1.1.5 利用者の都合に合わせたインストール
配布管理システム主導のリモートインストールは、利用者にとって便利である一方、場合によっては、必要としていないソフトウェアが勝手にインストールされたり、利用者の都合の悪い時間帯にインストールが始まったりするおそれもあります。このようなことを防ぐには、「クライアントユーザによるインストール」ジョブを使用します。
配布管理システムが「クライアントユーザによるインストール」ジョブを実行すると、利用者のコンピュータに対してソフトウェアのインストールの許可だけが与えられます。利用者は、パッケージセットアップマネージャを使用して、ウィンドウ上でインストールが許可されているソフトウェアを確認し、必要なソフトウェアだけをインストールできます。なお、UNIXエージェントの場合は、パッケージセットアップマネージャではなく、rdsinsset -xコマンドを使用してインストール(組み込み)します。
この方法は、インストール時に、利用者がインストーラに手動で答えながらインストールしていきたい場合などにも有効です。
利用者の都合に合わせたリモートインストールの流れを次の図に示します。
|
-
配布管理システムで「クライアントユーザによるインストール」ジョブを実行する。
ジョブのあて先に指定したコンピュータに対して、パッケージのインストール許可が与えられます。
この時点では、パッケージはコンピュータに配布されないで、配布管理システムまたは中継システム上にあります。
-
利用者のコンピュータのパッケージセットアップマネージャでソフトウェアを選択し、インストールを実行する。
選択したソフトウェアがコンピュータにダウンロードされ、インストールが開始されます。
パッケージセットアップマネージャの操作方法については、「12.4 パッケージセットアップマネージャを操作する」を参照してください。