8.14 checkitdmigw(インターネットゲートウェイ接続先設定ファイルのフォーマットチェック)
エージェントの接続先インターネットゲートウェイサーバを自動設定するインターネットゲートウェイ接続先設定ファイル(itdmigw.conf)が、ファイルフォーマットを満たしているかどうかをチェックし、指定したインターネットゲートウェイ接続先設定ファイル(itdmigw.conf)を難読化するためのcheckitdmigwコマンドについて説明します。
機能
インターネットゲートウェイ接続先設定ファイル(itdmigw.conf)のファイルフォーマットを満たしているかどうかをチェックし、難読化したインターネットゲートウェイ接続先設定ファイルを出力します。
このコマンドを実行すると、引数に指定したインターネットゲートウェイ接続先設定ファイルが1行ずつチェックされ、形式が不正な行は行番号がメッセージとして出力されます。形式不正が見つかっても終了しないで、引き続き次の行のチェックが実施されます。最終行まで到達するとチェック処理を終了します。ただし、形式不正の行が100行を越えた場合は、フォーマットエラーを表示してチェック処理を終了します。なお、チェックの途中でほかのエラーが発生した場合は、フォーマットチェックを中止し、そのエラーを表示して終了します。
次の場合に、インターネットゲートウェイ接続先設定ファイルのその行の形式を不正とします。
-
必須項目を省略した場合
-
IPアドレスに無効な値を指定した場合
-
各項目に入力できる文字数以上の値を指定した場合
-
1行に指定できる項目以外の項目を指定した場合
-
セクション名として無効な値を指定した場合
-
セクションを重複して指定した場合
重複して指定した場合も、そのセクションの項目のチェック処理は実施されます。
-
セクション指定がない場合
次の場合は、不正とはしないで、その行や記述を無視します。
-
セミコロンに続く記述
コメントとして扱われます。
-
改行だけの行
-
各項目の先頭や末尾に含まれる半角スペース
なお、このコマンドは管理用サーバまたはエージェントで実行してください。
形式
checkitdmigw△-i△入力ファイル名△-o△出力フォルダ
引数
- -i
-
フォーマットチェックをするインターネットゲートウェイ接続先設定ファイル(itdmigw.conf)を200バイト以内の絶対パスで指定します。パスに半角空白を含む場合はパス全体を「"」で囲んでください。
ファイル名は必ず「itdmigw.conf」としてください。
- -o
-
フォーマットチェック後に難読化したインターネットゲートウェイ接続先設定ファイル(itdmigw.conf)の出力先フォルダを200バイト以内の絶対パスで指定します。パスに半角空白を含む場合はパス全体を「"」で囲んでください。
-iオプションで指定した入力ファイルと同じフォルダは指定できません。
戻り値
checkitdmigwコマンドの戻り値を次の表に示します。
|
戻り値 |
説明 |
|---|---|
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0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
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11 |
コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 |
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12 |
指定されたインターネットゲートウェイ接続先設定ファイルのアクセスエラーです。 |
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13 |
指定されたインターネットゲートウェイ接続先設定ファイルのファイル名が不正です。 |
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15 |
ファイル出力時のファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。 |
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80 |
指定されたインターネットゲートウェイ接続先設定ファイルの形式が不正です。 |
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101 |
メモリ不足でコマンドの実行に失敗しました。 |
|
150 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
使用例
C:¥work1¥に作成したインターネットゲートウェイ接続先設定ファイルのフォーマットをチェックし、難読化したインターネットゲートウェイ接続先設定ファイルをC:¥work2¥に出力する場合のコマンドの使用例を次に示します。
checkitdmigw -i C:¥work1¥itdmigw.conf -o C:¥work2¥