR_FONT_ROUNDDOWN
帳票印刷時に使用する文字のサイズについて,帳票設計時に指定された数値の小数部を切り捨てて印刷するかどうかを次に示す形式で指定します。
EUR_FONT_ROUNDDOWN ={YES|NO}
指定できる値は次のとおりです。
指定値 |
説明 |
---|---|
YES |
帳票設計時に指定された数値の小数部を切り捨てたフォントサイズで印刷します。文字間隔は,帳票設計時のフォントサイズで印刷した場合と変わりません。 |
NO |
帳票設計時に指定された数値のフォントサイズを使用して印刷します。 |
EUR_FONT_ROUNDDOWNを指定しない場合は,NOが仮定されます。
(4) EUR_UPC_BARCODE
UPCバーコードの出力を有効にするかどうかを次に示す形式で指定します。
EUR_UPC_BARCODE ={ENABLE|DISABLE}
指定できる値は次のとおりです。
指定値 |
説明 |
---|---|
ENABLE |
UPCバーコードの出力を有効にします。 |
DISABLE |
UPCバーコードの出力を無効にします。 |
EUR_UPC_BARCODEを指定しない場合は,ENABLEが仮定されます。
- 重要
-
JAN短縮バーコードに「0」で始まるデータを指定する場合は,EUR_UPC_BARCODEに「DISABLE」を設定してください。
(5) EUR_RANGE_OF_FIRSTANDLASTPAGES_ON_MULTIFORM_BY_RESETPAGENUMBER
複数様式の帳票にアイテムの出力ページを設定する場合の,先頭ページおよび最終ページの定義を次に示す形式で指定します。
EUR_RANGE_OF_FIRSTANDLASTPAGES_ON_MULTIFORM_BY_RESETPAGENUMBER ={YES|NO}
指定できる値は次のとおりです。
指定値 |
説明 |
---|---|
YES |
ページ番号の初期化の指定で区切られた範囲で先頭ページと最終ページを設定します。 ページ番号が初期化されたページが先頭ページに,ページ番号が初期化されたページの一つ前のページが最終ページになります。 |
NO |
キーブレイクによる改ページで区切られた範囲で先頭ページと最終ページを設定します。 キーブレイクによって改ページされたページが先頭ページに,キーブレイクによって改ページされたページの一つ前のページが最終ページになります。 注 バージョン08-30より前と同じ出力結果になります。 |
EUR_RANGE_OF_FIRSTANDLASTPAGES_ON_MULTIFORM_BY_RESETPAGENUMBERを指定しない場合は,YESが仮定されます。