Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Script(Windows(R)用)


1.8.2 スクリプトの実行ユーザ

ここでは,スクリプトの実行ユーザ,および他のコンピュータとの通信時のユーザについて説明します。

スクリプトの実行方法によって,スクリプトの実行ユーザとパスワードは,次の表のようになります。

表1‒4 スクリプト実行ユーザとパスワード

No.

スクリプトの実行方法

スクリプトの実行ユーザとパスワード

1

自動起動によりJP1/Scriptサービスから実行する。

JP1/Scriptサービスに設定されたログオンアカウントとパスワード

2

JP1/AJSのサービスプログラムから実行する。

スクリプトを実行するJP1ユーザにマッピングされたOSユーザとパスワード

3

JP1/AJS以外のサービスプログラムから実行する。

各サービスに設定されたログオンアカウントとパスワード

4

自動起動によりScriptランチャから実行する。

コンピュータにログオンしているユーザとパスワード

5

マネージャやエディタから実行する。

6

エクスプローラなどから直接実行する。

注※

SetGV,GetGV,DeleteGV,NetExecコマンドで他のコンピュータを呼び出す場合,サービスのアカウントにシステムアカウントを使用できません。呼び出し先に存在するユーザアカウントをサービスのアカウントに設定してください。

また,NetExecコマンドの場合,接続が成功して呼び出したコンピュータ上で実行ファイルが実行される際の実行ユーザとパスワードは次の表のようになります。

例えば,NetExecコマンドを使用して,ファイルサーバへコピーする処理(Copyコマンドを含む)を呼び出す場合の実行ユーザとパスワードも,次の表のようになります。

表1‒5 NetExecコマンドから呼び出す実行ファイルの実行ユーザとパスワード

No.

NetExecコマンドの第5引数の値

NetExecコマンドの要求を制御するプログラム

呼び出す実行ファイルの実行ユーザとパスワード

1

True(サービス空間で実行)

JP1/Scriptサービス

呼び出し先コンピュータのJP1/Scriptサービスのログオンアカウントとパスワード

2

False(ログオン空間で実行)

Scriptランチャ

呼び出し先コンピュータに最初にログオンしているユーザとパスワード

3

Scriptランチャサービス

呼び出し先コンピュータのScriptランチャサービスの開始パラメータで指定したユーザ(とパスワード)

または,

呼び出し先コンピュータにログオンしているユーザのうち,NetExecログオンユーザ設定ファイルの設定で優先順位が高いユーザ(とパスワード)

SetGV,GetGV,DeleteGV,NetExecコマンドで他のコンピュータを呼び出す場合,呼び出し元のスクリプトを実行するユーザ(とパスワード)は,呼び出し先コンピュータにログオンできるユーザ(とパスワード)でなければ,コマンドがエラーとなります。

呼び出し元のスクリプトの実行ユーザとパスワードを確認し,呼び出し先コンピュータにログオンできるユーザとパスワードとなるようにしてください。

SetGV,GetGV,およびDeleteGVコマンドについては「8.2.5 SetGV(グローバル変数を設定する)」,「8.2.6 GetGV(グローバル変数を取得する)」,および「8.2.7 DeleteGV (グローバル変数を削除する)」を参照してください。

NetExecコマンドについては「8.10.2 NetExec (自PC/他PC上の実行ファイルを呼び出す)」を参照してください。