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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


5.1.1 実行エージェント

実行エージェントとは,JP1/AJS3のジョブの実行先として定義する論理的な名称です。JP1/AJS3は,ジョブを実行するエージェントホストの物理的なホスト名と実行エージェントをマッピングすることで,ジョブの実行先を決定し,ジョブを配信します。

補足事項

キューレスジョブの場合は,実行エージェントを使用しません。キューレスジョブを定義する場合,ジョブの詳細定義の[実行エージェント]には実行ホスト名を指定してください。

実行エージェントの概要を次の図に示します。

図5‒3 実行エージェントの概要

[図データ]

実行エージェントを指定できるユニットを次に示します。ただし,ジョブの詳細定義の[実行先サービス]に[標準]を指定した場合だけ該当します。

注※1

フレキシブルジョブの場合,実行エージェントを中継エージェントに読み替えてください。

注※2

HTTP接続ジョブの実行先サービスは[標準]で固定です。

エージェントホストのホスト名を変更する場合,およびエージェントホストを変更する場合,ジョブの定義を変更しなくても,マネージャーホストで実行エージェントとマッピングするホスト名を変更するだけで業務を継続できます。

図5‒4 実行エージェントの使用例1

[図データ]

また,同じ業務を拠点ごとに実行する場合,ジョブの定義を変更しなくても,マネージャーホストごとに実行エージェントを定義するだけで,業務を実行できます。

図5‒5 実行エージェントの使用例2

[図データ]

実行エージェントとエージェントホストのホスト名のマッピングは,ajsagtaddコマンドで定義します。また,すでに定義されている実行エージェントとエージェントホストのホスト名のマッピングは,ajsagtaltコマンドで変更できます。

なお,実行エージェントとエージェントのホスト名のマッピングは,Web GUIでも定義・変更できます。