17.23 ioutils importexlog(外部ログのインポート)
機能
JP1/IT Desktop Management 2以外のシステムから取得したCSV形式の操作ログ(外部ログ)を、 JP1/IT Desktop Management 2 にインポートします。
外部ログはセットアップで設定した操作ログの保管先フォルダに保存されます。また、操作ログの設定画面で操作ログを自動的に取り込む設定が有効の場合は、操作ログのデータベースに自動的に取り込まれます。
コマンドを実行するには、外部ログインポートコマンド用設定ファイルのHibunLogImportの値に1を設定してください。
このコマンドを利用して、秘文のログをJP1/IT Desktop Management 2にインポートできます。詳細な手順は、「10.9 秘文ログを取り込む」を参照してください。
形式
ioutils△importexlog△-import△インポートするCSV形式のログファイルが格納されているフォルダ△-log△インポートするログの種類
引数
- -import△インポートするCSV形式のログファイルが格納されているフォルダ
-
インポートするCSV形式のログファイルが格納されているフォルダを、200バイト以内の絶対パスで指定します。
- -log△インポートするログの種類
-
インポートするログの種類を指定します。次のどれかを指定します。
-
HA:秘文のアクセスログ
-
HE:秘文のイベントログ
-
HO:秘文拡張操作ログ
-
格納先
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥
JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
外部ログインポートコマンド用設定ファイルの記述形式
外部ログインポートコマンド用設定ファイルの仕様を次の表に示します。なお、外部ログインポートコマンド用ファイルの設定の変更後は、JP1/IT Desktop Management 2のサービスを再起動してください。
項目 |
説明 |
---|---|
ファイル名 |
jdn_manager_importexlog_config.properties |
格納先 |
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥conf |
外部ログインポートコマンド用設定ファイルの記述形式を次の表に示します。
プロパティ |
説明 |
初期値 |
入力できる値 |
---|---|---|---|
HibunLogImport |
秘文ログを取り込む場合は1を設定します。 |
0 |
0または1 |
UnknownLogImport.ログの種類 |
不明なログを取り込む場合は1を設定します。
|
0 |
0または1 |
Deny.ログの種類.CSVカラム番号 |
取り込まないログを「,」(コンマ)区切りで指定します。このプロパティは複数指定できます。
|
Deny.HA.12=NRD Deny.HA.13=CFL,OPN,WRI,COM |
文字列 |
- 重要
-
HibunLogImportの設定を1から0に戻した場合、「[秘文]」から始まる「操作種別」、「操作種別(詳細)」、または次のどれかのデバイス区分を設定した「操作ログ」のフィルタについては、フィルタが正しく機能しません。このため、フィルタを作り直してください。
-
リムーバブルメディア
-
外付けハードディスク
-
CD/DVDドライブ
-
赤外線
-
無線LAN
-
モデム
-
Windowsモバイルデバイス
-
Palmハンドヘルドデバイス
-
BlackBerryデバイス
-
シリアルポート/パラレルポート
-
その他の制御対象デバイス
-
有線LAN(USB接続)
-
有線LAN(USB接続以外)
-
外部ログインポートコマンド用設定ファイルの記述例を次に示します。
HibunLogImport=1
Deny.HA.13=CFL,OPN
注意事項
-
このコマンドは、管理用サーバのセットアップが完了し、かつ管理用サーバが開始している状態で実行してください。
-
このコマンドは、同時に複数実行できません。
-
このコマンドは、次のコマンドと同時に実行できません。
-
exportdb
-
importdb
-
ioassetsfieldutil export
-
ioassetsfieldutil import
-
ioutils exportasset
-
ioutils exportassetassoc
-
ioutils exportdevice
-
ioutils exportdevicedetail
-
ioutils exportfield
-
ioutils exportfilter
-
ioutils exportplog
-
ioutils exportpolicy
-
ioutils exporttemplate
-
ioutils exportupdategroup
-
ioutils exportupdatelist
-
ioutils importasset
-
ioutils importassetassoc
-
ioutils importfield
-
ioutils importfilter
-
ioutils importpolicy
-
ioutils importtemplate
-
ioutils importupdategroup
-
ioutils importupdatelist
-
reorgdb
-
startservice
-
stopservice
-
updatesupportinfo
-
deletenwgroup
-
deletepackage
-
distributelicense
-
rlyigwsetconf
-
-
タスクスケジューラでこのコマンドを実行する運用の場合、コマンドが出力するメッセージを確認できるように、標準出力と標準エラー出力をファイルにリダイレクトしてください。
-
コマンドの実行結果はイベント画面で確認できます。イベント番号は1165、1166、1167です。
-
不正なCSVファイルは、メッセージ(KDEX4129-WまたはKDEX4130-W)を標準出力に出力してスキップし、処理を続行します。
-
複数サーバ構成の場合、中継管理用サーバで取り込んだ外部ログを上位の管理用サーバへ通知しません。
-
クラスタ構成の場合、インポートするCSV形式のログファイルが格納されているフォルダには、現用系および待機系のサーバから参照できるように、共有ディスクのフォルダを指定してください。
戻り値
ioutils importexlogコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
11 |
コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 |
12 |
指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。 |
15 |
ディスク容量不足、またはディスクアクセスエラーのためファイルを格納できません。 |
31 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
51 |
コマンドの実行権限がありません。 |
54 |
管理用サーバがセットアップされていません。 |
57 |
コマンドを実行するための設定または環境が不正です。 |
101 |
メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。 |
120 |
データベースのアクセスエラーです。 |
使用例
「C:¥temp¥hibunlog」フォルダにあるCSV形式でエクスポートした秘文のアクセスログを、JP1/IT Desktop Management 2に取り込む場合のコマンドの使用例を次に示します。
ioutils importexlog -import C:¥temp¥hibunlog -log HA
関連リンク