6.1.4 予約変数
JP1/Scriptには,特定のデータ(システム情報,およびコマンドの戻り値)を参照できる「予約変数」が用意されています。
予約変数の種類と意味を表6-2に示します。
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分類 |
予約変数 |
意味 |
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システム予約変数 |
アドミニストレータ権限がある場合はYESになり,権限がない場合はEmpty値になります。 |
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実行中のスクリプトファイルの作業フォルダ名です。末尾に¥が付きます。 |
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スクリプトファイルを実行しているコンピュータ名です。 |
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ログオンしているドメイン名です。 ただし,Windows Vista以降,Windows Server 2008以降のOSでは,値を正しく取得できなくなりました。そのため,代わりにWindowsの環境変数で取得してください。 |
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OSの種類とバージョンです。
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OSの種類です。
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OSのマイナーバージョンです。
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OSのメジャーバージョンです。
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実行中のスクリプトファイルのフォルダ名です。末尾に¥が付きます。 |
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実行中のスクリプトファイルのファイル名です。拡張子は付きません。 |
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スクリプトファイルの拡張子(.SPT)です。 |
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メニュー情報ファイルの拡張子(.SPN)です。 |
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実行環境ファイルの拡張子(.SPV)です。 |
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モニタリング情報ファイルの拡張子(.SPD)です。 |
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MS-DOSの起動フォルダ名です。末尾に¥が付きます。 |
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一時ファイル用のフォルダ名です。末尾に¥が付きます。 |
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現在のシステムにログオンしているユーザ名です。 |
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Windowsフォルダ名です。末尾に¥が付きます。 |
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Windowsドライバが存在するフォルダ名です。末尾に¥が付きます。 |
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プロセス予約変数 |
実行中のスクリプトのプロセス識別子です。 |
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%1以降の位置変数を格納した配列変数です。%0は含みません。_ARGV_(n)の形式で参照(nは1からの数字)できます。 |
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%1以降の位置変数の合計数です。%0は含みません。 |
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コマンド戻り値予約変数 |
Copyコマンドの実行結果です。 |
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Copyコマンドでコピーしたファイルの数です。 |
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Copyコマンドでコピーしなかったファイルの数です。 |
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CopyコマンドのErrSkip2指定で無視されたファイルの数です。 |
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ExecコマンドまたはNetExecコマンドで呼び出す実行ファイルの戻り値,またはCallSptコマンドで呼び出すスクリプトファイルの戻り値です。符号付きの数値です。 |
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Exec,またはNetExecコマンドの実行ファイル識別子です。ただし,FlagにFalseを設定した場合(呼び出したプログラムの終了指定がなしの場合)にだけ,有効になります。 |
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InputBox,またはMessageBoxコマンドの戻り値です。 |
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CallDllコマンドの外部関数の戻り値です。 |
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画面(メニューフォーム)を終了させた要因です。 |
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コマンドを実行して終了したときのコマンド番号です。 |
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画面(メニューフォーム)終了キーのモディファイキーです。 |
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最後にフォーカスがあったメニュー名です。 |
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エラー詳細コードです。符号付きの数値です。 コマンドの実行結果が設定されます。ただし,コマンドの実行結果が特定の値(文字列操作コマンドなど)の場合は,予約変数_RTN_には常に0(ゼロ)が設定されます。また,エラー詳細コードが示すエラー原因は,トレースファイルに出力されるエラーメッセージの内容となります。 |
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CallDllコマンドの戻り値(xxは00からの数字)です。 |
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サービス操作系コマンドの戻り値です。 |
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文字コード予約変数 |
改行文字です。 |
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タブ文字です。 |
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エラー詳細コード予約変数 |
エラーはありません。 |
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ファイルの終わりに達しました。 |
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タイムアウト時間を経過しました。 |
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ファイルが見つかりません。 |
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パスが見つかりません。 |
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アクセスが拒否されました。 |
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書き込みが禁止されています。 |
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デバイスが準備できていません。 |
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ファイルは他でアクセス中です。 |
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サーバが接続要求に応答しません。 |
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サーバからの応答待ちでタイムアウトエラーが発生しました。 |
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サーバからデータ受信中にエラーが発生しました。 |
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サーバとの送受信中の無通信時間が許容時間を超えました。 |
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取得した値が変数の上限値を超えているため,値を変数に格納できません。 |
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指定したファイルの容量が制限値を超えています。 |
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読み書き開始位置が2,147,483,647を超えています。 |
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JP1/Scriptサービスが実行中の状態になっていません。 |