4.3.4 連携ジョブ情報の各定義の注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) ジョブ実行時に利用された定義について
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsで定義するサービス連携ジョブ定義,サービス連携監視ジョブ定義および認証定義は,JP1/AJS3のサービス連携ジョブまたはサービス連携監視ジョブとしてJP1/AJS3で利用されます。このため,サービス連携ジョブ情報またはサービス連携監視ジョブ情報の各定義を更新したり削除したりすると,JP1/AJS3のジョブ実行にも影響する場合があります。
JP1/AJS3のジョブ実行に影響があるかどうかは,JP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsのWeb画面で次のように表示されます。
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「過去実行したことがあるジョブ」で使用されていたサービス連携ジョブ定義,サービス連携監視ジョブ定義または認証定義を更新・削除する場合,メッセージKNBB2407-QまたはメッセージKNBB2408-Qがダイアログで表示されます。
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各定義をJP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsのWeb画面で編集する場合,画面上部に「!ジョブの実行履歴がある定義です」のメッセージが表示されます。
これらのダイアログやメッセージが表示される期間は,環境設定ファイルのUSED_DEF_LIMITに指定した値により決まります。環境設定ファイルの詳細は「3.4.1 環境設定ファイル(ajs3csaweb.conf)の設定項目の詳細」を参照してください。
なお,サービス連携監視ジョブの場合は次の注意事項があります。
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認証定義は監視開始後および監視間隔ごとの監視処理実行時に履歴情報を更新するので,メッセージの表示期間のタイミングが他の定義と異なります。
またサービス連携ジョブ定義,サービス連携監視ジョブ定義および認証定義を新規作成する時に,以前に実行したことのある定義名で登録すると,一度もジョブ実行していない状況でも上記の表示が行われます。
使用元のJP1/AJS3のジョブの詳細を確認する場合は,次のいずれかの方法で確認してください。
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのサーバジョブログを参照して,ジョブのユニット名やホスト名を確認する。サーバジョブログの詳細は「9.2.4 サーバジョブログ」を参照してください。
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JP1/AJS3のajsprintコマンドやJP1/AJS3 - Definition Assistantで出力したユニット定義内容からサービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブを検索して確認する。ユニット定義パラメーターの詳細は「4.5 サービス連携ジョブのユニット定義パラメーター」,「4.6 サービス連携監視ジョブのユニット定義パラメーター」を,サービス連携ジョブ名およびサービス連携監視ジョブ名の確認方法は「8. コマンド」の「ajscsajoblist(Windows限定)」を参照してください。
(2) サービス連携ジョブ定義内で利用している定義について
サービス連携ジョブ定義では,接続定義と実行定義を指定してサービス連携ジョブとして実行されます。そのため,この接続定義と実行定義を更新したり削除したりすると,JP1/AJS3のジョブ実行にも影響する場合があります。
サービス連携ジョブ定義に影響があるかどうかは,JP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsのWeb画面で次のように表示されます。
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「サービス連携ジョブ定義」で使用されていた接続定義または実行定義を更新・削除する場合,メッセージKNBB2409-QまたはメッセージKNBB2410-Qがダイアログで表示されます。
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接続定義をJP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsのWeb画面で編集する場合,画面上部に「!サービス連携ジョブ定義またはサービス連携監視ジョブ定義に使用されている定義です」メッセージが表示されます。実行定義の場合は「!サービス連携ジョブ定義に使用されている定義です」メッセージが表示されます。
(3) サービス連携監視ジョブ定義内で利用している定義について
サービス連携監視ジョブ定義では,接続定義と監視定義を指定してサービス連携監視ジョブとして実行されます。そのため,この接続定義と監視定義を更新したり削除したりすると,JP1/AJS3のジョブ実行にも影響する場合があります。
サービス連携監視ジョブ定義に影響があるかどうかは,JP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsのWeb画面で次のように表示されます。
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「サービス連携監視ジョブ定義」で使用されていた接続定義または監視定義を更新・削除する場合,メッセージKNBB2409-QまたはメッセージKNBB2410-Qがダイアログで表示されます。
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接続定義をJP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsのWeb画面で編集する場合,画面上部に「!サービス連携ジョブ定義またはサービス連携監視ジョブ定義に使用されている定義です」メッセージが表示されます。監視定義の場合は「!サービス連携監視ジョブ定義に使用されている定義です」メッセージが表示されます。
(4) 認証情報の扱いについて
認証定義で情報を「保護する」として登録された情報は,平文でない保護された状態で,データディレクトリに配置されるデータベースファイル(AJSCSA.db)およびバックアップファイル(AJSCSA.db.back)に格納されます。また,ジョブ実行時や定義登録時にも保護された状態で通信が行われます。
ログファイル,ジョブの標準出力や標準エラー出力,JP1/AJS3 - ViewやJP1/AJS3 - Web Consoleの実行結果詳細画面には認証情報を出力しません。
上記の動作から以下の注意事項を考慮して環境構築,セキュリティ設計をご検討ください。
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平文でない保護された情報で通信しますが,データ上に認証情報を含みます。このため,通信経路上でデータが読み取られる恐れが無いなど,セキュリティリスクが無い環境以外は,SSL通信の環境構築を推奨します。
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsがジョブの標準出力,標準エラー出力,ログ,JP1/AJS3 - ViewやJP1/AJS3 - Web Consoleの実行結果詳細画面に保護された認証情報を出すことはありませんが,定義で使用するコマンドライン側で認証情報を出力する可能性があります。使用するコマンドラインの仕様を確認,検証してから定義してください。
(5) その他の注意事項
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変更後のサービス連携ジョブ情報でジョブが実行されたかどうかを確認するには,次のどちらかで確認してください。
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ジョブ実行先ホストのサービス連携ジョブログファイルを開き,変更した内容のCLIのコマンドラインが出力されているか確認します。
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サービス連携ジョブの標準エラー出力,標準出力の内容を変更した場合は,JP1/AJS3 - ViewやJP1/AJS3 - Web Consoleの実行結果詳細確認画面や標準出力ファイルの内容を確認します。
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変更後のサービス連携監視ジョブ情報でジョブが実行されたかどうかを確認するには,次のどちらかで確認してください。
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ジョブ実行先ホストの監視ジョブに関するログファイルを開き,変更した内容のCLIのコマンドラインが出力されているか確認します。
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サービス連携監視ジョブの実行結果詳細設定の内容を変更した場合は,JP1/AJS3 - ViewやJP1/AJS3 - Web Consoleの実行結果詳細確認画面を確認します。
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