1.6.1 インストールセットを作成する手順
組織内のコンピュータにエージェントをインストールして管理する場合、インストールセットを作成します。インストールセットはWebポータルに公開して利用者にダウンロードしてもらったり、CD/DVDに記録して配布したりします。利用者はインストールセットを自分のコンピュータで実行することで、簡単にエージェントをインストールできます。
インストールセットを作成する手順を次に示します。
インストールセットを作成するには:
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画面上部の[実行]メニュー−[機器の管理を始めましょう]を選択します。
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表示されたウィザードで[次へ]ボタンをクリックします。
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コンピュータに適用したいインストールセットを作成するために、ウィザードに沿って設定します。
次に示す項目を設定します。項目を設定するごとに[次へ]ボタンをクリックしてください。
- エージェント設定を選択する
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[エージェント設定名]からコンピュータに適用したいエージェント設定を選択します。
エージェント設定とは、各エージェントの動作を設定したものです。エージェント設定は、設定画面の[エージェント]−[Windows エージェント設定とインストールセットの作成]画面で追加できます。
エージェント設定を選択すると、エージェントのインストール先を変更できます。
インストール先を変更したい場合は、[インストールフォルダ]にエージェントのインストール先を入力してください。
また、共有型VDI方式の仮想コンピュータへエージェントをインストールする場合は、[ホスト識別子生成時の設定]を設定してください。
- アカウントの設定
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エージェントをインストールするために、Administrator権限を持つアカウント情報を設定するかどうかを選択できます。この設定は、OSがWindows XP、およびWindows Server 2003のコンピュータにエージェントをインストールする場合に限り有効になります。
エージェントをインストールするためには、対象コンピュータのAdministrator権限が必要です。
ここで、Administrator権限を持つアカウントを設定すると、Administrator権限を持たない利用者がエージェントをインストールするとき、設定したアカウントでインストールが実行されます。Administrator権限は、エージェントをインストールするときだけ使用されるため、権限を制限したい利用者のコンピュータにエージェントをインストールする場合に便利です。
- インストールするコンポーネントの設定
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インストールするコンポーネントの種別(エージェントとしてインストールするか、中継システムとしてインストールするかの選択)とサブコンポーネントのリモコンエージェントをインストールするかどうかを指定します。
- 登録先のIDの設定
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エージェントを登録するID(配布管理システムからのジョブを受け取るためのグループ)を指定します。
- 展開するファイルの設定
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エージェントのインストールと同時に展開するファイルと展開先のフォルダを指定します。
- 自動実行するファイルの設定
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エージェントのインストール後に自動実行するファイル、自動実行に必要なファイル、および引数を指定します。
- ヒント
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秘文などの連携製品を自動実行でエージェントにインストールする場合は、前準備として、管理者のコンピュータのC:\DATA下などに秘文(秘文DCまたは秘文DE)などの連携製品のインストール媒体を作成して、フォルダごとまたはフォルダ配下の全ファイルをZIP化しておきます。そのZIPファイルを自動実行するファイルとして設定することで、エージェントのインストール後に自動実行で秘文などの連携製品をエージェントにインストールできます。秘文のインストール媒体の作成方法の詳細については、マニュアル「JP1/秘文 セットアップガイド(管理者用)」を参照してください。
- 上書きインストールの設定
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エージェントがすでにインストールされている場合、上書きインストールするかどうかを設定します。
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設定内容を確認して、[作成]ボタンをクリックします。
[インストールセットの作成]ダイアログが表示されます。
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[インストールセットの作成]ダイアログで[保存]ボタンをクリックします。
保存するインストールセットのデフォルトのファイル名は「ITDM2Agt.exe」です。
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[完了]画面が表示されたら、[閉じる]ボタンをクリックしてウィザードを終了します。
インストールセットが作成され、ダウンロードが開始されます。
- ヒント
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設定画面の[エージェント]−[Windows エージェント設定とインストールセットの作成]画面でも、インストールセットを作成できます。コンピュータに適用したいエージェント設定の[インストールセットを作成]ボタンをクリックしてください。表示されるダイアログで情報を入力して[作成]ボタンをクリックすると、インストールセットが作成され、ダウンロードが開始されます。
- ヒント
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接続先設定ファイル(itdmhost.conf)または上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)を作成して、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのデータフォルダに格納しておくと、インストールセットの作成時にインストールセットに取り込まれます。接続先設定ファイル(itdmhost.conf)については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド」のエージェントの接続先を自動設定する手順の説明を参照してください。上位接続先情報ファイルの詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド」の、エージェントの接続先の自動変更についての説明を参照してください。
- ヒント
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インターネットゲートウェイ接続先設定ファイル(itdmigw.conf)をインストールセットに取り込む場合は、手順3の「展開するファイルの設定」で指定してください。[展開するファイル]には作成したインターネットゲートウェイ接続先設定ファイルを、[展開先フォルダ]には「%ITDM2AGT%\MASTER\DB」をそれぞれ指定します。インターネットゲートウェイ接続先設定ファイル(itdmigw.conf)の詳細については、「1.6.12 エージェントのインターネットゲートウェイ経由の接続先を自動設定する手順」を参照してください。
- 重要
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OSがUNIX、Macのコンピュータにはインストールセットを使ってエージェントをインストールできません。
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