17.15 ioutils importpolicy(セキュリティポリシーの設定のインポート)
機能
エクスポートしたセキュリティポリシーをインポートします。インポートできるファイルは、事前にエクスポートしたファイルだけです。セキュリティポリシー名を指定しなかった場合、エクスポート時の名称で登録されます。
複数のJP1/IT Desktop Management 2システムを構築している場合、このコマンドを利用することで、ある管理用サーバで作成したセキュリティポリシーをほかの管理用サーバに流用できます。
なお、このコマンドは、管理用サーバで実行してください。
形式
ioutils△importpolicy△-import△インポートするファイル名[△-name△セキュリティポリシー名][△-applygroup△適用する更新プログラムグループ名][△-excludegroup△除外する更新プログラムグループ名][△-s]
引数
- -import△インポートするファイル名
-
インポートするXMLファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。
- -name△セキュリティポリシー名
-
インポートするセキュリティポリシーの名称を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時のセキュリティポリシー名で登録されます。
- -applygroup△適用する更新プログラムグループ名
-
適用する更新プログラムグループ名を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時の適用更新プログラムグループ名を割り当てられます。
- -excludegroup△除外する更新プログラムグループ名
-
除外する更新プログラムグループ名を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時の除外更新プログラムグループ名を割り当てられます。
- -s
-
同じ名称のセキュリティポリシーがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のセキュリティポリシーが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて入力を中止または上書きします。
格納先
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥
JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
注意事項
-
このコマンドは、管理用サーバのセットアップが完了し、かつ管理用サーバが開始している状態で実行してください。
-
このコマンドは、同時に複数実行できません。
-
このコマンドは、次のコマンドと同時に実行できません。
-
exportdb
-
importdb
-
ioassetsfieldutil export
-
ioassetsfieldutil import
-
ioutils exportasset
-
ioutils exportassetassoc
-
ioutils exportdevice
-
ioutils exportdevicedetail
-
ioutils exportfield
-
ioutils exportfilter
-
ioutils exportoplog
-
ioutils exportpolicy
-
ioutils exporttemplate
-
ioutils exportupdategroup
-
ioutils exportupdatelist
-
ioutils importasset
-
ioutils importassetassoc
-
ioutils importexlog
-
ioutils importfield
-
ioutils importfilter
-
ioutils importtemplate
-
ioutils importupdategroup
-
ioutils importupdatelist
-
reorgdb
-
startservice
-
stopservice
-
updatesupportinfo
-
deletenwgroup
-
deletepackage
-
distributelicense
-
rlyigwsetconf
-
-
タスクが指定されているセキュリティポリシーをエクスポートしたデータをインポートする場合、インポート先に同じタスク名が存在するかどうかチェックされます。同じタスクが存在するとき、タスク名の先頭にimp_N_(Nは1以上の整数)が付与されてインポートされます。なお、タスク名が最大サイズを超えるときは、超過したタスク名の後ろの部分が省略されます。
戻り値
ioutils importpolicyコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
11 |
コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 |
12 |
指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。 |
31 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
51 |
コマンドの実行権限がありません。 |
54 |
管理用サーバがセットアップされていません。 |
76 |
指定されたセキュリティポリシー名が不正です。 |
80 |
インポートするファイルの形式が不正です。 |
83 |
該当する更新プログラムグループがありません。 |
101 |
メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。 |
120 |
データベースのアクセスエラーです。 |
150 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
使用例
C:¥temp¥にエクスポート済みのセキュリティポリシーの設定情報「exportpolicy.xml」を、「開発部用ポリシー」としてインポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。除外する更新プログラムグループ名を、「Windows 7用除外プログラム」とします。
ioutils importpolicy -import C:¥temp¥exportpolicy.xml -name 開発部用ポリシー -excludegroup "Windows 7用除外プログラム" -s
関連リンク