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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド


10.1.3 JP1/IM3を使ったJP1/AJS3の監視方法

JP1/IM3でJP1/AJS3を監視する方法について説明します。

詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) ルートジョブネットの実行時間および実行時間増加率の監視

JP1/AJS3からルートジョブネットの実行時間をメトリック化してJP1/IM3に連携し,JP1/IM3でトレンド情報として表示します。また,ルートジョブネットの実行時間を監視することで,実行時間のアノマリー検知や実行時間増加の予兆検知ができます。

アノマリー検知では,過去の実行時間のパターンから外れた事象を検知できます。処理の空振りによる突発的な実行時間の減少など,ジョブの状態監視では検知できなかった異常を検知できます。また,JP1/AJS3を使用した運用では,長期間運用を続けることで徐々にルートジョブネットの実行時間が増加し,設計時に想定した実行時間内に完了しなくなる場合があります。過去の実行時間から算出した予測値を使用して,実行時間増加の予兆を検知できます。

ルートジョブネット実行時間の監視を次の図に示します。

図10‒6 ルートジョブネット実行時間の監視

[図データ]