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JP1 Version 11 JP1/Performance Management 運用ガイド


1.8.1 大規模システムでPFM - AgentまたはPFM - RMを起動する場合について

Performance Managementを起動するときは,通常,PFM - Managerを起動させてから,PFM - AgentまたはPFM - RM,およびPFM - Baseを起動させます。複数のサーバから構成される大規模システムでは,これらサーバ間でサービス起動順序を制御すれば,正常に起動できます。

PFM - ManagerのMaster ManagerサービスおよびName Serverサービスが起動していない状態でも,PFM - AgentまたはPFM - RM,およびPFM - Baseを先に起動して,パフォーマンスデータを収集できます。

PFM - AgentまたはPFM - RM,およびPFM - Baseが単独で起動している状態を「スタンドアロンモード」と呼びます。

また,各プログラムの状態に応じて次のように呼びます。

注意

PFM - AgentまたはPFM - RMがPFM - Managerと同一ホストにインストールされている場合は,PFM - AgentまたはPFM - RM単独で起動できません。

〈この項の構成〉

(1) スタンドアロンモードの概要

PFM - Agent,PFM - RM,またはPFM - Baseを起動する際,PFM - ManagerのMaster ManagerサービスおよびName Serverサービスが起動されていないなどの理由でPFM - Managerとの通信に失敗した場合,PFM - Agent,PFM - RM,またはPFM - Baseはスタンドアロンモードで起動して,パフォーマンスデータを収集します。

スタンドアロンモードでは起動後,自ホスト上の起動情報ファイル(jpccomm.ini)での設定内容に応じて5分間に一度,またはランダムな間隔でPFM - Managerへの接続を確認しています。PFM - Agent,PFM - RM,またはPFM - Baseがスタンドアロンモードで起動したあとにPFM - Managerが起動して,PFM - Agent,PFM - RM,またはPFM - Baseからの接続確認に成功した場合,PFM - Agent,PFM - RM,またはPFM - Baseではスタンドアロンモードを終了してPFM - Managerと接続した通常のモードへと移行されます。このとき,スタンドアロンモードで起動していた期間にPFM - AgentまたはPFM - RMで蓄積したパフォーマンスデータは,履歴レポートで参照できます。

ただし,スタンドアロンモードでPFM - Agent,PFM - RM,またはPFM - Baseが起動している場合,Performance Managementの機能や実行できるコマンドに一部制約があります。

(2) スタンドアロンモードで使用できる機能

表1‒3 スタンドアロンモードで使用できる機能

機能の内容

対応

サービス名

サービスの起動,停止,および稼働状況確認

○

  • PFM - Agentホストの場合

    Agent Store,Agent Collector,およびAction Handler

  • PFM - RMホストの場合

    Remote Monitor Store,Remote Monitor Collector,およびAction Handler

履歴データの収集

○

  • PFM - Agentホストの場合

    Agent StoreおよびAgent Collector

  • PFM - RMホストの場合

    Remote Monitor StoreおよびRemote Monitor Collector

レポートの表示

×

Agent StoreおよびRemote Monitor Store

エージェントの起動を知らせるアラームの発行

○

Agent CollectorおよびRemote Monitor Collector

アラームによるパフォーマンスデータの監視

×

Agent CollectorおよびRemote Monitor Collector

アラームイベントに対するアクションの実行

×

Action Handler

サービスのステータスの管理

○

Status Server

(凡例)

○:使用できる

×:使用できない

(3) スタンドアロンモードで実行できるコマンド

表1‒4 スタンドアロンモードで実行できるコマンド

コマンド

機能

対応

jpcconf db define

Agent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスのディレクトリ設定変更

○

jpcconf db display

Agent Storeサービス,Remote Monitor Storeサービス,またはバックアップデータの情報表示

○

jpcconf db vrset

Storeデータベースのバージョンの変更

○

jpcconf hc

ヘルスチェック機能を有効または無効にする

○

jpcconf stat

ステータス管理機能を有効または無効にする

○

jpcras

PFM - Manager,PFM - AgentまたはPFM - RMのトラブルシュート資料の採取

○

jpcspm start

サービスの起動

○

jpcspm stop

サービスの停止

○

jpctool db backup

Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されているデータのバックアップファイルの作成

○※

jpctool db clear

Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されているデータの消去

×

jpctool db dmconvert

バックアップデータのデータモデルのコンバート

○

jpctool db dump

Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されているデータのエクスポート

○※

jpctool db import

バックアップデータのインポート

○

jpctool service delete

Performance Managementに登録されているエージェントのサービス情報の削除

×

jpctool service list(-hostオプションで他ホストを指定する場合)

Performance Managementプログラムのサービスの構成および状態の表示

×

jpctool service list(-hostオプションを指定しない場合)

自ホストのサービス稼働状況の確認

○

(凡例)

○:実行できる

×:実行できない

注※

-aloneオプションを指定した場合だけコマンドを実行できます。

(4) 非スタンドアロンモードの概要

PFM - Manager,PFM - AgentまたはPFM - RM,PFM - Baseが起動している状態から,PFM - Managerだけ停止し,PFM - AgentまたはPFM - RMと,PFM - Baseだけが起動した状態を「非スタンドアロンモード」と呼びます。

非スタンドアロンモードでは,スタンドアロンモードのように5分間に一度のPFM - Managerへの接続確認は実行しません。PFM - Managerが起動すれば通常モードとなります。また,非スタンドアロンモードで起動していた期間にPFM - AgentまたはPFM - RMで蓄積したパフォーマンスデータは,履歴レポートで参照できます。

図1‒1 非スタンドアロンモードの概要

[図データ]

注意
  • PFM - AgentまたはPFM - RMを非スタンドアロンモードで起動している場合,発生したアラームイベントをPFM - Managerに通知できません。この場合,アラーム定義ごとにアラームイベントが保持され,PFM - Managerが起動されるまでアラームイベントの通知を繰り返します。保持しているアラームイベントが3つ以上発生すると,古い順にアラームイベントが上書きされます。また,PFM - AgentまたはPFM - RMを停止すると,保持されているアラームイベントはすべて削除されます。

 [参考]

イベントモニターとイベント履歴では動作が異なるため見え方が異なります。

 [イベント履歴(例)として3件で説明]
  1. PFM - Managerが停止している

  2. PFM - Managerが起動

  3. PFM - AgentからPFM - Manager停止中のアラームが3件送信される

  4. PFM - ManagerのMaster Storeサービスに格納

以上よりイベント履歴では3件ともにイベント情報を表示可能となります。

 [イベントモニター(例)として3件で説明]

イベントモニターはPFM - Web Consoleのキャッシュに保存されている情報を表示します。

ここで,PFM - Web Consoleのキャッシュは,PFM - ManagerのView Serverサービスとの再接続した際にいったんクリアされます。

View Serverサービスとの接続時に,View Serverサービスのキャッシュ情報との同期を取り,PFM - Web Consoleのキャッシュを再構築します。

ここでアラームイベントについては,該当するエージェントの現在のアラームステータスに関わる最新イベント1件だけを取得します。

ただし,受け取ったアラームステータスが「緑(正常)」の場合は,イベントモニターには表示されません(最新の状態が正常であるため何も問題ないとしております)。

受け取ったアラームステータスが「黄(警告)」「赤(異常)」の場合は,警告または異常である旨のアラームを受け取ったこととなり,イベントモニターに表示されます。

  • PFM - Managerに通知済みのアラームステータス(アラームアイコンの色が示すアラームテーブルの状態)は,PFM - Managerを停止すると一度リセットされます(アラームアイコンの色がいったん「緑(正常)」に戻ります)。その後,PFM - Managerを起動した場合の動作はCorrelator Startup Modeが有効か無効かで異なります。

  Correlator Startup Modeが有効の場合(推奨設定)

アラームステータス(アラームアイコンの色が示すアラームテーブルの状態)の情報の確認タイミングはPFM - Agentからアラームイベントを受け取ったときです。この動作によって,Correlatorサービスの起動時間を短縮し,Correlatorサービス起動失敗を回避しています。アラームイベントを受信して,エージェントの状態の確認ができるまでは,前回PFM - Managerが停止した時点と同じエージェントの状態であると仮定して動作します。

  Correlator Startup Modeが無効の場合

PFM - Managerの再起動のタイミングで,PFM - Managerサービスに登録されている(接続されている)すべてのエージェントのアラームステータスを確認します。

アラームステータス(アラームアイコンの色が示すアラームテーブルの状態)の情報を確認します。

Correlator Startup Modeの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の付録の起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目について説明している個所を参照してください。

  • Webブラウザの表示で赤色点滅していたアラームは,PFM - Managerが起動された直後は緑色に戻りますが,そのあと,赤色点滅の状態に戻ります。

(5) 非スタンドアロンモードで使用できる機能

表1‒5 非スタンドアロンモードで使用できる機能

機能の内容

対応

サービス名

サービスの起動,停止,および稼働状況確認

○

  • PFM - Agentホストの場合

    Agent Store,Agent Collector,およびAction Handler

  • PFM - RMホストの場合

    Remote Monitor Store,Remote Monitor Collector,およびAction Handler

履歴データの収集

○

  • PFM - Agentホストの場合

    Agent StoreおよびAgent Collector

  • PFM - RMホストの場合

    Remote Monitor StoreおよびRemote Monitor Collector

レポートの表示

×

Agent StoreおよびRemote Monitor Store

アラームによるパフォーマンスデータの監視

○

Agent CollectorおよびRemote Monitor Collector

アラームイベントに対するアクションの実行

×※

Action Handler

サービスのステータスの管理

○

Status Server

(凡例)

○:使用できる

×:使用できない

注※ 状況に応じて次のように動作が異なります。

 Action Handlerに"LOCAL"を指定している場合
アクションを実行するホストのPFM - Baseが09-00-09以降または09-10以降のとき

PFM - Manager停止中でもアクションは実行されます。

アクションを実行するホストのPFM - Baseが09-00-08以前のとき
  • 一度もアクションを実行していない場合

    PFM - Manager停止中にはアクションは実行されません。

    PFM - Manager起動後にも,PFM - Manager停止中に発生したアクションは実行されません。

  • 一度でもアクションを実行したことがあり,かつそのアクションを実行した該当Action Handlerを再起動していない場合

    PFM - Manager停止中でもアクションは実行されます。

 Action Handlerに"LOCAL"以外を指定している場合

PFM - Manager停止中にはアクションは実行されません。

PFM - Manager起動後に,PFM - Manager停止中に発生したアクションが実行されます。ただし,PFM - ManagerホストのAction Handlerサービスを指定している場合,Acton Handlerサービスの起動順序によっては,アクションが実行されない場合があります。

(6) 非スタンドアロンモードで実行できるコマンド

表1‒6 非スタンドアロンモードで実行できるコマンド

コマンド

機能

対応

jpcconf db define

Agent StoreまたはRemote Monitor Storeサービスのディレクトリ設定変更

○

jpcconf db display

Agent StoreまたはRemote Monitor Storeサービスまたはバックアップデータの情報表示

○

jpcconf db vrset

Storeデータベースのバージョンの変更

○

jpcconf hc

ヘルスチェック機能を有効または無効にする

○

jpcconf stat

ステータス管理機能を有効または無効にする

○

jpcras

PFM - Manager,PFM - AgentまたはPFM - RMのトラブルシュート資料の採取

○

jpcspm start

サービスの起動

○

jpcspm stop

サービスの停止

○

jpctool db backup

Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されているデータのバックアップファイルの作成

○※

jpctool db clear

Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されているデータの消去

×

jpctool db dmconvert

バックアップデータのデータモデルのコンバート

○

jpctool db dump

Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されているデータのエクスポート

○※

jpctool db import

バックアップデータのインポート

○

jpctool service delete

Performance Managementに登録されているエージェントのサービス情報の削除

×

jpctool service list(-hostオプションで他ホストを指定する場合)

Performance Managementプログラムのサービスの構成および状態の表示

×

jpctool service list(-hostオプションを指定しない場合)

自ホストのサービス稼働状況の確認

○

(凡例)

○:実行できる

×:実行できない

注※

-aloneオプションを指定した場合だけコマンドを実行できます。