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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications


3.3 SAPシステムとの接続パスワードを保護する

JP1/AJS3 for EAPでは,SAPシステムとの接続用のパスワードは,次のどれかに記載する必要があります。

  1. sapnwrfc.iniファイル:SAP NetWeaver RFC Libraryの設定ファイル

  2. r3defconファイル:コマンドの共通引数のデフォルトを設定するファイル

  3. コマンドラインの引数(-pオプション,または,-p2オプション)

  4. カスタムジョブ定義画面:[R/3ジョブ定義]ダイアログボックス−[R/3システム]パネル

JP1/AJS3 for EAPのバージョン13以降では,eapctrlconfファイルを配置した環境の場合,上記の1と2の設定ファイル,および,3のコマンドオプションにパスワードを指定せずに,4のカスタムジョブ定義画面でパスワードを指定すると,JP1/AJSのジョブ定義にパスワードを難読化して保存します。

このため,JP1/AJS3 for EAPのバージョン13以降で,SAPシステムとの接続用のパスワードを保護したい場合は,上記の1と2の設定ファイル,および,3のコマンドオプションにパスワードを指定せずに,eapctrlconfファイルを配置して,4のカスタムジョブ定義画面でパスワードを指定してください。

なお,JP1/AJS3 for EAPのバージョン13より前のカスタムジョブ定義画面でパスワードを指定していた場合は,JP1/AJS3 for EAPのバージョン13以降をインストールし,eapctrlconfファイルを配置した環境で,カスタムジョブ定義画面を再表示して保存し直すことで,JP1/AJSのジョブ定義にパスワードを難読化して保存できます。