2.2.3 スプールデータを格納するフォルダのディスク量の検討
スプールデータはいったん保存されると,蓄積期限日数が経過するまで削除されません。スプールデータを格納するフォルダに必要なディスク容量は,蓄積する帳票のページ数,1日に蓄積されるスプールデータの数,蓄積の期限などによって変わります。スプールデータを蓄積する前に,蓄積に掛かるデータ量を算出して,スプールデータを格納するフォルダに十分なディスク容量を確保してください。
スプールデータのデフォルトの格納先は「インストール先フォルダ\Spool\ESF\」です。スプールデータを格納するのに十分なディスク容量が格納先で確保できない場合は,別のフォルダを指定してください。スプールデータの格納先は,EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のESFキーで設定できます。
(1) スプールデータを格納するフォルダに必要なディスク容量の算出方法
フォルダに必要なディスク容量は,次の計算式で求められます。
ディスク容量=スプールデータのデータ量×スプールデータ数(単位:KB) |
(a) スプールデータのデータ量
スプールデータのデータ量は,次のように求めます。
スプールデータのデータ量=a+b+3 (単位:KB) |
a:スプールデータに格納するEPF形式ファイルのサイズ(単位:KB)
- b:スプールデータを印刷したり,属性を変更したりした場合に保存される履歴データの総量(単位:KB)
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履歴データの総量は,「1回分の履歴データ×保存できる履歴データのレコード数」で求められます。1回分の履歴データの平均値は0.4(KB)です。保存できる履歴データのレコード数は,100(個)です。例えば,1回分の履歴データのサイズが0.4(KB)の場合,bの値は0.4×100=40(KB)となります。
3:スプールデータで必要なヘッダ部分のバイト数(単位:KB)(固定)
(b) スプールデータ数
フォルダ内に保存するスプールデータ数は,次のように求めます。
スプールデータ数=c×d |
c:1日に発生する帳票の蓄積数(個)
- d:スプールデータの蓄積期限日数(日)
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蓄積期限日数は,帳票を蓄積するときに設定できます。蓄積時に起動部品で指定しなかった場合は,EUR Server - Adapterの環境設定ファイル(EURPMADP.ini)のSPOOLLIMITキーの設定に従います。デフォルトは,30(日)です。
(2) 算出例
スプールデータを格納するフォルダに必要なディスク容量の算出例を次に示します。
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スプールデータのサイズ:8.6KB
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履歴データの総量:40KB(1回分の履歴データのサイズが0.4KBで,レコード数が100個)
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1日に発生する帳票の蓄積数:1,000個
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蓄積期限日:30日
ディスク容量=(8.6+40+3)×1,000×30=1,548,000 (単位:KB)