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JP1 Version 13 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


2.11.4 操作画面にHTTPSで接続する手順

管理用サーバの操作画面にHTTPSで接続するには、Microsoft Internet Information Servicesの設定が必要です。Microsoft Internet Information Servicesの詳細な設定方法については、Microsoft Internet Information Servicesのマニュアルを参照してください。

ヒント

管理用サーバの操作画面に接続するためのMicrosoft Internet Information Servicesとしてインターネットゲートウェイサーバに構築したものを使用する場合、以降の手順はインターネットゲートウェイサーバのMicrosoft Internet Information Servicesに対して実施してください。

Microsoft Internet Information Servicesの追加モジュールのインストール:

次の表に示すMicrosoft Internet Information Servicesの追加モジュールを入手し、インストールします。

モジュール名

入手元

アプリケーション要求ルーティング Microsoft Application Request Routing 3.0 (x64)

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=47333

URL書き換えモジュール

https://iis-umbraco.azurewebsites.net/downloads/microsoft/url-rewrite

サーバ証明書の設定:

「サーバー証明書」で、サーバ証明書の要求を完了します。

証明書の要求の完了する証明機関によって証明されたサーバー証明書

証明機関によって証明されたサーバー証明書のファイルパス

注※ サーバ証明書ファイルはJP1/IT Desktop Management 2 - Managerのインストール先フォルダに格納しないでください。

フレンドリ名

任意

ヒント

管理用サーバの操作画面に接続するためのMicrosoft Internet Information Servicesとしてインターネットゲートウェイサーバに構築したものを使用する場合、サーバ証明書はインターネットゲートウェイサーバで設定した「サーバー証明書」を使用します。

リバースプロキシの有効化:

Microsoft Internet Information Servicesの次の項目を設定します。

Microsoft Internet Information Servicesの項目

設定項目

設定内容

Application Request Routing Cache

[Server Proxy Settings]-

[Application Request Routing]

Enable proxy

チェックする

アプリケーションの追加と設定:

Microsoft Internet Information Services に次の構成を追加します。

Microsoft Internet Information Servicesの項目

設定項目

設定内容

サイト

名前

Default Web Site

サイトバインド

種類:https

IPアドレス:未使用のIPすべて

ポート番号:任意(例:443)

ホスト名:サーバのFQDN

サーバ名表示を要求する:チェックする

SSL証明書:「サーバ証明書の設定:」で設定したフレンドリ名

有効なプロトコル

https

認証

基本認証:有効

匿名認証:有効

アプリケーション

エイリアス

jp1itdm

アプリケーションプール

AppPooljp1itdm

物理パス

任意のフォルダ

ただし、認証に使用するユーザー(匿名認証の場合は(IUSR))に「変更」権限を付与してください。

有効なプロトコル

https

アプリケーションプール

「全般」の「名前」

AppPooljp1itdm

URL書き換えの設定:

Microsoft Internet Information Servicesの次の項目を設定します。

Microsoft Internet Information Servicesの項目

項目

設定項目

設定内容

URL書き換え

リバースプロキシ規則

受信規則

HTTP要求が転送されるサーバー名またはIPアドレスを入力してください

管理用サーバのホスト名またはIPアドレス

送信規則

宛先

「アプリケーションの追加と設定:」の表の設定項目「サイトバインド」で指定したホスト名

URL書き換え

空の規則

受信規則

次項「受信規則の編集:」を参照してください。

注※ 管理用サーバの操作画面に接続するためのMicrosoft Internet Information Servicesとしてインターネットゲートウェイサーバに構築したものを使用する場合だけ設定してください。

受信規則の編集:

「URL書き換えの設定:」で「URL書き換え−リバースプロキシ規則」として追加した「受信規則」を次の内容で設定します。

項目

設定項目

設定内容

URLの一致

要求されたURL

パターンに一致する

使用

正規表現

パターン

(.*)

大文字と小文字を区別しない

チェックする

アクション

アクションの種類

書き換え

URLの書き換え

http://管理用サーバのホスト名またはIPアドレス:管理者のコンピュータからの接続受付ポート番号(例:31080)/{R:1}

クエリ文字列の追加

チェックする

後続の規則の処理を停止する

チェックする

管理用サーバの操作画面に接続するためのMicrosoft Internet Information Servicesとしてインターネットゲートウェイサーバに構築したものを使用する場合は、「URL書き換えの設定:」で「URL書き換え−空の規則」として追加した「受信規則」を次の内容で設定します。

項目

設定項目

設定内容

名前

名前

受信規則を識別するための任意の名前

URLの一致

要求されたURL

パターンに一致する

使用

正規表現

パターン

^(jp1itdmigw)

大文字と小文字を区別しない

チェックする

アクション

アクションの種類

なし

後続の規則の処理を停止する

チェックする

次に、受信規則の優先順を次の内容で設定します。

Microsoft Internet Information Servicesの項目

順序

設定内容

アクションの種類

URL書き換え:要求されたURLアドレスに適用される受信規則

1

「URL書き換えの設定:」で「URL書き換え−空の規則」として追加した「受信規則」

なし

2

「URL書き換えの設定:」で「URL書き換え−リバースプロキシ規則」として追加した「受信規則」

書き換え

ヒント

管理用サーバと直接接続できるPCがあるイントラネットで、http接続での管理画面へのアクセスを遮断したい場合は、「管理者のコンピュータからの接続受付ポート番号(デフォルト:31080)」に他の機器からアクセスできないように、ファイアウォールを設定してください。