5.1.7 システム構成情報を変更する
中継システム、または管理対象のコンピュータを追加または削除すると、システム構成の自動登録機能によって、変更した内容が自動的に配布管理システムに通知されます。通知された内容は、[システム構成]ウィンドウに自動的に反映されます。ここでは、配布管理システムからの操作でシステム構成情報を変更する方法について説明します。
なお、配布管理システム、中継システム、および管理用中継サーバのホスト名(IPアドレス運用の場合はIPアドレス)を変更する場合は、事前にすべてのジョブを完了させるか、または削除する必要があります。
(1) ファイルから変更する
変更前のシステム構成情報をファイルに出力します。出力したファイルを更新したあと、このファイルからシステム構成情報を作成します。
システム構成の一部だけを変更する場合も、システム構成に残すすべてのホストをファイルに記述してください。ファイルに記述されていないホストは、システム構成から削除されます。
ホストを削除する場合は、そのホストの情報をファイルから削除してください。
システム構成情報をファイルに出力する方法、およびファイルからシステム構成情報を作成する方法については、「5.1.4 システム構成情報をファイルに出力して更新する」を参照してください。
(2) システム構成ウィンドウで変更する
ここでは、[システム構成]ウィンドウからシステム構成情報を変更する方法を説明します。変更、削除するホストを検索する方法については、「6.1.1 名称によるホストの検索方法」を参照してください。
(a) ホストを移動する
管理用中継サーバ、または中継システムを移動すると、下位のホストもすべて移動します。複数のホストを同時に移動するときは、[システム構成]ウィンドウの右枠で移動するホストを選択します。
ホストの移動は管理元の管理用中継サーバで実行できます。
ホストの移動方法は、次のとおりです。
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[システム構成]ウィンドウをアクティブにし、移動するホストを選択する。
選択したホストが反転表示されます。
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[編集]−[切り取り]を選択する。
選択したホストが切り取られます。なお、[切り取り]選択後は、左枠の「ネットワーク」をダブルクリックしないでください。ダブルクリックすると[編集]メニューの[貼り付け]が非活性になり、ホストを貼り付けられなくなります。この場合は、再度[切り取り]を選択し直してください。
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移動先の位置を選択する。
選択した位置が反転表示されます。
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[編集]−[貼り付け]を選択する。
切り取ったホストが、移動先に貼り付けられます。
なお、ホストの移動は、ドラッグ&ドロップの操作でも実行できます。
(b) ホストを削除する
一度削除したホストを、元に戻すことはできません。管理用中継サーバ、または中継システムを削除すると、下位の管理対象のコンピュータもすべて削除されます。複数のホストを同時に削除するときは、[システム構成]ウィンドウの右枠で削除するホストを選択します。[システム構成]ウィンドウでホストを削除すると、[あて先]ウィンドウの同じ名称のホストも同時に削除されます。
[システム構成]ウィンドウでホストを削除する際には、[ホストの削除]ダイアログボックスが表示されます。[ホストの削除]ダイアログボックスの「登録しているIDからも削除する」チェックボックスをオンにすると、対象のホストが登録されているIDからも削除されます。このチェックボックスは、選択したホストがエージェントの場合だけオンにできます。選択したホストが管理用中継サーバ、または中継システムの場合は削除できません。あらかじめ[システム構成]ウィンドウで対象の管理用中継サーバ、または中継システムと同じコンピュータ上のエージェントおよび配下のエージェントを削除してから管理用中継サーバ、または中継システムを削除してください。
ホストの削除方法は、次のとおりです。
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[システム構成]ウィンドウをアクティブにし、削除するホストを選択する。
選択したホストが反転表示されます。
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[編集]−[削除]を選択する。
確認ダイアログボックスが表示されます。
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[OK]ボタンをクリックする。
選択したホストが削除されます。
ホストを検索したあと、[検索]ダイアログボックスでホストを削除することもできます。詳細は、「6.1.4 検索したホストをシステム構成情報から削除する」を参照してください。
(c) ホスト名を変更する
ホスト名を変更すると、変更した内容が自動的に配布管理システムに通知されます。通知された内容は、[システム構成]ウィンドウに自動的に反映されます。一度設定したホスト名は、[システム構成]ウィンドウで変更できます。ホスト名の変更は、管理元の管理用中継サーバで実行してください。
[システム構成]ウィンドウでホスト名を変更する手順を次に示します。
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[システム構成]ウィンドウで名称を変更するホストを選択する。
選択したホストが反転表示されます。
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[ファイル]−[名前の変更]を選択する。
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名称を設定後、[Enter]キーを押す。
設定した名前に変更されます。
[システム構成]ウィンドウでホスト名を変更すると、[あて先]ウィンドウにある同じホスト名も変更されます。
(d) ホストの属性を変更する
ホストの属性を中継システムからエージェントへ(またはエージェントから中継システムへ)変更したり、経路やコメントを変更したりする場合は、[ファイル]−[属性の変更]を選択すると表示される[属性の変更]ダイアログボックスを使用します。
なお、ホスト種別を変更する場合は、次の点にご注意ください。
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[システム構成]ウィンドウでホストの属性を変更すると、[あて先]ウィンドウにある同じホストの属性も変更されます。
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管理用中継サーバのホスト種別は変更できません。管理用中継サーバの場合、「IPアドレス」、「コメント」だけが変更できます。
図5‒4 [属性の変更]ダイアログボックス
- ホスト名
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ホスト名が表示されます。ホスト名は、運用キーがIPアドレスの場合に変更できます。
- IPアドレス
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IPアドレスが表示されます。IPアドレスは、運用キーがホスト名の場合に変更できます。
- タイプ
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ホストのタイプとして、中継システムまたはエージェントを選択します。ホストのタイプを中継システムからエージェントに変更すると、変更前に設定されていた中継システム下のホストは、すべて削除されます。
- 経路
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ホスト名を「!」で区切って、経路を設定します。存在しない経路を設定したときは、経路は変更されないで、エラーとなります。
- [参照]ボタン
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システム構成から経路を選択できる[パスの設定]ダイアログボックスが表示されます。
- コメント
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(3) 管理用中継サーバ配下のシステム構成情報を変更する
自サーバから、管理用中継サーバ配下のシステム構成情報を変更することはできません。管理用中継サーバ配下のシステム構成情報が変更された場合は、システム構成の自動登録機能を使用する、または自サーバから「システム構成情報の取得」ジョブを実行して、変更された情報を自サーバのシステム構成情報に反映してください。
ただし、自サーバの[システム構成]ウィンドウで、管理用中継サーバ配下のホストのコメントを変更することはできます。
なお、3階層以上の大規模システムで、管理用中継サーバまたは中継システムの接続先を変更した場合、変更先の配布管理システムに、移動したシステム配下の情報が反映されないことがあります。反映されていない場合には、変更先の配布管理システムで、移動した管理用中継サーバまたは中継システムに対して、「システム構成情報の取得」ジョブを実行してください。
(4) システム構成情報を変更するときの注意事項
システム構成情報を変更するときの注意事項を次に示します。
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ノード識別キーを変更する場合
ノード識別キーを変更する場合、システム構成情報をリモートインストールマネージャから削除しておいてください。システム構成情報は、ファイルに出力しておくと便利です。ノード識別キーを変更したあと、出力したファイルを使用してシステム構成情報を設定できます。
システム構成情報を手動で作成した場合、出力したシステム構成情報ファイルには、使用中のノード識別キーで各ホストのアドレスが記述されています。そのため、出力したファイルに各ホストのホスト名またはIPアドレスを記述する必要があります。例えば、ノード識別キーをホスト名からIPアドレスに変更する場合、ノード識別キーを変更する前に出力したファイルにはIPアドレスが記述されていません。メモ帳などでIPアドレスを記述するか、hostsファイルを読み込んで、システム構成情報を作成してください。
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ホスト名を変更する場合
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管理用サーバのホスト名を変更した場合は、そのホストに接続する下位システムで、接続先のホスト名を変更してください。下位システムが管理用中継サーバの場合はセットアップで、下位システムが中継システムまたはエージェントの場合はエージェント設定で変更できます。
なお、中継システムのホスト名を変更した場合は、その中継システムを管理する上位の管理用サーバのエージェント設定で、中継システムのホスト名を変更してください。
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ノード識別キーのキー項目がホスト名のときは、ホスト名を変更したあと、コンピュータを再起動してください。
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