6.3.8 スプールデータを操作するユーザを登録する
スプールデータを操作するユーザを登録するために,ユーザ管理ファイルを作成します。
(1) ダイアログを使用して作成する
[EUR Spool Service 構成定義]ダイアログでユーザ定義を登録すると,ユーザ管理ファイルが次のディレクトリに作成されます。
インストール先ディレクトリ\Spool\Conf
[EUR Spool Service 構成定義]ダイアログは,EUR製品のプログラムメニューから,[Server]−[Spool Service 構成定義]を選択すると表示されます。
(a) ユーザ定義を登録する
ユーザ定義の登録手順を次に示します。最大100,000件のユーザ定義を登録できます。
-
[EUR Spool Service 構成定義]ダイアログの[ユーザ定義]タブを表示します。
-
[ユーザ名に使用する分類名]を設定します。
-
[追加]ボタンをクリックします。
[ユーザ定義の追加]ダイアログが表示されます。
-
次の項目を設定します。
-
ユーザ(必須)
-
アクセス制限方式(任意)
-
ユーザ名が一致する帳票の扱い(任意)
-
分類の詳細設定(任意)
-
-
[OK]ボタンをクリックします。
ユーザ定義が[EUR Spool Service 構成定義]ダイアログに追加されます。
ただし,次の場合は,メッセージが表示されて,[ユーザ定義の追加]ダイアログに戻ります。
-
ユーザ名,確認キー,またはアクセス許可キーに使用する分類名が入力できる文字数を超えている場合
-
ユーザ名,確認キー,またはアクセス許可キーに使用する分類名に入力できない文字があった場合
-
ユーザ名がすでに存在する場合
-
ユーザ名が未入力の場合
-
アクセス許可キーに使用する分類名に半角空白だけを入力した場合
-
(b) ユーザ定義を変更する
ユーザ定義の変更手順を次に示します。
-
[EUR Spool Service 構成定義]ダイアログの[ユーザ定義]タブを表示します。
-
変更するユーザ定義を選択して,[変更]ボタンをクリックします。
[ユーザ定義の変更]ダイアログが表示されます。
-
設定内容を変更します。
-
[OK]ボタンをクリックします。
ユーザ定義が変更されます。変更後の登録内容が[EUR Spool Service 構成定義]ダイアログに表示されます。
ただし,次の場合は,メッセージが表示されて,[ユーザ定義の変更]ダイアログに戻ります。
-
アクセス許可キーに使用する分類名が入力できる文字数を超えている場合
-
アクセス許可キーに使用する分類名に入力できない文字があった場合
-
アクセス許可キーに使用する分類名に半角空白だけを入力した場合
-
(2) サンプルファイルを編集して作成する
作成手順を次に示します。
-
ユーザ管理ファイル(userdef.conf)のサンプルを任意の場所に保存します。
-
ユーザ管理ファイルを編集します。
ユーザ管理ファイルは,マシンのロケールに応じたエンコードで編集してください。
作成したファイルは,同じファイル名(userdef.conf)で「表6-2 構成定義ファイルの種類と格納先」に示す格納先に格納してください。また,格納先には,EUR Server - Spool Serviceを利用するユーザが読み書きできるようにアクセス権を設定してください。
ユーザ管理ファイルの設定項目については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
(3) ダイアログの設定項目
ユーザ管理ファイルの作成で使用するダイアログの設定項目について説明します。
(a) [EUR Spool Service 構成定義]ダイアログ([ユーザ定義]タブ)
- [ユーザ名一覧]
-
ユーザ定義に登録されているユーザ名が一覧で表示されます。初期表示では定義順で表示され,[ユーザ名]をクリックすると,Shift JISのコード順にソートして表示されます。なお,ユーザ名は複数選択できません。なお,デフォルトユーザの場合は,「"デフォルト"」と表示されます。
- [ユーザ名]
-
ユーザ名が表示されます。
- [ユーザ名に使用する分類名]テキストボックス
-
ユーザ名に使用するジョブ検索キーの分類名を入力します。80バイトまで入力できます。ただし,制御コード(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F),「"」,および「,」は入力できません。先頭と末尾の半角空白は登録時に削除されます。半角空白だけを入力した場合は未入力と見なされます。
- [追加]ボタン
-
[ユーザ定義の追加]ダイアログが表示され,ユーザ定義を登録できます。ただし,ユーザ定義の登録数が上限を超えていた場合は,不活性になります。最大100,000件のユーザ定義を登録できます。
- [変更]ボタン
-
[ユーザ定義の変更]ダイアログが表示され,ユーザ定義の情報を変更できます。
- [削除]ボタン
-
削除を確認するダイアログが表示され,ユーザ定義に登録されているユーザを削除できます。
(b) [ユーザ定義の追加]ダイアログ
- [ユーザ]グループボックス
-
ユーザを登録するか,デフォルトユーザを登録するかのどちらかを選択します。
- [ユーザ登録]ラジオボタン
-
ユーザを登録する場合に選択します。
- [ユーザ名]テキストボックス
-
ユーザ名を入力します。[ユーザ登録]ラジオボタンを選択した場合は,必ず入力してください。80バイトまで入力できます。ただし,制御コード(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F),「"」,および「,」は入力できません。帳票管理GUIを利用するときは,「#」,「&」,「+」,「\」を入力すると正しく動作しません。先頭と末尾の半角空白は登録時に削除されます。半角空白だけを入力した場合は未入力と見なされます。
なお,すでに登録されているユーザは登録できません。
- [確認キー]テキストボックス
-
ユーザの確認キーを入力します。[ユーザ登録]ラジオボタンを選択した場合は,必ず入力してください。半角文字で80バイトまで入力できます。ただし,制御コード(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F),「"」,および「,」は入力できません。帳票管理GUIを利用するときは,「#」,「&」,「+」,「\」を入力すると正しく動作しません。入力した文字列は「*」で表示されます。
- [デフォルトユーザ]ラジオボタン
-
デフォルトユーザを登録する場合に選択します。
[デフォルトユーザ]ラジオボタンを選択した場合,アクセス制限の対象としないスプールデータにアクセスするための最低限の権限を持つユーザとしてスプールデータにアクセスできます。
- [アクセス制限]タブ
-
ユーザがアクセスできるスプールデータの制限方法を設定します。
- [アクセス制限方式]リストボックス
-
スプールデータのアクセス制限方式(表示するスプールデータ)を選択します。選択できるアクセス制限方式を次に示します。
-
制限なし:すべてのスプールデータを表示します。
-
全部:すべてのスプールデータを表示しないようにします。
-
分類:[アクセス許可キー値一覧]に表示されているキー値と一致するスプールデータを表示します。
-
- [ユーザ名が一致する帳票の扱い]グループボックス
-
ユーザ名と一致するジョブ検索キーのキー値を持つスプールデータにアクセスするかどうかを選択します。
- [常にアクセス可能]ラジオボタン
-
アクセス制限方式に関係なく,常にユーザ名と一致するジョブ検索キーのキー値を持つスプールデータにアクセスします。
- [アクセス制限方式に従う]ラジオボタン
-
ユーザ名と一致するジョブ検索キーのキー値を持つかどうかに関係なく,アクセス制限方式によって決められたスプールデータにアクセスします。
- [アクセス許可キーに使用する分類名]テキストボックス
-
アクセスを許可するジョブ検索キーの分類名を入力します。80バイトまで入力できます。ただし,制御コード(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F),「"」,および「,」は入力できません。先頭と末尾の半角空白は登録時に削除されます。半角空白だけを入力した場合は未入力と見なされます。
- [アクセス許可キー分類名のない帳票の扱い]グループボックス
-
アクセスを許可する分類名がジョブ検索キーに設定されていないスプールデータにアクセスするかどうかを選択します。
- [アクセス不可]ラジオボタン
-
アクセスを許可する分類名がジョブ検索キーに設定されていないスプールデータにアクセスしません。
- [アクセス可能]ラジオボタン
-
アクセスを許可する分類名がジョブ検索キーに設定されていないスプールデータにアクセスします。
- [アクセス許可キー値一覧]
-
ユーザにアクセスを許可するジョブ検索キーのキー値が一覧で表示されます。初期表示では定義順で表示され,項目名をクリックすると,Shift JISのコード順にソートして表示されます。最大1,024個のキー値を定義できます。
- [項番]
-
アクセスを許可するジョブ検索キーのキー値の項番が表示されます。
- [キー値]
-
ユーザにアクセスを許可するジョブ検索キーのキー値が表示されます。
- [キー値]テキストボックス
-
[アクセス許可キー値一覧]にアクセスを許可するジョブ検索キーのキー値を追加するときに入力します。80バイトまで入力できます。ただし,制御コード(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F),「"」,および「,」は入力できません。先頭と末尾の半角空白は登録時に削除されます。半角空白だけを入力した場合は未入力と見なされます。
すでに登録されているキー値は登録できません。
- [追加]ボタン
-
[キー値]テキストボックスに入力した値を,[アクセス許可キー値一覧]に追加できます。[アクセス許可キー値一覧]に追加するときは,[アクセス許可キーに使用する分類名]テキストボックス,および[キー値]テキストボックスの両方の入力が必要です。
- [削除]ボタン
-
削除を確認するダイアログが表示され,[アクセス許可キー値一覧]に追加したキー値を削除できます。
(c) [ユーザ定義の変更]ダイアログ
変更するユーザ定義の設定内容が表示されます。[ユーザ定義の変更]ダイアログの各項目については,「(b) [ユーザ定義の追加]ダイアログ」を参照してください。