6.4.2 自動メンテナンスポリシーファイルの編集方法
自動メンテナンスポリシーファイルは、複数のIDの自動メンテナンスポリシーと、複数のあて先グループの自動メンテナンスポリシーをまとめて定義できます。
自動メンテナンスポリシーファイルに次の半角記号を入力する場合は、別の文字列に置き換える必要があります。
置き換えが必要な半角記号 |
置き換えたあとの文字列 |
---|---|
< |
< |
> |
> |
& |
& |
" |
" |
' |
' |
自動メンテナンスポリシーファイルの構造を次の図に示します。
|
1行目のタグは、XML形式ファイルであることを示すタグです。このタグのencodingに指定した文字コードに従って、ファイルが読み込まれます。このタグを省略した場合は、文字コードがUTF-8のファイルとして読み込まれます。
自動メンテナンスポリシーファイルであることを示すタグは、必ず記述してください。
図6-33の自動メンテナンスポリシーファイルの構造では、「自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(ID)」、「自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(あて先グループ)」の順となっていますが、どちらが先の構造でも正しくインポートできます。また、自動メンテナンスポリシーファイルの出力時には、先にあて先グループポリシーが出力されます。
自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(ID)および自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(あて先グループ)について、それぞれ次に説明します。
(1) 自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(ID)
形式
定義の形式を次に示します。形式中のインデントは、タグの親子関係を示しています。子タグを記述する場合は、必ず親タグの記述が必要です。
タグの並び順は、次に示した順序に従ってください。
<IDPolicyList> <IDPolicy> <IDName>ID名</IDName> <IDPolicyKind>ポリシー種別</IDPolicyKind> [<CondAssetFieldDefinitionValue> <AssetFieldDefinitionValue assetItem="資産管理項目"> <AssetFieldDefinitionName>資産管理項目名</AssetFieldDefinitionName> <AssetFieldDefinitionValue>資産管理項目の値</AssetFieldDefinitionValue> </AssetFieldDefinitionValue> </CondAssetFieldDefinitionValue>] [<CondInventoryInfoValue> <CondInventoryInfoName>機器情報のポリシー名</CondInventoryInfoName> <CondInventoryInfoList> [<ComputerInfo> [<Model filterType="比較条件">モデル</Model>] [<Manufacturer filterType="比較条件">メーカー</Manufacturer>] </ComputerInfo>] [<NetworkInfo> <FromIpAddress>開始IPアドレス</FromIpAddress> <ToIpAddress>終了IPアドレス</ToIpAddress> </NetworkInfo>] [<SoftwareInfo installStatus="インストール状態"> <SoftwareName filterType="比較条件">ソフトウェア名</SoftwareName> [<Version filterType="比較条件"> <VersionValue1>バージョン</VersionValue1> [<VersionValue2>バージョン</VersionValue2>] </Version>] </SoftwareInfo>] [<AssetFieldDefinitionInfo> <AssetFieldDefinitionName>資産管理項目の項目名</AssetFieldDefinitionName> <FieldValue filterType="比較条件"> <FieldValue1>資産管理項目の値</FieldValue1> [<FieldValue2>資産管理項目の値</FieldValue2>] </FieldValue> </AssetFieldDefinitionInfo>] </CondInventoryInfoList> </CondInventoryInfoValue>] </IDPolicy> </IDPolicyList>
説明
各タグの説明、指定する値、およびタグの記述回数を次の表に示します。タグの記述回数に0回があるタグは、配下に要素がない場合に省略できます。
タグ |
説明 |
指定する値 |
タグの記述回数 |
---|---|---|---|
<IDPolicyList> |
IDの自動メンテナンスポリシーの、定義の一覧であることを示します。 |
− |
0回または1回 |
<IDPolicy> |
IDの自動メンテナンスポリシーの定義であることを示します。 |
− |
1回以上 |
<IDName> |
任意のID名を指定します。 |
次の文字を除く、32バイト以内の任意の文字列(バイト数は、半角文字:1バイト、全角文字:2バイトで換算) 「!」、「"」、「%」、「'」、「*」、「.」、「/」、「:」、「<」、「>」、「?」、「@」、「¥」、「|」、半角スペース、制御文字 |
1回 |
<IDPolicyKind> |
ポリシー種別を指定します。 |
|
1回 |
<CondAssetFieldDefinitionValue> |
資産管理項目によるID登録の条件の定義であることを示します。<IDPolicyKind>でassetFieldDefinitionを指定した場合に記述します。 |
− |
0回または1回 |
<AssetFieldDefinitionValue assetItem="資産管理項目"> |
資産管理項目の条件の定義であることを示します。assetItemには、指定する資産管理項目に応じて次の値を指定します。
<AssetFieldDefinitionValue>は、1つのポリシーに対して10個まで定義できます。 |
− |
1回以上 |
<AssetFieldDefinitionName> |
資産管理項目を指定します。※ |
|
1回 |
<AssetFieldDefinitionValue> |
資産管理項目の値を指定します。※ |
<AssetFieldDefinitionName>で指定した資産管理項目の選択項目 |
1回 |
<CondInventoryInfoValue> |
機器情報によるID登録の条件の定義であることを示します。<IDPolicyKind>でinventoryInfoを指定した場合に記述します。 |
− |
0回または1回 |
<CondInventoryInfoName> |
機器情報のポリシー名を指定します。 |
1文字以上64バイト以下の文字列 |
1回 |
<CondInventoryInfoList> |
機器情報の条件の、定義の一覧であることを示します。 機器情報の条件の定義(<CondInventoryInfoList>の子ノード)は、1つのポリシーに対して10個まで定義できます。 |
− |
1回 |
<ComputerInfo> |
コンピュータ情報の条件を指定する定義であることを示します。 |
− |
0回または1回 |
<Model filterType="比較条件"> |
モデルを指定します。 filterTypeには指定したモデルの比較条件を指定します。 このタグを省略した場合、モデルの条件を「指定なし」として登録します。 |
|
0回または1回 |
<Manufacturer filterType="比較条件"> |
メーカーを指定します。 filterTypeには指定したメーカーの比較条件を指定します。 このタグを省略した場合、メーカーの条件を「指定なし」として登録します。 |
|
0回または1回 |
<NetworkInfo> |
ネットワーク情報の条件を指定する定義であることを示します。 |
− |
0回または1回 |
<FromIpAddress> |
開始IPアドレスを指定します。 |
IPv4形式(xxx.xxx.xxx.xxx)の値 |
1回 |
<ToIpAddress> |
終了IPアドレスを指定します。 |
IPv4形式(xxx.xxx.xxx.xxx)の値 |
1回 |
<SoftwareInfo installStatus="インストール状態"> |
ソフトウェア情報の条件を指定する定義であることを示します。 installStatusにはソフトウェアのインストール状態を指定します。 |
installStatusを省略した場合、「false」を仮定 |
0回または1回 |
<SoftwareName filterType="比較条件"> |
ソフトウェア名を指定します。 filterTypeには指定したソフトウェア名の比較条件を指定します。 |
|
1回 |
<Version filterType="比較条件"> |
バージョンの条件を指定する定義であることを示します。 filterTypeには指定したバージョンの比較条件を指定します。 このタグを省略した場合、バージョンの条件を「指定なし」として登録します。 |
|
0回または1回 |
<VersionValue1> |
直接指定、または範囲指定の開始値となるバージョンを指定します。 |
1文字以上256バイト以下の文字列 |
1回 |
<VersionValue2> |
範囲指定の終了値となるバージョンを指定します。 範囲指定条件(VersionタグのfilterType属性がbetween)の場合に指定します。 |
1文字以上256バイト以下の文字列 |
0回または1回 |
<AssetFieldDefinitionInfo> |
資産管理項目情報の条件を指定する定義であることを示します。 資産管理項目情報の条件は、資産管理項目情報の項目名が重複しない限り複数指定できます。 |
− |
0回または1回以上 |
<AssetFieldDefinitionName> |
資産管理項目情報の項目名を指定します。※ 対象となる資産管理項目は、ハードウェア資産情報の追加管理項目に登録されているユーザー定義項目(テキスト型)です。 |
− |
1回 |
<FieldValue filterType="比較条件"> |
資産管理項目情報の項目値の条件を指定する定義であることを示します。 filterTypeには資産管理項目情報の項目値の比較条件を指定します。 |
|
1回 |
<FieldValue1> |
直接指定、または範囲指定の開始値となる資産管理項目の値を指定する。 |
1文字以上512バイト以下の文字列 |
1回 |
<FieldValue2> |
範囲指定の終了値となる資産管理項目の値を指定します。 範囲指定条件(FieldValueタグのfilterType属性がbetween)の場合に指定します。 |
1文字以上512バイト以下の文字列 |
0回または1回 |
- 注※
-
他言語の設定がある資産管理項目を指定する場合は、デフォルトの言語の項目名および値で指定してください。
(2) 自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(あて先グループ)
形式
定義の形式を次に示します。形式中のインデントは、タグの親子関係を示しています。子タグを記述する場合は、必ず親タグの記述が必要です。
タグの並び順は、次に示した順序に従ってください。
<DestGroupPolicyList> <DestGroupPolicy> <DestGroupPolicyKind>ポリシー種別</DestGroupPolicyKind> [<CondIpAddress> <FromIpAddress>IPアドレス下限</FromIpAddress> <ToIpAddress>IPアドレス上限</ToIpAddress> </CondIpAddress>] [<CondOSKind> <OsKind>OS</OsKind> </CondOSKind>] [<CondOSKindOption> <CpuKind>CPUの種別</CpuKind> <OsSubversion>OSサブバージョン</OsSubversion> </CondOSKindOption>] [<CondAssetCostumField> <AssetCostumFieldName>ハードウェア資産情報の追加管理項目</AssetCostumFieldName> </CondAssetCostumField>] [<CondDepartmentGroup> <TargetGroupRange>部署の階層数</TargetGroupRange> </CondDepartmentGroup>] [<CondLocationGroup> <TargetGroupRange>設置場所の階層数</TargetGroupRange> </CondLocationGroup>] [<DestGroupPath>自動メンテナンスポリシーを適用するあて先グループの経路</DestGroupPath>] [<DestGroupName>自動メンテナンスポリシーを適用するあて先グループ</DestGroupName>] [<DestGroupTargetHostKind>自動メンテナンスの対象とするコンピュータの管理種別</DestGroupTargetHostKind>] </DestGroupPolicy> </DestGroupPolicyList>
説明
各タグの説明、指定する値、およびタグの記述回数を次の表に示します。タグの記述回数に0回があるタグは、配下に要素がない場合に省略できます。
タグ |
説明 |
指定する値 |
タグの記述回数 |
---|---|---|---|
<DestGroupPolicyList> |
あて先の自動メンテナンスポリシーの、定義の一覧であることを示します。 |
− |
0回または1回 |
<DestGroupPolicy> |
あて先の自動メンテナンスポリシーの定義であることを示します。 |
− |
1回以上 |
<DestGroupPolicyKind> |
ポリシー種別を指定します。 |
|
1回 |
<CondIpAddress> |
IPアドレスによるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でipAddressを指定した場合に記述します。 |
− |
0回または1回 |
<FromIpAddress> |
IPアドレスの下限を設定します。 |
IPv4形式のIPアドレス |
1回 |
<ToIpAddress> |
IPアドレスの上限を設定します。 |
IPv4形式のIPアドレス |
1回 |
<CondOSKind> |
OS種別よるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でosTypeを指定した場合に記述します。 |
− |
0回または1回 |
<OsKind> |
OS種別を指定します。 |
|
1回 |
<CondAssetCostumField> |
ハードウェア資産情報の追加管理項目よるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でassetCostumFieldを指定した場合に記述します。 |
− |
0回または1回 |
<AssetCostumFieldName> |
ハードウェア資産情報の追加管理項目を指定します。<AssetCostumFieldName>は、1個のポリシーに対して6個まで指定できます。※ |
選択型およびテキスト型の、ハードウェア資産情報の追加管理項目 |
1回以上 |
<CondDepartmentGroup> |
部署の情報によるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でdepartmentGroupを指定した場合に記述します。※ |
− |
0回または1回 |
<CondLocationGroup> |
設置場所の情報によるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でlocationGroupを指定した場合に記述します。 |
− |
0回または1回 |
<TargetGroupRange> |
部署または設置場所の情報によるグルーピングの対象とする階層を指定します。 |
1〜6 |
1回 |
<DestGroupPath> |
自動メンテナンスの対象とするあて先グループが所属する経路を指定します。省略した場合は、すべてのあて先にポリシーが適用されます。このタグは、<DestGroupPolicyKind>で次の値を指定した場合だけ指定できます。
|
次の文字を除く、32バイト以内の任意の文字列(バイト数は、半角文字:1バイト、全角文字:2バイトで換算) 「!」、「"」、「%」、「'」、「*」、「.」、「/」、「:」、「<」、「>」、「?」、「@」、「¥」、「|」、半角スペース、制御文字 |
0回または1回 |
<DestGroupName> |
自動メンテナンスの対象とするあて先グループを指定します。このタグは、<DestGroupPolicyKind>で次の値を指定した場合だけ指定できます。
|
次の文字を除く、32バイト以内の任意の文字列(バイト数は、半角文字:1バイト、全角文字:2バイトで換算) 「!」、「"」、「%」、「'」、「*」、「.」、「/」、「:」、「<」、「>」、「?」、「@」、「¥」、「|」、半角スペース、制御文字 |
0回または1回 |
<DestGroupTargetHostKind> |
自動メンテナンスの対象とするホストの種別を指定します。省略した場合は、すべてのホストが対象となります。 |
|
0回または1回 |
<CondOSKindOption> |
OS種別よるグルーピングの条件の、詳細の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でosTypeを指定した場合に、任意で記述します。 |
− |
0回または1回 |
<CpuKind> |
32ビット版と64ビット版を分けてグルーピングするかどうかを指定します。省略した場合は、32ビット版と64ビット版を分けないでグルーピングします。 |
|
0回または1回 |
<OsSubversion> |
OS サブバージョンレベルまでグルーピングの対象とするかどうかを指定します。省略した場合は、分OS サブバージョンレベルを対象にしないでグルーピングします。 |
|
0回または1回 |
- 注※
-
他言語の設定がある資産管理項目を指定する場合は、デフォルトの言語の項目名および値で指定してください。