3.14.2 ディレクトリ制限機能を有効にしたユーザ環境設定
ディレクトリ制限機能を有効にしたユーザでファイル伝送する場合,使用する機能によってユーザ環境に設定が必要なときがあります。ユーザ環境の設定が必要な機能を次に示します。
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ファイル伝送で自動起動プログラムを起動する場合
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ファイルリストの取得(LISTコマンド,または引数が「-」(半角のハイフン)で始まるNLSTコマンド)またはファイルステータスの取得(STATコマンド)を使用する場合
上記のどちらかの機能を使用する場合は,次の設定をしてください。
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それぞれの機能を使用するユーザのホームディレクトリ以下に次のコマンドが必要です。そのままのパスでホームディレクトリ以下にコピーしてください。コピーしたファイルのアクセス権限,リンクの状態などは,コピー元と同じにします。
自動起動プログラムの起動で使用するコマンド
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/bin/sh
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/usr/bin/sh(Linuxの場合不要)
ファイルリストの取得(LISTコマンド,または引数が「-」(半角のハイフン)で始まるNLSTコマンド)およびファイルステータスの取得(STATコマンド)で使用するコマンド
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/bin/sh
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/bin/ls
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/usr/bin/sh(Linuxの場合不要)
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/usr/bin/ls(Linuxの場合不要)
- (例)
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ディレクトリ制限機能を有効にしたユーザがuser1の場合(操作はスーパーユーザで行います)
(AIXの場合)
# cd /
# tar cvf /tmp/work.tar usr/bin/sh usr/bin/ls
# cd ~user1
# tar xvf /tmp/work.tar
# ln -s ./usr/bin bin
(Linuxの場合)
# cd /
# tar cvf /tmp/work.tar bin/sh bin/ls
# cd ~user1
# tar xvf /tmp/work.tar
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1.でコピーしたコマンドで使用する共有ライブラリを,コマンドと同様にそのままのパスでホームディレクトリ以下にコピーしてください。コマンドが使用する共有ライブラリはlddコマンドで確認します。lddコマンドについてはOSのマニュアルを参照してください。
- (例)
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ディレクトリ制限機能を有効にしたユーザがuser1の場合(操作はスーパーユーザで行います)
# ldd ~user1/usr/bin/sh