14.20.10 JOB_DESTINATION_ID(IDの指定)
JOB_DESTINATION_IDタグでは、ジョブのあて先としてID名を指定します。このタグは、dcmcollコマンド、dcminstコマンド、およびdcmsuspコマンドで使用します。
指定できるパラメタ、およびコマンドの引数との対応を次の表に示します。
パラメタ |
内容 |
コマンドの引数 |
---|---|---|
ID名 |
/X ID名 |
(1) 形式
JOB_DESTINATION_ID{ destination_id=ID名 }
(2) 説明
-
destination_id=ID名
作成済みのID名を指定します。ID管理元中継を指定して、IDジョブを実行する中継システムおよび管理用中継サーバを限定することもできます。ID管理元中継を指定する場合は、「\」で始めてください。ID名は、「\」で始め、ID名の前には「%」を付けてください。
なお、ID管理元中継を指定しない場合は、IDに登録されたすべてのID管理元中継でジョブが実行されます。
ID名の指定例を次に示します。
destination_id=\dmp202\%ID0001
なお、ID管理元中継名は、各ID管理元中継の運用キーに従って指定してください。
複数のIDを指定する場合は、ID名を「;」で区切って指定してください。「destination_id=」を複数行記述して、複数のIDを指定することもできます。IDは200個まで指定できます。
(3) 注意事項
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JOB_DESTINATION_IDタグは、JOB_DESTINATIONタグと同時に指定できません。コマンドの引数で指定する場合も、/Xは、/hおよび/gと同時に指定できません。
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dcmcollコマンドおよびdcmsuspコマンドでパラメタファイルを使用する場合、ID管理元中継は指定できません。ID管理元中継を指定してこれらのコマンドを実行した場合、エラーになります。
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ID管理元中継を指定する場合、あて先の長さはID名を含めて256バイト以内にしてください。
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存在しない中継システムおよび管理用中継サーバを指定してコマンドを実行した場合、ジョブは作成されますが、実行されません。
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dcmcollコマンドおよびdcmsuspコマンドでは、destination_idパラメタに指定されたIDをあて先グループとして扱い、IDに登録されているあて先に対して通常のジョブが作成されます。