2.4.3 [表示形式](文字列・数値データ)タブ
文字列データと数値データの表示形式を変更します。[分類]リストボックスには,選択したアイテムの属性が表示されます。属性の異なる複数のアイテムを選択した場合は,複数の属性が表示されますので,変更したい属性を選択します。[表示形式](文字列・数値データ)タブは,置き換えを指定したアイテムを選択している場合は項目が不活性となります。
選択したアイテムと[分類]リストボックスに表示されるデータ属性は次のとおりです。
選択したアイテム |
[分類]に表示されるデータ属性 |
---|---|
文字アイテム |
文字データ |
集計アイテム |
集計,数値データ |
数値アイテム |
数値データ |
文字アイテムを選択した場合は,[前付加文字],[後付加文字]テキストボックス,[書式種別]コンボボックス,[書式オプション]グループボックス,および[書式記号]テキストボックス以外の項目は設定できません。また,数値アイテムを選択した場合は,任意書式は設定できません。
- 数値データの属性を変更する場合の注意事項
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集計アイテムを選択した場合,[分類]リストボックスには,「集計」と「数値データ」が表示されます。集計アイテムの数値データの表示形式を変更したい場合は,「数値データ」を選択してください。
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集計結果の有効桁数は,小数点以下桁揃えの指定に関係なく15桁までです。集計結果が,有効桁数の15桁を超える場合は,集計する数値の整数部の桁数によって,集計行に表示される数値の小数部の内容が異なるなど,正しく印刷されません。
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属性の変更によって,桁数が大きくなりアイテム枠の表示領域を超える場合は,「***…*」のように表示されます。アイテム枠をリサイズしてください。
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- 任意書式を設定する場合の注意事項
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書式は入力文字がある場合に適用されます。
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[前付加文字],[後付加文字]テキストボックスとあわせて設定している場合は,任意書式へ変換したあとに設定した文字が付加されます。
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書式を正しく設定していない状態で,タブ移動または[OK]ボタンをクリックした場合は,設定した文字列が選択状態となり,タブ移動およびダイアログを閉じることはできません。
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書式が正しく指定されていない帳票で,[アイテムのプロパティ]ダイアログの[表示形式]タブを表示した時,書式種別は「指定なし」になります。
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書式が正しく指定されていない帳票を出力した場合は,[前付加文字],[後付加文字]テキストボックスで設定した文字だけ出力されます。
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- 〈この項の構成〉
(1) [表示形式](文字列・数値データ)タブで設定できる項目
[表示形式](文字列・数値データ)タブで設定できる項目を次に示します。
- [前付加文字],[後付加文字]テキストボックス
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データの前後に付ける文字を設定します。デフォルトは,空白です。[前付加文字]または[後付加文字]のテキストボックスに入力した前付加文字,または後付加文字は,リストボックスに登録されます。任意書式とあわせて設定している場合は,任意書式へ変換したあとに設定した文字を付けます。
- [書式種別]コンボボックス
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文字列データに,任意書式の種別を設定します。「文字書式」,「数値書式」および「指定なし」のうちどれかを選択します。デフォルトは「指定なし」です。
「文字書式」および「数値書式」を選択した場合の,文字列データに対する書式の適用方向を次に示します。
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「文字書式」を選択した場合
文字列の左から書式に変換されます。ただし,[書式オプション]グループボックスの[適用方向]コンボボックスで,「右から適用」を選択した場合は,文字列の右から書式に変換されます。
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「数値書式」を選択した場合
[適用方向]コンボボックスで,「指定なし」または「右から適用」を選択した場合は,数値書式の整数部は文字列の整数部が右から書式に変換され,小数部は文字列の小数部が左から書式に変換されます。[適用方向]コンボボックスで「左から適用」を選択した場合は,文字列の左から書式に変換されます。
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- [書式オプション]グループボックス
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文字列データに,任意書式の書式オプションを設定します。
- [データ長]コンボボックス
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データと,設定した書式の長さが異なる場合の対処を選択します。
デフォルトは「指定なし」です。[書式種別]コンボボックスで,「指定なし」を選択した場合は,選択できません。
[データ長]コンボボックスで選択できる項目を次に示します。
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「指定なし」
データと,設定した書式の長さが異なる場合の対処を指定しません。
「指定なし」を選択した場合の,データと変換書式の長さの関係と,対応する動作を次に示します。
表2‒4 データと変換書式の長さの関係と対応する動作 データと変換書式の長さの関係
動作
文字書式
数値書式
データ > 変換書式
指定した書式に従って書式変換されます。超過分の文字列は表示されません。
入力文字の右から書式変換されます。超過分の文字列は表示されません。
データ = 変換書式
すべて書式変換して表示されます。
すべて書式変換して表示されます。
データ < 変換書式
すべて書式変換して表示されます。固定文字列は出力され,未適用の書式には書式記号に対応した空白が出力されます。
すべて書式変換して表示されます。固定文字列は出力され,未適用の書式には書式記号に対応した文字が出力されます。
-
「データ長>書式の場合,"?"を表示」
適用するデータが書式より長い場合,変換後の文字数分の「?」を出力します。ただし,書式記号が”N”の場合は「?」を出力します。数値書式の場合は,整数部と小数部を分けてデータ長をチェックします。
また,数値書式の場合,入力データの長さは符号を含めた長さでチェックしますが,数値書式で次の条件のどちらかを満たすときは,入力データの長さに符号を含めません。
・[符号が入らない場合,","を削除]チェックボックスをオンにしているとき
・書式記号に「-」を定義していて,入力データの符号が「+」のとき
-
「データ長<書式の場合,"?"を表示」
適用するデータが書式より短い場合,変換後の文字数分の「?」を出力します。ただし,書式記号が”N”の場合は「?」を出力します。数値書式の場合は,整数部と小数部を分けてデータ長をチェックします。
また,数値書式の場合,入力データの長さは符号を含めた長さでチェックしますが,数値書式で次の条件のどちらかを満たすときは,入力データの長さに符号を含めません。
・[符号が入らない場合,","を削除]チェックボックスをオンにしているとき
・書式記号に「-」を定義していて,入力データの符号が「+」のとき
-
「データ長≠書式の場合,"?"を表示」
適用するデータが書式より長い,または短い場合は,変換後の文字数分の「?」を出力します。ただし,書式記号が”N”の場合は「?」を出力します。数値書式の場合は,整数部と小数部を分けてデータ長をチェックします。
また,数値書式の場合,入力データの長さは符号を含めた長さでチェックしますが,数値書式で次の条件のどちらかを満たすときは,入力データの長さに符号を含めません。
・[符号が入らない場合,","を削除]チェックボックスをオンにしているとき
・書式記号に「-」を定義していて,入力データの符号が「+」のとき
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- [適用方向]コンボボックス
-
データに対する,書式の適用方向を選択します。デフォルトは「指定なし」です。[書式種別]コンボボックスで「指定なし」を選択している場合は選択できません。また,[書式種別]コンボボックスで「数値書式」を選択している場合で,書式に小数点またはコンマがあるとき,「左から適用」は選択できません。
[適用方向]コンボボックスで選択できる項目を次に示します。
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「指定なし」
データに対する,書式の適用方向を指定しません。
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「左から適用」
左の文字から書式を適用します。
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「右から適用」
右の文字から書式を適用します。
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- [空白削除]コンボボックス
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任意書式を適用後,固定文字列を挿入する前に<空白文字>を削除する方法を選択します。<空白文字>は,#x20,#x09,#x0a,#x0dまたは全角空白を示します。デフォルトは「指定なし」です。[書式種別]コンボボックスで「指定なし」を選択している場合は選択できません。
[空白削除]コンボボックスで選択できる項目を次に示します。
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「指定なし」
書式適用後,固定文字列を挿入する前に<空白文字>を削除しません。
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「左の空白を削除」
書式適用後,固定文字列を挿入する前に左の<空白文字>を削除します。
-
「右の空白を削除」
書式適用後,固定文字列を挿入する前に右の<空白文字>を削除します。
-
「左右の空白を削除」
書式適用後,固定文字列を挿入する前に左右の<空白文字>を削除します。
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- [ゼロ削除]コンボボックス
-
任意書式を適用する前に,0を削除する方法を選択します。デフォルトは「指定なし」です。[書式種別]コンボボックスで「指定なし」または「文字書式」を選択している場合は選択できません。
[ゼロ削除]コンボボックスで選択できる項目を次に示します。
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「指定なし」
書式適用前に0を削除しません。
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「左の0を削除」
数値書式の場合,書式適用前に符号を除いた入力文字の左の0を削除します。ただし,すべて0のときは0を一つ残します。
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「右の0を削除」
数値書式の場合,書式適用前に符号を除いた入力文字の右の0を削除します。ただし,すべて0のときは0を一つ残します。
-
「左右の0を削除」
数値書式の場合,書式適用前に符号を除いた入力文字の左右の0を削除します。ただし,すべて0のときは0を一つ残します。
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- [Z書式での0出力]チェックボックス
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[書式種別]コンボボックスで「数値書式」を選択している場合,書式記号”Z”に対応する入力データが0のときは,0を出力するかどうかを選択します。入力データがない場合は,半角空白を出力します。デフォルトは「オフ(0を出力しない)」です。[書式種別]コンボボックスで「指定なし」または「文字書式」を選択している場合は選択できません。
- [符号が入らない場合,","を削除]チェックボックス
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[書式種別]コンボボックスで「数値書式」を選択している場合,書式変換で符号だけが入らないときに,”,”をすべて削除して出力するかどうかを選択します。変換後の”,”をすべて削除し,変換後の左側に符号を付加したあと,書式の桁数と同じになるまで符号の左側に半角空白を付加します。”,”が削除されるため,符号が出力できるようになります。デフォルトは「オフ(”,”を削除しない)」です。
ただし,書式記号に”,”がない場合は選択できません。また,[書式種別]コンボボックスで,「指定なし」または「文字書式」を選択している場合も選択できません。
- [0以外の数字の先頭に符号を出力]チェックボックス
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[書式種別]コンボボックスで,「数値書式」を選択している場合,符号を0ではない数字の先頭に移動するかどうかを選択します。ただし,整数部に0以外の数字がない場合は符号を移動しません。また,移動前の符号の位置には書式に対応した文字(”9”は「0」,”*”は「*」,それ以外の書式は半角空白)を出力します。デフォルトは「オフ(符号を出力しない)」です。
[書式種別]コンボボックスで,「指定なし」または「文字書式」を選択している場合は選択できません。
- [書式記号]テキストボックス
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文字列データに,任意書式の書式記号を設定します。[書式種別]コンボボックスで,「指定なし」を選択している場合は,設定できません。
設定する書式記号と意味については,マニュアル「EUR 帳票作成 操作ガイド」を参照してください。
- [任意書式サンプル]
-
[書式種別]コンボボックス,[書式オプション]グループボックスおよび[書式記号]テキストボックスに指定された表示形式に従って,実際の表示状態が表示されます。
- [ゼロ埋め桁数]テキストボックス
-
数値データの桁数を揃えるために,ゼロを埋める桁数を設定します。数値データが表示する桁数に満たない場合,先頭にゼロが付加されます。デフォルトは,「1」です。
- [負符号文字]テキストボックス
-
マイナス符号として表示する文字列を設定します。デフォルトは,「-」です。
- [小数点文字]テキストボックス
-
小数点として表示する文字列を設定します。デフォルトは,「.」です。
- [コンマ表示]チェックボックス
-
数値データを3桁ごとにコンマで区切って表示するかどうかを設定します。デフォルトは,「オフ(コンマ表示をしない)」です。
- [指数表示]チェックボックス
-
数値データを指数で表示するかどうかを設定します。デフォルトは,「オフ(指数表示をしない)」です。
- [値が0の場合]グループボックス
-
数値データが0の場合,どのように表示するかを,次に示す三つの中から一つを選択します。デフォルトは,「0を表示する」です。
指定値
説 明
0を表示する
「0」を表示します。
0を表示しない ※
「0」を表示しません。
-(ハイフン)を表示する ※
「0」を「-」で表示します。
- [小数点以下桁揃え]チェックボックス
-
小数点以下の桁を揃えるかどうかを設定します。
集計アイテムの数値データを選択した場合は,デフォルトは,「オン(桁を揃える)」です。そのほかの数値データを選択した場合は,デフォルトは,「オフ(桁を揃えない)」です。
[小数点以下桁揃え]のチェックボックスをオフ(小数点以下の桁を揃えない)にした場合は,[小数点以下桁数]と[有効桁]は設定できません。
- [小数点以下桁数]テキストボックス
-
小数点以下の桁数を設定します。
- [有効桁]ラジオボタン
-
次に示す三つの中から一つを選択します。デフォルトは「四捨五入」です。
指定値
説 明
四捨五入
指定された小数桁数以下を四捨五入します。
切り捨て
指定された小数桁数以下を切り捨てます。
切り上げ
指定された小数桁数以下を切り上げます。
- [値が空データの場合]グループボックス
-
数値データが空データの場合,どのように表示するかを,次に示す二つのうち,どちらかを選択します。デフォルトは,「表示しない」です。
指定値
説 明
表示しない ※
何も表示しません。
-(ハイフン)を表示する ※
空データを「-」で表示します。