5.3 サービス連携ジョブ実行時の注意事項
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サービス連携ジョブはJP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバ上の最新の情報を取得します。このため,JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバ上で,サービス連携ジョブで使用している定義を変更すると,サービス連携ジョブが正しく動作しないおそれがあります。
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバ上の定義を変更する場合は,サービス連携ジョブが正しく動作するように注意してください。
なお,「AJS3 - Viewのカスタム入力項目」の定義を変更した場合は,JP1/AJS3 - Viewにサービス連携ジョブを再登録してから,ジョブを定義しなおす必要があります。
次の手順を実施してください。
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保留を設定するなどして,サービス連携ジョブを実行しないようにする。
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JP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsサーバのWeb画面で,実行定義を変更する。
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JP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsサーバのWeb画面で,サービス連携ジョブ情報ファイルを出力する。
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ajscsajobregコマンドを実行して,手順3のサービス連携ジョブ情報ファイルをJP1/AJS3 - Viewに登録する(-fオプションを指定して,既存の定義を上書きする)。
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定義済みのサービス連携ジョブのサービス連携ジョブの詳細定義画面を起動し,定義を更新する。
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手順1で設定した設定を元に戻す(保留を解除するなどを行う)。
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サービス連携ジョブは,カスタムジョブです。既存のカスタムジョブと同様に,JP1/AJS3から確認できる「終了コード」は,サービス連携ジョブの戻り値のほかに,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3設計ガイド(業務設計編) 7.10.3 ジョブの終了コードを確認する」に記載のJP1/AJS3が設定する終了コードが存在します。
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コマンドが実行できる環境かを事前に確認しサービス連携ジョブを実行してください。
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバ上で定義したコマンドが存在しない場合,JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバ上で定義したコマンドの戻り値が0以外で終了します。
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバ上で定義したコマンドの標準出力,標準エラー出力のサイズが大きくならないようにしてください。標準出力,標準エラー出力のサイズの合計が3MB(メガバイト)程度となることを推奨します。
サイズが大きい場合,サービス連携ジョブは以下となります。
- Windowsの場合:
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サービス連携ジョブが戻り値「100」(メモリー不足)で終了する。
- Linuxの場合:
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サービス連携ジョブプロセスがカーネルによって停止され,サービス連携ジョブの状態は「強制終了」で戻り値は「-1」となる。
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サービス連携ジョブのユニット完全名※に,以下の文字(前製品(JP1/AJS)からの移行のために使用できる記号文字の一部)を含まないように作成してください。
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ユニット完全名※に上記の文字が含まれている場合,サービス連携ジョブは戻り値「82」で終了します。
- 注※
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ジョブの上位階層のジョブネット名・ジョブグループ名を含む
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サービス連携ジョブの実行先ホストがWindowの場合,JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバ上で定義したコマンドライン(変数置き換え後のコマンドライン)は,OSのコマンドラインの制限があるため,8000文字を目安としてください。OSのコマンドラインの制限を超えた場合は,JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバ上で定義したコマンドの戻り値が0以外で終了します。