2.1.2 メール受信時の動作の概要
(1) メール受信時の動作の概要(Windowsの場合)
メール受信時の動作を次の図に示します。
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図中に示したデータの格納先について説明します。
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メールサーバ
受信したメールが保存されます。
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受信トレイ
受信したメールが保存されます。このフォルダは,Outlookが管理しています。
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メール本文
メール受信監視ジョブを定義する[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[受信後のオプション]で,本文ファイルのファイル名を指定している場合に,監視条件に一致したメールの本文が保存されます。出力先に同じ名称のファイルがある場合は,上書きされます。
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メールに添付されたファイル
メール受信監視ジョブを定義する[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[受信後のオプション]で,添付ファイル保存先フォルダ名を指定している場合に,監視条件に一致したメールの添付ファイルが保存されます。添付ファイルは,指定したフォルダに,メールに添付されていたときのファイル名で保存されます。出力先に同じ名称のファイルがある場合は,上書きされます。
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添付ファイルのリストファイル
メール受信監視ジョブを定義する[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[受信後のオプション]で,リストファイル名を指定している場合に,監視条件に一致したメールの添付ファイルの一覧がリストファイルに保存されます。出力先に同じ名称のファイルがある場合は,上書きされます。リストファイルの書式については,「2.6.3 メール受信監視ジョブのリストファイル(Windows限定)」を参照してください。
メール本文,メールに添付されたファイル,および添付ファイルのリストファイルについて,[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[受信後のオプション]を設定する方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 12.4.21 [詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックス」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 12.4.22 [詳細定義−[メール受信監視]−[受信後のオプション]]ダイアログボックス」を参照してください。
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引き継ぎ情報格納ファイル
メール受信監視ジョブを定義する[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[引き継ぎ]ボタンで表示される画面で,引き継ぎ情報を指定しておくと,受信したメールを後続ジョブに引き継ぐ場合に,監視条件に一致したメールの情報が保存されます。
環境設定パラメーターEvjobInfFileで指定したフォルダ下のmailフォルダに次に示す情報が保存されます。
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メールの本文
引き継ぎ情報に「MLRCVBODY」を指定したメール受信監視ジョブが監視条件に一致するごとに1ファイル作成され(ファイル名は任意),メールの本文が保存されます。
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メールに添付されたファイル
引き継ぎ情報に「MLRCVATTACHFILExx(xxは01〜20)」を指定したメール受信監視ジョブが監視条件に一致するごとにフォルダが作成され(フォルダ名は任意),添付ファイルが保存されます(ファイル名はメールに添付されていたときの名称)。
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添付ファイルのリストファイル
引き継ぎ情報に「MLRCVATTACHLIST」を指定したメール受信監視ジョブが監視条件に一致するごとに1ファイル作成され(ファイル名は任意),添付ファイルの一覧がリストファイルに保存されます。リストファイルの書式については,「2.6.3 メール受信監視ジョブのリストファイル(Windows限定)」を参照してください。
環境設定パラメーターEvjobInfFileに特定のフォルダが指定されない場合は,環境設定パラメーターEvjobInfFileのデフォルト値のフォルダに引き継ぎ情報が格納されます。
環境設定パラメーターEvjobInfFileのデフォルト値などの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.6.2(17) EvjobInfFile」を参照してください。
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[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[引き継ぎ]ボタンについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 12.4.21 [詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックス」を参照してください。
引き継ぎ情報「MLRCVBODY」,「MLRCVATTACHFILE」,および「MLRCVATTACHLIST」の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 付録B イベントジョブで引き継ぐ情報」を参照してください。
- 注意事項
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メール受信後に作成される,メール本文,メールに添付されたファイル,添付ファイルのリストファイル,および引き継ぎ情報で作成されるファイルは,自動的には削除されません。これらのファイルはシステムのディスク容量を圧迫する原因にもなるため,不要になったら削除するようにしてください。
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メールシステム連携の環境設定で,メール受信後の処理を「開封済」にしている場合には,Outlookの「受信トレイ」に開封済みとなっているメールが残ります。メールサーバ上またはメールシステム連携を実行しているコンピュータのディスク容量を圧迫する要因となるため,定期的にOutlookをメールシステム連携で使用しているプロファイルで起動し,「受信トレイ」の中にある開封済みとなっているメールを削除するようにしてください。
なお,Outlookの「受信トレイ」にあるメールを削除する場合には,削除する前に,JP1/AJS3メール監視プロセスまたはJP1/AJS3 Mailサービスを終了させておいてください。
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JP1/AJS3メール監視プロセスおよびJP1/AJS3 Mailサービスの起動と終了については,「2.3.6 メールシステム連携機能の起動と終了」を参照してください。
(2) メール受信時の動作の概要(UNIXの場合)
メール受信時の動作を次の図に示します。
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図中に示したデータの格納先について説明します。
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受信したメールが,JP1/AJS3のメールシステム連携で使用できる内部メールファイルに保存されます。内部メールファイルは,メール受信時にsendmailから実行されたjpomailrecvコマンド(メール配信機能を設定するコマンド)によって追加書きされます。
内部メールファイルの名称は,/var/opt/jp1ajs2/tmp/mailbox/に,監視ユーザー名を付けたものです。
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メール受信監視ジョブを定義する[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[引き継ぎ]ボタンで表示される画面で,引き継ぎ情報を指定しておくと,受信したメールを後続ジョブに引き継ぐ場合に,監視条件に一致したメールの情報が保存されます。
受信したメールを後続ジョブに引き継ぐ場合に,引き継ぎ情報に「MLRCVMAILBODY」が指定されたメール受信監視ジョブが監視条件に一致するごとに1ファイル作成され,受信メールが保存されます。
引き継ぎ情報格納ファイルの名称は,「MLDT」で始まる任意の名称です。ファイルは,イベント・アクション制御の環境設定パラメーターEvjobInfFileに指定したイベントジョブ情報引き継ぎディレクトリ下のmailディレクトリに保存されます。デフォルトのディレクトリは,/var/opt/jp1ajs2/sys/infoagt/tmp/infodir/です。
[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[引き継ぎ]ボタンについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 12.4.21 [詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックス」を参照してください。
引き継ぎ情報「MLRCVMAILBODY」の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 付録B イベントジョブで引き継ぐ情報」を参照してください。
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受信メールを保存するように指定されたメール受信監視ジョブが監視条件に一致した場合に,受信メールが保存(追加書き)されます。
メール保存先ファイルの名称は,イベント・アクション制御の環境設定パラメーターMailFileNameに指定したファイル名です。
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メール受信監視ジョブの監視条件に一致しなかったメールが保存(追加書き)されます。
不一致メール退避先ファイルの名称は,イベント・アクション制御の環境設定パラメーターNotMatchMailDirに指定したディレクトリに,監視ユーザー名を付けたものです。
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メール受信リスト用のファイル名が指定されたメール受信監視ジョブが監視条件に一致した場合に,メールのヘッダーが保存(追加書き)されます。
メール受信リストファイルの名称は,メール受信監視ジョブのメール受信リスト用に指定されたファイル名です。
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メールの判定中にメール受信監視でエラーが発生した場合に,エラー発生時のメールが保存(追加書き)されます。
障害用メールファイルの名称は,/var/opt/jp1ajs2/sys/infoagt/tmp/mail/errmailです。
- 注意事項
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メール受信監視ジョブで作成される,引き継ぎ情報格納ファイル,メール保存先ファイル,不一致メール退避先ファイル,メール受信リストファイル,障害用メールファイルは,自動的には削除されません。これらのファイルはシステムのディスク容量を圧迫する原因にもなるため,不要になったら削除するようにしてください。
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JP1/AJS3のメールシステム連携では,メール受信監視ジョブが実行されないかぎり,メール配信機能が作成する内部メールファイルにメールがたまり続けます。内部メールファイルは,システムのディスク容量を圧迫する原因にもなるため,不要な内部メールファイルを定期的に削除するようにしてください。
なお,内部メールファイルを削除する場合には,削除する前に,メール受信監視プロセスを終了させ,内部メールファイルにメール配信をしないよう,メール配信機能を設定しておいてください。
メール配信機能については,「2.4.3 メール配信機能をセットアップする」を参照してください。
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