1.6.10 setremoteconnection(エージェントレス接続先定義の追加・更新)
機能
エージェントレス接続先定義情報ファイル(CSV形式)を使用して,エージェントレス接続先定義を登録または更新します。
このコマンドを実行する前に,listremoteconnectionsコマンドを実行して,出力されたエージェントレス接続先定義情報ファイルを編集してください。
形式
setremoteconnection
/file エージェントレス接続先定義情報ファイルのパス
/user ユーザーID
{/password パスワード | /passwordfile パスワードファイルパス}
引数
- /file
エージェントレス接続先定義情報ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。指定したファイルが存在しない場合はエラーとなります。
- /user
JP1/AOのユーザーIDを指定します。
指定できる文字数は,1~256文字です。
使用できる文字の種類は,半角英数字,「!」,「#」,「$」,「%」,「&」,「'」,「(」,「)」,「*」,「+」,「-」,「.」,「=」,「@」,「\」,「^」,「_」,「|」です。
大文字と小文字は区別しません。
- /password
userオプションで指定した,ユーザーのパスワードを指定します。
このオプションまたはpasswordfileオプションのどちらかを指定する必要があります。両方のオプションが指定されている場合,およびどちらのオプションも指定されていない場合はエラーとなります。
指定できる文字数は,1~256文字です。
使用できる文字の種類は,userオプションと同じです。
- /passwordfile
userオプションで指定したユーザーのパスワードファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。パスワードファイルはencryptpasswordコマンドで作成します。
このオプションまたはpasswordオプションのどちらかを指定する必要があります。両方のオプションが指定されている場合,およびどちらのオプションも指定されていない場合はエラーとなります。
エージェントレス接続先定義情報ファイルの形式
エージェントレス接続先定義情報ファイルの形式を次の表に示します。
- 注※1
値は「"」で囲まれていなくてもエラーになりません。ただし,値に「"」が含まれる場合は,直前に「"」を付加してエスケープしてください。
- 注※2
「Authentication」で「Disable」を指定している場合は,空文字を指定してください。
実行権限
OSのAdministrators権限またはroot権限と,JP1/AOのAdminロールを持つユーザーで実行してください。Administrators権限またはroot権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。
戻り値
コマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
|---|---|
0 |
正常に終了しました。 |
1 |
引数が不正です。 |
2 |
コマンドの実行を中断しました。 |
3 |
サービスの状態が不正です。 |
4 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
5 |
通信に失敗しました。 |
6 |
認証に失敗しました。 |
7 |
パスの指定が不正です。 |
9 |
指定したパスが存在しません。 |
10 |
指定したパスにアクセスできません。 |
14 |
コマンドの実行権限がありません。 |
230 |
エージェントレス接続先定義の指定内容が不正です。 |
231 |
一部のエージェントレス接続先定義の登録に失敗しました。 |
232 |
すべてのエージェントレス接続先定義の登録に失敗しました。 |
255 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
使用例
Windowsで,list01.csvの内容に従ってエージェントレス接続先定義を追加・更新する場合のコマンドの使用例を示します。
setremoteconnection /file list01.csv /user user01 /password pass01