3.8 ウイルス対策ソフト実行時の注意事項
ウイルス対策ソフトの影響で,JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsが使用しているファイルおよびフォルダに対するファイルアクセスに排他制御によるロックが掛かることがあります。この影響で,次のような現象が発生するおそれがあります。
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsが起動できない。
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsの起動時に参照する定義ファイルに排他制御によるロックが掛かることによって,JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsの起動に失敗することがあります。
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サービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブが実行できない,または遅延する。
サービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの実行に必要なファイルに排他制御によるロックが掛かることによって,サービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの起動失敗や異常終了,またはサービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの実行が遅延することがあります。
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定義の変更ができない。
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsの定義ファイルに排他制御によるロックが掛かることによって,定義の追加や変更などが失敗することがあります。
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ログが出力されない。
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのログファイルに排他制御によるロックが掛かることによって,ログが出力できなくなり,トラブル発生時の調査ができなくなることがあります。
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのコマンドが異常終了する。
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのコマンドが使用するファイルに排他制御によるロックが掛かることによって,コマンドが異常終了することがあります。
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsの稼働中にウイルスチェックをする場合は,次のファイルおよびフォルダを対象から外してください。JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsの停止中にウイルスチェックをしてJP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsを再起動する場合は,次のファイルおよびフォルダに対してウイルスチェックが完了したことを確認してください。
なお,JP1/AJS3での注意事項の詳細は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」のウイルス対策ソフト実行時の注意事項の説明を参照してください。
- Windowsの場合
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのファイルおよびフォルダのうち,次に該当するもの
・JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのログファイルおよびフォルダ
・ユーザーが参照できるファイルおよびフォルダ
・ユーザーが参照または変更する必要のないファイルおよびフォルダ
これらのファイルおよびフォルダについては,「付録A ファイルおよびディレクトリ」を参照してください。
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システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2配下
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- Linuxの場合
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのファイルおよびフォルダのうち,次に該当するもの
・JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのログファイルおよびフォルダ
・ユーザーが参照できるファイルおよびフォルダ
・ユーザーが参照または変更する必要のないファイルおよびフォルダ
これらのファイルおよびフォルダについては,「付録A ファイルおよびディレクトリ」を参照してください。
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/opt/hitachi/HNTRLib2/配下
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/var/opt/hitachi/HNTRLib2/配下
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また,ウイルスチェックの実施中に資料採取ツールを実行する場合は,ここに記載されているファイルおよびフォルダのほかに,次のファイルおよびフォルダを対象から外してください。
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トラブル発生時に採取が必要なファイル
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのトラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報
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JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報
これらのファイルについては,「9.2 ログの種類とログ情報の格納先」を参照してください。
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資料採取ツール実行結果の出力先フォルダ