jpoagtjobshow
形式
jpoagtjobshow [-h ホスト名] [-m マネージャーホスト名...|-all]
機能
現在,エージェントで実行中のイベントジョブおよびカスタムイベントジョブの一覧を標準出力ファイルに出力します。
このコマンドはエージェント実行ホストで実行します。エージェントが保持している情報だけを表示するため,ジョブ実行要求元マネージャーの状況にかかわらず実行できます。エージェントとジョブ実行要求元マネージャーのバージョンが一致しない場合でも,一覧は表示されます。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-h ホスト名
ジョブ情報を表示したいエージェントの自ホスト名,または論理ホスト名を指定します。指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名が仮定されます。
コマンドを実行するホスト上に,指定したエージェントホスト名が定義されていない場合,このコマンドはエラーになります。
-m マネージャーホスト名...|-all
-hオプションで指定したエージェントにジョブの実行要求を出しているマネージャーのうち,ジョブ情報を表示したいマネージャーホスト名を指定します。このとき,DNS運用をしていない場合は,hostnameコマンドで出力される名前を指定し,DNS運用をしている場合はFQDN形式で指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
マネージャーホスト名は複数指定できます。複数指定する場合は,マネージャーホスト名間を1バイト以上の空白文字で区切ってください。
すべてのマネージャーホストを対象にしたい場合は「-all」を指定してください。
省略した場合,エージェントホスト名と同じ名称を持つマネージャーホスト名が仮定されます。自マネージャーがない場合,項目名だけが表示されます。
指定したマネージャーホストにジョブ情報がない場合,コマンドはエラーになりません。また,指定したマネージャーホストにマネージャーホスト名が定義されていない場合も,コマンドはエラーになりません。
注意事項
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JP1/AJS3が起動していない場合にこのコマンドを実行すると,エラーになります。
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JP1/AJS3が完全に起動していない状態でこのコマンドを実行すると,エラーになる場合があります。しばらくしてから再実行してください。
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オプションと値との間は,必ず1バイト以上の空白文字で区切ってください。
-
オプションで値を指定する引数は,オプションの次に指定したものが値と見なされます(例:「-h -m」と指定した場合,-mがホスト名と見なされます)。
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このコマンドは,複数を同時に実行できません。一つ目のコマンドの実行が終了してから,二つ目のコマンドを実行してください。
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コマンド実行中にJP1/AJS3サービスを停止すると,コマンドから応答がなくなるおそれがあります。コマンドからの応答がなくなった場合は,コマンドを手動でキャンセルしてください。
戻り値
0 |
正常終了。 |
0以外の値 |
異常終了。 |
補足事項
ジョブ情報はマネージャー単位に出力されます。マネージャーの順番は,エージェントがマネージャーからジョブ実行要求を受けた順です。例えば,エージェントAが,三つのマネージャー(ManagerA,ManagerB,ManagerC)から,ManagerA,ManagerB,ManagerCの順でジョブ実行要求を受けた場合,ジョブ情報は,ManagerA,ManagerB,ManagerCの順で出力されます。
出力例
ファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。
出力内容の意味を次に示します。
- COMMAND START TIME
-
コマンドの実行開始日時を「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」の形式で示します。
- AGENT
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エージェントホスト名(自ホスト名,または論理ホスト名)を示します。
- MANAGER
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ジョブ実行要求元マネージャーホスト名を示します。
- Execution ID
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実行IDを示します。
- Unit ID
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ユニットIDを示します。
- Scheduler service name
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スケジューラーサービス名を示します。
- Kind
-
ジョブの種類を示します。
このコマンドでは,通常のジョブとリカバリージョブの区別はしていません。したがって,通常のジョブもリカバリージョブも,通常のジョブとして出力されます。
-
evwjb:
JP1イベント受信監視ジョブ,またはリカバリーJP1イベント受信監視ジョブ
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flwjb:
ファイル監視ジョブ,またはリカバリーファイル監視ジョブ
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mlwjb:
メール受信監視ジョブ,またはリカバリーメール受信監視ジョブ
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mqwjb:
メッセージキュー受信監視ジョブ,またはリカバリーメッセージキュー受信監視ジョブ
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mswjb:
MSMQ受信監視ジョブ,またはリカバリーMSMQ受信監視ジョブ
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lfwjb:
ログファイル監視ジョブ,またはリカバリーログファイル監視ジョブ
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ntwjb:
Windowsイベントログ監視ジョブ,またはリカバリーWindowsイベントログ監視ジョブ
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tmwjb:
実行間隔制御ジョブ,またはリカバリー実行間隔制御ジョブ
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cewjb:
カスタムイベントジョブ,またはリカバリーカスタムイベントジョブ
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- Status
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ジョブの状態を示します。
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ready:
監視中である(エージェントからの要求が,各監視プロセスに通知されている)。
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not ready:
監視中ではない。
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- Request time
-
エージェントがマネージャーからジョブ実行要求を受けた時間を示します。
- Watch kind
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監視種別を示します。
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E:
登録によって監視を開始したイベント(イベントアイコン)
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O:
登録によって監視を開始したイベント(起動条件イベント)
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A:
JP1/AJS3の再起動などによって監視が再開されたイベント(イベントアイコン)
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H:
JP1/AJS3の再起動などによって監視が再開されたイベント(起動条件イベント)
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- COMMAND END TIME
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コマンドの実行終了日時を「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」の形式で示します。
なお,「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」は「西暦年/月/日 時:分:秒」のことです。