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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 for Cloud Service Applications


6.2.3 JP1/AJS3サービスを起動および停止した時の動作

ここではサービス連携オブジェクト監視ジョブのジョブ状態について説明します。

〈この項の構成〉

(1) サービス起動・停止時の状態

サービス起動・停止はJP1/AJS3の仕様で行われます。そのときの状態はカスタムイベントジョブの仕様に従うため,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド」のイベントジョブの仕様を参照してください。

ただし,停止前に「実行中」のサービス連携オブジェクト監視ジョブが「ホットスタート」でどのような状態で起動するかは(2)を参照してください。

(2) サービス連携オブジェクト監視ジョブのサービス再起動後の動作

サービス連携オブジェクト監視ジョブが実行中のままサービス停止し,その後サービスを「ホットスタート」で再起動した後の動作について説明します。

(a) サービス再起動後の監視状態引き継ぎ

サービス連携オブジェクト監視ジョブが「実行中」となった時,監視対象オブジェクトを監視している間の情報を随時ファイルに退避しておくことで,JP1/AJS3サービスが停止したとしても再起動後に監視状態を引き継げます。

なお,サービス停止からサービス再起動後にイベント監視を再開するまでの間に発生したイベントの検知はできません。退避するファイルが開けなかった場合は,実行エージェント側のプロセスログおよび統合トレースログにメッセージKNBB6162-Wが出力されます。また,ファイルの形式が不正な場合は,サービス連携ファイル監視ジョブログおよび統合トレースログにKNBB6403-Wが出力されます。どちらの場合でも監視は継続します。

(b) サービス再起動後の定義

サービス再起動後に監視は継続しますが,サービス連携オブジェクト監視ジョブの定義を変更した後,JP1/AJS3サービスを再起動しても,再度実行登録しない限りは直近の実行登録時点の定義内容で動作します。

注※

定義とはカスタムイベントジョブ上の定義を指します。サービス連携オブジェクト監視ジョブの場合,「監視対象オブジェクト名」,「監視間隔」,「監視条件」のJP1/AJS3 for Cloud Service Applications上の定義はJP1/AJSのジョブ定義の変更に関わらず,JP1/AJS3 - Agentサービス起動後に実行中となったタイミングで読み込んだ定義で動作します。JP1/AJS3 for Cloud Service Applications定義を変更した場合の動作は,「(c) サービス再起動後のJP1/AJS3 for Cloud Service Applications定義」を参照してください。

(c) サービス再起動後のJP1/AJS3 for Cloud Service Applications定義

JP1/AJS3 for Cloud Service Applications定義を変更した場合も,「(b) サービス再起動後の定義」の通り,JP1/AJS3サービス起動後に実行中となったタイミングで読み込んだ定義で動作します。