ajswebsetup
形式
ajswebsetup -c|-p|-d 共有ディレクトリ名 [-m|-s]
機能
-
Web Consoleサーバをクラスタ構成で運用できる環境にセットアップします。セットアップは,実行系と待機系のそれぞれで実行してください。-mオプションを指定して実行系のセットアップを実施すると,JP1/AJS3 - Web Consoleをインストールしたローカルディスク上にある環境定義ファイルが共有ディスク上にコピーされ,クラスタ構成で運用できる環境がセットアップされます。
-
Web Consoleサーバを,JP1/AJS3 - Web Consoleがインストールされているローカルディスク上にある環境定義ファイルで運用するように戻します。
-
Web Consoleサーバにセットアップされている内容を表示します。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダ\bin\
- Linuxの場合
-
/opt/jp1ajs3web/bin/
引数
-c
セットアップされている内容を表示します。表示される項目と内容を次に示します。
項番 |
表示項目 |
内容 |
---|---|---|
1 |
共有ディレクトリ |
共有ディレクトリを使用する場合,共有ディレクトリのパスが表示されます。 |
-p
Web Consoleサーバを,JP1/AJS3 - Web Consoleがインストールされているローカルディスク上にある環境定義ファイルで運用するように戻します。
-d 共有ディレクトリ名
クラスタ構成で運用する場合の共有ディレクトリのパスを指定します。指定するディレクトリは,存在するディレクトリを指定してください。
指定できる文字数は,Linuxの場合は2〜100(単位:バイト),Windowsの場合は4〜100(単位:バイト)です。
Windowsで先頭2バイトに「C:」などのドライブ文字以外を指定した場合は,コマンドが異常終了します。
絶対パスを指定してください。絶対パスで指定されていない場合は,コマンドが異常終了します。
ドライブ直下およびルートディレクトリは指定できません。
ネットワークドライブ上のディスクは指定できません。
マルチバイト文字を含むパスは指定できません。
共有ディレクトリとして,Windowsの場合は「指定した共有ディレクトリ名\jp1ajs3web」,Linuxの場合は「指定した共有ディレクトリ名/jp1ajs3web」が作成され,その下にWeb Consoleサーバをクラスタ構成で運用する場合に必要な環境定義ファイルが作成されます。ただし,-mオプション指定時にこれらのディレクトリがすでにある場合は,コマンドが異常終了します。-mオプション指定時には,これらのディレクトリが存在しないことを確認してから実行してください。
-m
クラスタ構成(実行系)をセットアップします。
このオプションは,-dオプションと同時に指定してください。-dオプションに指定したディレクトリが存在しない場合,コマンドは異常終了します。
実行系をセットアップする場合,必ず共有ディスクをマウントした状態にしてください。
-s
クラスタ構成(待機系)をセットアップします。
このオプションは,-dオプションと同時に指定してください。
待機系をセットアップする場合,-dオプションには,実行系をセットアップしたときに指定した共有ディレクトリのパスを指定してください。
注意事項
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UAC機能が有効な場合,このコマンドを実行する際にコマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを起動する際は,Windowsのスタートメニューの[コマンドプロンプト]を右クリックし,ショートカットメニューから[管理者として実行]を選択してください。なお,UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
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このコマンドが出力するログは,クラスタ構成環境で常に物理ホストに出力されます。また,このコマンドが参照する環境設定ファイルでも,同様に常に物理ホストの環境設定ファイルを参照します。
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ajswebsetupコマンドを実行すると,J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)※の設定が初期状態に戻り,JP1/AJS3 Web Application Serverサービスの起動が失敗することがあります。ajswebsetupコマンド実行後にJ2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)を再設定してください。
次の条件が重なる場合に発生します。
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ajswebsetupコマンド実行前にJ2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の設定を変更している。
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ajswebsetupコマンドの引数に-dオプションまたは-pオプションを指定して実行する。
- 注※
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JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップで使用するJ2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の設定項目については,次のマニュアルを参照してください。
Windowsの場合:マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 3.4.6 J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の設定項目の詳細」
Linuxの場合:マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 13.3.6 J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の設定項目の詳細」
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戻り値
0 |
正常終了。 |
0以外の値 |
異常終了。 |
使用例
クラスタ構成(実行系)でセットアップします。
ajswebsetup -d 共有ディレクトリ -m
出力例
-cオプションの出力例を次に示します。
KNAK2520-I 設定情報の出力を開始します 共有ディレクトリ E:\share KNAK2521-I 設定情報の出力を終了しました