10.1.3 JP1/IM3を使ったJP1/AJS3の監視方法
JP1/IM3でJP1/AJS3を監視する方法について説明します。
詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) ルートジョブネットの実行時間および実行時間増加率の監視
JP1/AJS3からルートジョブネットの実行時間をメトリック化してJP1/IM3に連携し,JP1/IM3でトレンド情報として表示します。また,ルートジョブネットの実行時間を監視することで,実行時間のアノマリー検知や実行時間増加の予兆検知ができます。
アノマリー検知では,過去の実行時間のパターンから外れた事象を検知できます。処理の空振りによる突発的な実行時間の減少など,ジョブの状態監視では検知できなかった異常を検知できます。また,JP1/AJS3を使用した運用では,長期間運用を続けることで徐々にルートジョブネットの実行時間が増加し,設計時に想定した実行時間内に完了しなくなる場合があります。過去の実行時間から算出した予測値を使用して,実行時間増加の予兆を検知できます。
ルートジョブネット実行時間の監視を次の図に示します。
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