12.4.29 [詳細定義−[実行間隔制御]]ダイアログボックス
[詳細定義−[実行間隔制御]]ダイアログボックスでは,実行間隔制御の詳細を定義します。
各項目で使用できる文字については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.4.2(7)(a) 使用できる文字の範囲」を参照してください。
このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。
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[定義]タブ
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[属性]タブ
- 〈この項の構成〉
(1) 共通する表示項目
共通する表示項目を次の図に示します。
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共通する表示項目について説明します。
- [ユニット名]
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ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは「実行間隔制御」です。
- [コメント]
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ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
- [実行エージェント]
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実行間隔制御を実行させたい実行エージェント名を255バイト以内の文字列で指定します。また,接続先のJP1/AJS3 - Managerのバージョンが09-50以降の場合は,マクロ変数を使用できます。デフォルトは空白です。
この項目は,次のどちらかに該当する場合,テキストボックスで表示されます。
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JP1/AJS - Viewまたは接続先のJP1/AJS - Managerのバージョンが09-50より前
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リモートジョブネット配下のユニットの定義
上記以外の場合,コンボボックスで表示され,その中から選択できます。コンボボックスに直接入力することもできます。コンボボックスに表示されるリストの内容は,実行エージェントプロファイルの有効/無効,および実行エージェントプロファイルに設定されている内容によって異なります。
- 実行エージェントプロファイルが無効になっている場合
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リストは表示されません。
- 実行エージェントプロファイルが有効になっている場合
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指定するジョブが実行エージェントプロファイルに設定されている
リストには,指定するジョブに許可する実行エージェントが表示されます。
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指定するジョブが実行エージェントプロファイルに設定されていない
上位ユニットが実行エージェントプロファイルに設定されていれば,上位ユニットに許可する実行エージェントがリストに表示されます。
上位ユニットが実行エージェントプロファイルに設定されていなければ,リストは表示されません。
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実行エージェントについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 5.1.1 実行エージェント」を参照してください。
- 注意事項
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空白のままだと,上位のジョブネットの指定を引き継ぎます。
上位のジョブネットに実行エージェントグループを指定している場合は,実行エージェントグループを実行エージェントとして実行します。
イベントジョブは実行エージェントグループに対応していないため,[実行エージェント]には明示的に実行エージェントを指定してください。イベントジョブに実行エージェントグループを指定した場合の動作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.6 イベントジョブ使用時の注意事項」を参照してください。
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Excelのセルをコピーして貼り付けると,入力した文字の最後に半角スペースが挿入される場合があります。半角スペースが挿入された場合,削除してください。
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- [引き継ぎ]ボタン
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後続のジョブまたはジョブネットへの引き継ぎ情報を指定します。[引き継ぎ]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[実行間隔制御]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「12.4.19 [詳細定義−[アイコン名]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックス」を参照してください。このボタンはダイアログボックスのいちばん下にあります。
(2) [定義]タブ
[詳細定義−[実行間隔制御]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。
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表示項目について説明します。
- [待ち時間]
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待ち時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440です。デフォルトは10です。この項目は必ず指定します。
- [開始直後に満了]
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起動条件の監視開始直後に,起動条件を成立させるかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。
この項目は,実行間隔制御ジョブを起動条件(.CONDITION)に定義する場合にだけ指定できます。
実行間隔制御ジョブを起動条件(.CONDITION)ではないジョブネットにコピーまたは移動した場合,[開始直後に満了]に[する]を指定していても,[しない]が指定されて項目が不活性になります。
(3) [属性]タブ
[詳細定義−[実行間隔制御]]ダイアログボックスの[属性]タブを次の図に示します。
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表示項目について説明します。
- [保留]
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ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。
この項目は,実行間隔制御ジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。
- [種別]
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ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。
この項目は,実行間隔制御ジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。
- [打ち切り時間指定]
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ジョブの実行を打ち切る時間を指定するかどうかを選択します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。
この項目は,実行間隔制御ジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。
- [打ち切り時間]
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[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440です。デフォルトは空白です。
この項目は,実行間隔制御ジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。
- [打ち切り後の状態]
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[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間が経過したあとのイベントジョブの状態を選択します。指定できる種類は,[強制終了],[正常終了],[警告検出終了],[異常検出終了]です。デフォルトは[強制終了]です。
この項目は,実行間隔制御ジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。
- [終了遅延監視]
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実行所要時間によるジョブの終了遅延監視をするかどうかを指定します。ジョブの終了遅延を監視する場合は[実行所要時間]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。
また,[実行所要時間]をチェックした場合は,ジョブの実行所要時間を1〜1,440の範囲内で指定します(単位:分)。
この項目は,JP1/AJS3 - Viewの場合,またはJP1/AJS2 - View 08-50以降の場合に表示されます。なお,実行所要時間によるジョブの終了遅延監視の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 5.1.3 ジョブの実行所要時間による終了遅延監視」を参照してください。
この項目は,実行間隔制御ジョブを起動条件に定義した場合は指定できません。
- [所有者]
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イベントジョブではユニットの所有者を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。
- [JP1資源グループ]
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イベントジョブではJP1資源グループ名を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。
- [実行ユーザー種別]
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イベントジョブでは実行ユーザーの種別を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。イベントジョブの実行ユーザー種別は,JP1/AJS3を起動しているユーザー権限で実行されます。