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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


12.4.44 [詳細定義−[カスタムイベント]]ダイアログボックス

このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。

〈この項の構成〉

(1) 共通する表示項目

共通する表示項目を次の図に示します。

図12‒200 [詳細定義−[カスタムイベント]]ダイアログボックスの共通の表示項目

[図データ]

共通する表示項目について説明します。

[ユニット名]

ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,定義するカスタムイベントジョブによって異なります。

[コメント]

ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

[実行エージェント]

カスタムイベントジョブを実行させたい実行エージェント名を255バイト以内の文字列で指定します。マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。

コンボボックスで表示され,その中から選択するか,コンボボックスに直接入力します。コンボボックスに表示されるリストの内容は,実行エージェントプロファイルの有効/無効,および実行エージェントプロファイルに設定されている内容によって異なります。

実行エージェントプロファイルが無効になっている場合

リストは表示されません。

実行エージェントプロファイルが有効になっている場合
  • 指定するジョブが実行エージェントプロファイルに設定されている

    リストには,指定するジョブに許可する実行エージェントが表示されます。

  • 指定するジョブが実行エージェントプロファイルに設定されていない

    上位ユニットが実行エージェントプロファイルに設定されていれば,上位ユニットに許可する実行エージェントがリストに表示されます。

    上位ユニットが実行エージェントプロファイルに設定されていなければ,リストは表示されません。

実行エージェントについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 5.1.1 実行エージェント」を参照してください。

注意事項
  • 空白のままだと,上位のジョブネットの指定を引き継ぎます。

    上位のジョブネットに実行エージェントグループを指定している場合は,実行エージェントグループを実行エージェントとして実行します。

    カスタムイベントジョブは実行エージェントグループに対応していないため,[実行エージェント]には明示的に実行エージェントを指定してください。カスタムイベントジョブに実行エージェントグループを指定した場合の動作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.10 カスタムイベントジョブ使用時の注意事項」を参照してください。

  • Excelのセルをコピーして貼り付けると,入力した文字の最後に半角スペースが挿入される場合があります。半角スペースが挿入された場合,削除してください。

[引き継ぎ]ボタン

後続のジョブまたはジョブネットへの引き継ぎ情報を指定します。[引き継ぎ]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[カスタムイベント]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「12.4.19 [詳細定義−[アイコン名]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックス」を参照してください。このボタンはダイアログボックスのいちばん下にあります。

(2) [定義]タブ

[詳細定義−[カスタムイベント]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。

図12‒201 [詳細定義−[カスタムイベント]]ダイアログボックスの[定義]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[詳細情報の設定]

[詳細]ボタンをクリックすると,連携するプログラムの定義画面が表示されます。表示される定義画面の表示項目については,連携するプログラムのマニュアルを参照してください。

(3) [属性]タブ

[詳細定義−[カスタムイベント]]ダイアログボックスの[属性]タブを次の図に示します。

図12‒202 [詳細定義−[カスタムイベント]]ダイアログボックスの[属性]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[保留]

ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。

この項目は,カスタムイベントジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。

[種別]

ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。

この項目は,カスタムイベントジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。

[打ち切り時間指定]

ジョブの実行を打ち切る時間を指定するかどうかを選択します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。

この項目は,カスタムイベントジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。

[打ち切り時間]

[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440です。デフォルトは空白です。

この項目は,カスタムイベントジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。

[打ち切り後の状態]

[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間が経過したあとのカスタムイベントジョブの状態を選択します。指定できる種類は,[強制終了],[正常終了],[警告検出終了],[異常検出終了]です。デフォルトは[強制終了]です。

この項目は,カスタムイベントジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。

[終了遅延監視]

実行所要時間によるジョブの終了遅延監視をするかどうかを指定します。ジョブの終了遅延を監視する場合は[実行所要時間]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。

また,[実行所要時間]をチェックした場合は,ジョブの実行所要時間を1〜1,440の範囲内で指定します(単位:分)。

実行所要時間によるジョブの終了遅延監視の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 5.1.3 ジョブの実行所要時間による終了遅延監視」を参照してください。

この項目は,カスタムイベントジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。

[所有者]

ユニットの所有者を31バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,ログインしているJP1ユーザー名です。ただし,上位ユニットに対して上位ユニット属性継承機能を設定している場合,デフォルトは,上位ユニットの所有者です。

[JP1資源グループ]

JP1資源グループ名を63バイト以内の文字列で指定します。指定できる文字は,英数字,および「_(アンダーバー)」です。デフォルトは,上位ユニットのJP1資源グループ名です。空白の場合は,アクセス権限の対象になりません。

[実行ユーザー種別]

実行ユーザーの種類を選択します。デフォルトは[登録ユーザー]です。選択できる種類を次に示します。

  • [登録ユーザー]

    ジョブを登録したJP1ユーザーでジョブを実行します。

  • [所有ユーザー]

    ジョブを所有しているJP1ユーザーでジョブを実行します。

    ここで指定したユーザーからOSのユーザーに変換されるように,ジョブ実行ホストでユーザーマッピングする必要があります。ただし,上位ユニットに実行ユーザー固定機能を設定している場合は,ここでの指定に関係なく,実行ユーザーはユニット属性プロファイルの設定に従って固定されます。