jp1exit(Windows限定)
形式
jp1exit [-ec 異常終了コード]
機能
jp1execコマンドで退避したプログラム(コマンド)の終了コードを,jp1exitコマンドの終了コードとして返却します。
実行権限
なし
引数
-ec 異常終了コード
jp1exitコマンドの内部でエラーが発生した場合の終了コードを指定します。
指定できる値は,0〜9,999です。
省略した場合,エラー発生時のjp1exitコマンドの終了コードとして172が設定されます。
指定した値に誤りがあった場合,jp1exitコマンドの終了コードとして172が設定されます。エラーの詳細は標準エラー出力に出力されます。
注意事項
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このコマンドはWindowsだけで実行できます。UNIXでは実行できません。
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このコマンドはJP1/AJS3だけで使用できます。JP1/AJS3からJP1/OJE for VOS3への要求などには使用できません。
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フレキシブルジョブは使用できません。
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jp1execコマンドの終了コードは,jp1execコマンドから実行されたプログラムの終了コードではなく,jp1execコマンドの終了コードです。
jp1execコマンドの終了コードを判定する必要がある場合は,jp1exitコマンドを実行する前に%ERRORLEVEL%などによるエラー判定を行ってください。
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jp1execコマンドから実行されたプログラムの終了コードは,jp1exitコマンドを実行した場合にだけ取得できます。
jp1execコマンドから実行されたプログラムの終了コードを判定して後続処理を分岐させるためには,jp1execコマンドとjp1exitコマンドが対になるように記述してください(後述の「使用例」を参照してください)。jp1execコマンドのあとでjp1exitコマンドを実行していない,またはjp1execコマンドを実行しないでjp1exitコマンドを連続して実行した場合は,jp1exitコマンドがエラーとなり,終了コードは保証されません。
jp1execコマンドから実行されたプログラムの終了コードをバッチファイルの終了コードにしたい場合は,必ずバッチファイルの処理の最後にjp1exitコマンドを実行してください。jp1exitコマンドの実行以降に何らかの処理(別のコマンドなど)が実行されると,バッチファイルの終了コードが置き換わってしまうおそれがあります。
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引数に存在しないファイル名を指定してjp1execコマンドを実行する場合,jp1execコマンドは標準エラー出力へエラーの詳細を出力して終了します。このとき,jp1exitコマンドの終了コードは0になります。
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このコマンドを実行する場合は,次のフォルダにジョブを実行するOSユーザーの書き込み権限および読み取り権限を設定してください。
JP1/AJS3のインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下のとき
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%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\jpqagent
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%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\jpqclient
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
JP1/AJS3のインストール先フォルダが上記以外のとき
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\jpqagent
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\jpqclient
クラスタ運用のとき
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共有フォルダ\jp1ajs2\log\jpqagent
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共有フォルダ\jp1ajs2\log\jpqclient
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使用例
実行したプログラムの終了コードを判定し,後続処理を分岐させる処理を次に示します。
jp1exec UAP1.exe jp1exit if %ERRORLEVEL% =0 GOTO :next1 エラー処理 GOTO :end :next1 jp1exec UAP2.exe jp1exit if %ERRORLEVEL% =0 GOTO :next2 エラー処理 GOTO :end :next2 jp1exec UAP3.exe jp1exit if %ERRORLEVEL% =0 GOTO :next3 エラー処理 GOTO :end
- 解説
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最後に記述されたjp1exitコマンドまで実行された場合は,対となるjp1execコマンドで実行されたプログラムの終了コードがバッチファイルの終了コードになります。
途中でエラーが発生し,「:end」に分岐してきた場合は,「エラー処理」以降で最後に実行されたプログラムの終了コードがバッチファイルの終了コードになります。