Hitachi

プリンタマネージャ 


6.1.1 印刷ジョブ転送機能とは

印刷ジョブ転送機能とは、クライアントマシンから、モニタが監視するWindowsプリンタ(出力先プリンタ)へ印刷ジョブを転送する機能です。この機能を利用すると、クライアントマシンの印刷アプリケーションから、プリンタサーバのプリンタへ帳票を出力できるようになります。

印刷ジョブ転送機能を利用する場合は、クライアントマシンにリモートプリンタサービス、プリンタサーバにLPD受信サービスが必要になります。

印刷ジョブ転送機能では、モニタのLPD受信サービスを利用することによって、Windowsの「LPD Service」に依存することなく、クライアントマシンからプリンタサーバへ印刷ジョブを転送できます。01-87より前にリモートプリンタサービスを利用している場合でも、この機能の設定によって、モニタのLPD受信サービスを利用できるようになります。

印刷ジョブ転送機能を利用したクライアントマシンからの印刷の概要を次の図に示します。

図6‒1 印刷ジョブ転送機能を利用したクライアントマシンからの印刷の概要

[図データ]

この図は、印刷ジョブ転送機能を利用して、クライアントマシンの印刷データをプリンタサーバのプリンタで印刷している例です。印刷ジョブ転送機能では、LPRプロトコルによって印刷データを転送します。このため、リモートプリンタサービス側とLPD受信サービス側で、LPRプロトコルで使用する通信用ポート番号の設定を合わせておく必要があります。

また、印刷ジョブ転送機能では、次に示す印刷データ形式をサポートしています。

印刷データ形式は、リモートプリンタサービスとモニタの環境設定でそれぞれ設定します。送信側のリモートプリンタサービスの共有プリンタと、受信側のモニタの出力先プリンタには、必ず同じ値を設定してください。印刷データ形式が一致しない場合、不正な印刷ジョブとしてモニタに登録されることがあります。

印刷データ形式の設定値の対応を次に示します。

リモートプリンタサービスの[印刷データ形式]の設定値

モニタの[印刷データ形式]の設定値

汎用形式で扱う

汎用形式(EMF)で扱う

RAW形式で扱う(ESC/P)

RAW形式で扱う(その他)

汎用形式で扱う

×

×

×

汎用形式(EMF)で扱う

×

×

×

RAW形式で扱う

×

×

×

(凡例)

○:設定できます。

×:設定できますが、不正な印刷ジョブとして扱われることがあります。

注※

印刷アプリケーションで設定する印刷モードによっては、不正な印刷ジョブとして扱われることがあります。