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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


12.4.41 [詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]]ダイアログボックス

[詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]]ダイアログボックスでは,引き継ぎ情報設定ジョブの詳細を定義します。

このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。

〈この項の構成〉

(1) 共通する表示項目

共通する表示項目を次の図に示します。

図12‒191 [詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]]ダイアログボックスの共通の表示項目

[図データ]

表示項目について説明します。

[ユニット名]

ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは「引き継ぎ情報設定」です。

[コメント]

ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

[実行エージェント]

引き継ぎ情報設定ジョブでは指定できません。

(2) [定義]タブ

[詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。

図12‒192 [詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]]ダイアログボックスの[定義]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[引き継ぎ情報]

引き継ぎ情報が一覧で表示され,追加,削除,または変更ができます。リストには,引き継ぎ情報を32件まで追加できます。

[正規表現]

正規表現の値が表示されます。

[出力マクロ変数]

マクロ変数名の,先頭から5文字「?AJS2」と末尾1文字「?」を取り除いたものが表示されます。

[追加]ボタン

引き継ぎ情報を追加します。[追加]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックスが表示されます。

[変更]ボタン

引き継ぎ情報を変更します。[変更]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックスが表示されます。

[コピー]ボタン

選択した引き継ぎ情報のコピーを作成します。選択した引き継ぎ情報を参考にして,新規に引き継ぎ情報を作成したいときに,引き継ぎ情報をコピーします。[コピー]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックスが表示されます。

[削除]ボタン

選択した引き継ぎ情報を削除します。

[終了判定]

終了判定の条件を指定します。

[判定結果]

「しきい値による判定」が表示されます。引き継ぎ情報設定ジョブの終了判定の条件として使用できるのは,しきい値による判定だけです。

  • [警告しきい値]

    正常終了と警告終了の判定基準とする値を定義します。指定できる値は,0〜2,147,483,647です。デフォルトは空白です。

  • [異常しきい値]

    正常終了と異常終了の判定基準とする値を定義します。指定できる値は,0〜2,147,483,647です。デフォルトは0です。

デフォルトの場合は,終了コードが0以外のときに異常終了となります。[警告しきい値]を設定した場合は,終了コードが0から設定した値までを正常終了とします。終了コードが[警告しきい値]より大きい場合に警告終了となります。また,[異常しきい値]を設定した場合は0から[異常しきい値]までが正常終了となります。終了コードが-1以下または[異常しきい値]より大きい場合に異常終了となります。[警告しきい値]と[異常しきい値]の両方を指定した場合は,終了コードが0から[警告しきい値]までが正常終了,[警告しきい値]より大きく[異常しきい値]までが警告終了,-1以下または[異常しきい値]より大きい場合が異常終了となります。

UNIXで実行した場合,終了コードは0〜255の値となり,負の値はありません。

実行したプログラムが負の値で終了した場合,終了コードは,256 + exitコード)と扱われます(例えば,-1でexitした場合は,256 - 1 = 255と扱われます)。

(3) [属性]タブ

[詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]]ダイアログボックスの[属性]タブを次の図に示します。

図12‒193 [詳細定義−[引き継ぎ情報設定ジョブ]]ダイアログボックスの[属性]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[保留]

ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。

[種別]

ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。

[打ち切り時間指定]

ジョブの実行を打ち切る時間を指定するかどうかを選択します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。

[打ち切り時間]

[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440です。デフォルトは空白です。

[終了遅延監視]

実行所要時間によるジョブの終了遅延監視をするかどうかを指定します。ジョブの終了遅延を監視する場合は[実行所要時間]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。

また,[実行所要時間]をチェックした場合は,ジョブの実行所要時間を1〜1,440の範囲内で指定します(単位:分)。

この項目は,JP1/AJS3 - Viewの場合,またはJP1/AJS2 - View 08-50以降の場合に表示されます。実行所要時間によるジョブの終了遅延監視の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 5.1.3 ジョブの実行所要時間による終了遅延監視」を参照してください。

[所有者]

ユニットの所有者を31バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,ログインしているJP1ユーザー名です。ただし,上位ユニットに対して上位ユニット属性継承機能を設定している場合,デフォルトは,上位ユニットの所有者です。

[JP1資源グループ]

JP1資源グループ名を63バイト以内の文字列で指定します。指定できる文字は,英数字,および「_(アンダーバー)」です。デフォルトは,上位ユニットのJP1資源グループ名です。空白の場合は,アクセス権限の対象になりません。

[実行ユーザー種別]

実行ユーザーの種類を選択します。デフォルトは[登録ユーザー]です。選択できる種類を次に示します。

  • [登録ユーザー]

    ジョブを登録したJP1ユーザーでジョブを実行します。

  • [所有ユーザー]

    ジョブを所有しているJP1ユーザーでジョブを実行します。

ここで指定したユーザーからOSのユーザーに変換されるように,ジョブ実行ホストでユーザーマッピングする必要があります。

なお,上位ユニットに実行ユーザー固定機能を設定している場合,実行ユーザーは,ここでの指定に関係なく,ユニット属性プロファイルの設定に従って固定されます。