Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


12.3.54 [JP1/AJS3のコマンドの登録]ダイアログボックス

[JP1/AJS3のコマンドの登録]ダイアログボックスでは,接続先のマネージャーホストで実行するJP1/AJS3のコマンドを登録します。

[JP1/AJS3のコマンドの登録]ダイアログボックスを次の図に示します。

図12‒89 [JP1/AJS3のコマンドの登録]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[登録名]

実行するJP1/AJS3のコマンドの登録名を50バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,追加する場合は空白,変更する場合は変更前の登録名,コピーの場合はコピー元の登録名です。

[ポップアップメニューに追加]をチェックした場合,ポップアップメニューにはここで指定した名称が表示されます。

[ポップアップメニューに追加]チェックボックス

ポップアップメニューからJP1/AJS3のコマンドを実行するかどうかを指定します。デフォルトは,追加する場合はチェックなし,変更する場合は変更前の設定値,コピーの場合はコピー元の設定値です。チェックした場合,各ウィンドウのポップアップメニューに[JP1/AJS3のコマンド]−[登録名]が表示されます。このメニューを選択すると,JP1/AJS3のコマンドを実行できます。ポップアップメニューからのJP1/AJS3のコマンド実行イメージを次の図に示します。

図12‒90 ポップアップメニューからのJP1/AJS3のコマンド実行イメージ

[図データ]

[コマンド]

実行するJP1/AJS3のコマンドを指定します。指定できるJP1/AJS3のコマンドを次の表に示します。

表12‒31 指定できるJP1/AJS3のコマンド

項番

コマンド

説明

1

ajslogprint

スケジューラーログの情報を抽出し,出力する。

2

ajsprint

ユニットの定義内容を出力する。

3

ajsshow

ユニットの実行履歴,現在の状態,次回実行予定などを出力する。

4

ajsstatus

スケジューラーサービスの運用環境を出力する。

なお,ログインしたJP1ユーザーに対して実行を許可されていないJP1/AJS3のコマンドは,表示されません。

[コマンド引数]

コマンド引数を指定します。デフォルトは,追加する場合は空白,変更する場合は変更前のコマンド引数,コピーの場合は,コピー元のコマンド引数です。

コマンド引数にユニット完全名を指定する場合,スケジューラーサービスを除いたユニット完全名を指定します。

コマンド引数の文字列は,置換文字列が置換されたあとの文字列が2,047バイト以下になるように指定してください。

注意事項
  • 置換文字列として挿入される文字列と同じ文字列は,指定できません。

  • コマンド引数のユニット名に次の記号文字が使用されている場合は,ユニット名全体を「"(ダブルクォーテーションマーク)」で囲み,記号文字の前に「\」文字を置いてキャストしてください。

    「"(ダブルクォーテーションマーク)」,「&」,「'(右シングルクォーテーションマーク)」,「*」,「<」,「>」,「?」,「 [ 」,「\」,「 ] 」,「^」,「‘(左シングルクォーテーションマーク)」,「 { 」,「|」,「 } 」,「~」

    ただし,「*」,「?」,「 [ 」,「 ] 」を正規表現として使用する場合,キャストする必要はありません。

  • コマンド引数に半角スペースを含む場合は,文字列全体を「"(ダブルクォーテーションマーク)」で囲んでください。

  • 操作対象のユニットを総称名や-Rオプションで指定すると,処理対象となるユニットの数が多くなるため,コマンドの実行時にネットワークやマネージャーホストに負荷が掛かり,JP1/AJS3の運用に影響を与えるおそれがあります。

コマンド引数の指定例については,後述の「JP1/AJS3のコマンドの指定例」を参照してください。

指定できるコマンド引数を次の表に示します。

表12‒32 指定できるコマンド引数

項番

コマンド

引数

必須または任意

1

ajslogprint※1

-b 出力開始日

2

-e 出力終了日

3

-k ログ種別

4

-F サービス名

5

-u ユニット名※2

6

-m メッセージID

7

スケジューラーログファイル名

8

ajsprint

-F サービス名

9

-a

10

-c [/[/]]

11

-d

12

-f フォーマット指示子

13

-v

14

-s {yes|no}

15

-t フォーマット指示子

16

-J

17

-N

18

-G

19

-R

20

-L

21

-E

22

-T

23

ジョブ名,ジョブネット名,またはジョブグループ名※2

24

ajsshow

-F サービス名

25

-s

26

-p

27

-l

28

-xw

29

-xi {b|c}

30

-r

31

-f "フォーマット指示子"

32

-i "2 バイトフォーマット指示子"

33

-t "フォーマット指示子"

34

-k

35

-g {世代数|a}

36

-b /[/]

37

-e /[/]

38

-v /[/]

39

-w /[/]

40

-B 実行登録番号

41

-u ユーザー名

42

-c

43

-R

44

-E

45

-T

46

-N

47

-J

48

-d [[/]/]

49

-h [:]

50

-X {yes|no|auto}

51

ジョブ名,ジョブネット名,またはジョブグループ名※2

52

ajsstatus

-F サービス名

(凡例)

○:必須

−:任意

コマンドの引数の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド」を参照してください。

注※1

-Fオプションの指定が必須のため,スケジューラーサービス名を出力していないログは,出力できません。-kオプション,-mオプションでログ種別やメッセージIDを指定しても,出力できません。

注※2

スケジューラーサービス名を含まないユニット完全名で指定してください。このため,次のどれかの条件を満たすように指定してください。

  • 「/(スラント)」で開始する,かつ置換文字列を含まない。

  • 「"/」で開始する,かつ置換文字列を含まない。

  • 置換文字列(UNIT_FULL_NAME)で開始する。

  • ユニット名に置換文字列(EXEC_ID)を使用して指定する場合は,「(UNIT_FULL_NAME): (EXEC_ID)」の形式で指定する。

[置換文字列]および[挿入]ボタン(コマンド引数)

[置換文字列]で置換文字列を指定し[挿入]ボタンをクリックすると,[コマンド引数]上のテキストカーソルの位置に置換文字列を挿入できます。置換文字列を指定すると,実行時にスケジューラーサービス名などに置き換えられます。

[置換文字列]で選択できる項目と,[挿入]ボタンをクリックしたときに[コマンド引数]に挿入される文字列を次に示します。

表12‒33 [置換文字列]で選択できる項目と,[挿入]ボタンをクリックしたときに[コマンド引数]に挿入される文字列

選択項目

挿入される文字列

意味

サービス名

(SERVICE_NAME) ※1,※2,※3

選択中のユニットのスケジューラーサービス名

ユニット完全名

(UNIT_FULL_NAME) ※1,※2,※3,※4

選択中のユニットの完全名(スケジューラーサービス名は含まない)

ユーザー名

(USER_NAME)※3

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1ユーザー名

実行ID

(EXEC_ID) ※2,※3,※5,※6

選択中のユニットの実行ID

(YEAR)

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1/AJS3 - Viewのシステム年

(MONTH)

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1/AJS3 - Viewのシステム月

(DAY)

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1/AJS3 - Viewのシステム日

注※1

[JP1/AJS3のコマンドの設定]ダイアログボックスの表示元ウィンドウのリストエリアやマップエリアでユニットを選択していなくても,ツリーエリアでユニットが選択されていれば,コマンド実行時の選択ユニットと見なされます。

注※2

置換対象の文字列に改行文字やタブ文字などの制御文字が含まれている場合は,メッセージKAVV3905-Eが出力されてエラーになります。

注※3

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(サマリー監視画面)からコマンドを実行する場合,監視対象一覧で[ユニット名]にアイコンが表示されていないユニットを選択してコマンドを実行すると,メッセージKAVV2304-Eが出力されてエラーになります。

注※4

リリース登録したジョブネットに対してコマンドを実行する場合,リリース状態が「適用中」ではないユニット定義を選択してajsprintコマンドを実行すると,メッセージKAVV2507-Eが出力されてエラーになります。

注※5
  • [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)でコマンドを実行する場合

    詳細情報エリアから置換対象の実行世代を選択してください。起動モードが標準モードの場合,機能メニューで[ステータス監視]を選択すると,詳細情報エリアに実行世代が表示されます。

    リストエリアから状態と結果の両方の世代が存在するユニットを選択してコマンドを実行すると,メッセージKAVV2301-Eが出力されてエラーになります。

  • [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(サマリー監視画面)でコマンドを実行する場合

    ユニット詳細情報一覧から置換対象の実行世代を選択してください。監視対象一覧から複数の世代が存在するユニットを選択してコマンドを実行すると,メッセージKAVV2301-Eが出力されてエラーになります。

  • [ジョブネットエディタ]ウィンドウでコマンドを実行する場合

    世代情報が取得できないため,メッセージKAVV263-Eが出力されてエラーになります。

  • 上記以外のウィンドウからコマンドを実行する場合

    置換対象の実行世代が選択されていることを確認してから,コマンドを実行してください。

注※6

コマンドの引数のユニット名を,置換文字列(EXEC_ID)を使用して指定する場合は,「(UNIT_FULL_NAME): (EXEC_ID)」の形式で指定してください。

置換文字列を指定した場合,実行時にはどのように変換されるのかを次に示します(△:半角スペース)。

定義時

ajsshow△-F△(SERVICE_NAME)△(UNIT_NAME)

実行時

ajsshow△-F△AJSROOT1△/group/net/job

置換文字列を含むコマンドを実行する場合,[JP1/AJS3のコマンドの設定]ダイアログボックスの表示元ウィンドウでのユニットの選択状態によっては,コマンドを実行できない場合があります。

表示元ウィンドウでのユニットの選択状態とコマンド実行の可否を次の表に示します。

表12‒34 表示元ウィンドウでのユニットの選択状態とコマンド実行の可否(コマンド引数の場合)

置換文字列

表示元ウィンドウでのユニットの選択状態

選択なし

一つ選択

複数選択

(SERVICE_NAME)

×

×

(UNIT_FULL_NAME)

×

×

(USER_NAME)

(EXEC_ID)

×

×

(YEAR)

(MONTH)

(DAY)

(凡例)

○:実行できる

×:実行できない

注意事項
  • 置換文字列として挿入される文字列と同じ文字列は指定できません。

  • 置換後のユニット完全名の最後の文字が「\」の場合,コマンドが正しく実行されません。

[出力ファイル名]

JP1/AJS3のコマンドの実行結果を出力するためのファイルを,255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,追加する場合は空白,変更する場合は変更前の出力ファイル名,コピーする場合はコピー元の出力ファイル名です。

「*」,「?」,「"(ダブルクォーテーションマーク)」,「<」,「>」,「|」は使用できません。

[...]ボタンをクリックして表示されるダイアログボックスからファイル名を選択できます。

出力先は,絶対パスと相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,次のパスをカレントとしてファイルが出力されます。

%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\command\JP1ユーザー名

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

なお,JP1ユーザー名が次のどれかの場合,「JP1ユーザー名」フォルダは括弧が付きます。

  • MS-DOSのデバイス名(NUL,CON,AUX,CLOCK$,COM1〜COM9,LPT1〜LPT9,PRN)が指定された場合。

  • 「MS-DOSのデバイス名.(ピリオド)」で始まる文字列が指定された場合。

  • 「.(ピリオド)」で始まる文字列が指定された場合。

注意事項
  • コマンド実行時に通信障害が発生したり,文字列が認識できなかったりすると,ファイルの出力に失敗することがあります。そのため,次の出力ファイル名は指定しないことを推奨します。

    ・ネットワークドライブおよびその配下のフォルダ

    ・UNC(\\で始まるパス)

    ・ショートファイル名形式のファイル(例:C:\PROGRA~1

  • 次の文字列は指定できません。

    ・URI(file://で始まるパス)

    ・ファイル名またはフォルダ名がMS-DOSのデバイス名(NUL,CON,AUX,CLOCK$,COM1〜COM9,LPT1〜LPT9,PRN)

    ・ファイル名またはフォルダ名が「MS-DOSのデバイス名.(ピリオド)」で始まる文字列

    ・ファイル名またはフォルダ名が「.(ピリオド)」で始まる文字列

    ・ファイル名が「\」または「/」で終わる文字列

    ・ファイル名,フォルダ名に「:」が含まれる文字列

  • 置換文字列として挿入される文字列と同じ文字列は,指定できません。

  • 出力先として環境変数の書式(%変数名%)を含むパスを指定しても,環境変数に設定しているパスには変換されません。例えば,環境変数「TEMP」に「C:\TEMP」を設定していて,出力先として「%TEMP%\output.txt」と指定してコマンドを実行した場合,次のパスに「output.txt」は出力されます。

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\command\JP1ユーザー名\%TEMP%\output.txt

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    意図しないパスのファイルを上書きするおそれがあるため,コマンド実行結果ファイルの保存先として,環境変数の書式(%変数名%)を含むパスを指定しないでください。なお,[JP1/AJS3のコマンドの実行結果]ダイアログボックスの[ファイルを開く]または[フォルダを開く]ボタンをクリックすると,環境変数に設定しているパスに変換してファイルまたはフォルダを開きます。

  • UAC(ユーザーアカウント制御)機能が有効な場合,管理者ユーザーおよび標準ユーザーで起動したJP1/AJS3 - Viewからコマンドの実行結果をファイル出力すると,UACの機能によって,出力ファイルがユーザーごとの仮想フォルダにリダイレクトされ保存されることがあります。

    リダイレクトされるのは,出力先に特定のパスを指定した場合です。出力先がリダイレクトされる場合のパスと,リダイレクト先を次の表に示します。

    表12‒35 出力先のパスとリダイレクト先

    項番

    出力先のパス

    リダイレクト先

    1

    %ProgramFiles%」を含むパス

    %ProgramFiles%」が次の場所にリダイレクトされます。

    %LocalAppData%

    2

    %WINDIR%」を含むパス

    %WINDIR%」が次の場所にリダイレクトされます。

    %LocalAppData%\VirtualStore\Windows

    3

    %SYSTEMROOT%」を含むパス

    %SYSTEMROOT%」が次の場所にリダイレクトされます。

    %LocalAppData%\VirtualStore\Windows

    4

    システムドライブ直下

    次の場所にリダイレクトされます。

    %LocalAppData%\VirtualStore

    注※ 「%LocalAppData%デフォルトは,システムドライブ\Users\OSユーザー名\AppData\Localです。

    [JP1/AJS3のコマンドの実行結果]ダイアログボックスの[ファイルを開く]または[フォルダを開く]ボタンをクリックすると,リダイレクトされる前の,出力先として指定したパスを開きます。意図しないファイルやフォルダが表示されるおそれがあるため,コマンド実行結果ファイルの保存先として,リダイレクトされるパスを指定しないでください。

[追加書き]チェックボックス

[追加書き]をチェックすると,ファイル内の既存の内容を消さないで,出力ファイルに実行結果が追加されて出力されます。

[置換文字列]および[挿入]ボタン(出力ファイル名)

[置換文字列]で置換文字列を指定し[挿入]ボタンをクリックすると,[出力ファイル名]上のテキストカーソルの位置に置換文字列を挿入できます。置換文字列を指定すると,実行時にスケジューラーサービス名などに置き換えられます。

[置換文字列]で選択できる項目と[挿入]ボタンをクリックしたときに[出力ファイル名]に挿入される文字列を次の表に示します。

表12‒36 [出力ファイル名]に挿入される文字列

選択項目

挿入される文字列

意味

サービス名

(SERVICE_NAME) ※1,※2,※3

選択中のユニットのスケジューラーサービス名

ユニット名

(UNIT_NAME) ※1,※2,※3

選択中のユニットのユニット名

文字コード

(CHAR_CODE)※3

選択中のユニットが属するスケジューラーサービスに設定されている文字コード

ユーザー名

(USER_NAME)※3

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1ユーザー名

実行ID

(EXEC_ID) ※2,※3,※4

選択中のユニットの実行ID

(YEAR)

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1/AJS3 - Viewのシステム年

(MONTH)

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1/AJS3 - Viewのシステム月

(DAY)

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1/AJS3 - Viewのシステム日

時刻

(TIME)

JP1/AJS3のコマンドを実行したJP1/AJS3 - Viewのシステム時刻

注※1

[JP1/AJS3のコマンドの設定]ダイアログボックスの表示元ウィンドウのリストエリアやマップエリアでユニットを選択していなくても,ツリーエリアでユニットが選択されていれば,コマンド実行時の選択ユニットと見なされます。

注※2

置換対象の文字列に改行文字やタブ文字などの制御文字が含まれている場合は,メッセージKAVV3905-Eが出力されてエラーになります。

注※3

[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(サマリー監視画面)からコマンドを実行する場合,監視対象一覧で[ユニット名]にアイコンが表示されていないユニットを選択してコマンドを実行すると,メッセージKAVV2304-Eが出力されてエラーになります。

注※4
  • [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)でコマンドを実行する場合

    詳細情報エリアから置換対象の実行世代を選択してください。起動モードが標準モードの場合,機能メニューで[ステータス監視]を選択すると,詳細情報エリアに実行世代が表示されます。リストエリアから状態と結果の両方の世代が存在するユニットを選択してコマンドを実行すると,メッセージKAVV2301-Eが出力されてエラーになります。

  • [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(サマリー監視画面)でコマンドを実行する場合

    ユニット詳細情報一覧から置換対象の実行世代を選択してください。監視対象一覧から複数の世代が存在するユニットを選択してコマンドを実行すると,メッセージKAVV2301-Eが出力されてエラーになります。

  • [ジョブネットエディタ]ウィンドウでコマンドを実行する場合

    世代情報が取得できないため,メッセージKAVV263-Eが出力されてエラーになります。

  • 上記以外のウィンドウからコマンドを実行する場合

    置換対象の実行世代が選択されていることを確認してから,コマンドを実行してください。

置換文字列を指定した場合,実行時にはどのように変換されるのかを次に示します。

定義時

C:\TMP\(SERVICE_NAME)_(UNIT_NAME).txt

実行時

C:\TMP\AJSROOT1_NET1.txt

置換文字列を含むコマンドを実行する場合,[JP1/AJS3のコマンドの設定]ダイアログボックスの表示元ウィンドウでのユニットの選択状態によっては,コマンドを実行できない場合があります。

表示元ウィンドウでのユニットの選択状態とコマンド実行の可否を次の表に示します。

表12‒37 表示元ウィンドウでのユニットの選択状態とコマンド実行の可否(出力ファイル名の場合)

置換文字列

コマンドを実行するウィンドウでのユニットの選択状態

選択なし

一つ選択

複数選択

(SERVICE_NAME)

×

×

(UNIT_NAME)

×

×

(CHAR_CODE)

×

×

(USER_NAME)

(EXEC_ID)

×

×

(YEAR)

(MONTH)

(DAY)

(TIME)

(凡例)

○:実行できる

×:実行できない

JP1/AJS3のコマンドの指定例
  • 接続先のJP1/AJS3 - Managerのスケジューラーログから,スケジューラーサービス「AJSROOT1」のジョブネットの再実行(C105)の操作のログレコードを抽出して出力する。

    コマンド:ajslogprint

    コマンド引数:-F AJSROOT1 -k C105 "C:\ProgramData\Hitachi\jp1\jp1_default\JP1AJS2\log\schedule\AJSROOT1\ajs-log1.log"

  • JP1/AJS3 - Viewで選択中のユニットについて,ユニット定義情報を出力する。

    コマンド:ajsprint

    コマンド引数:-F (SERVICE_NAME) -a (UNIT_FULL_NAME)

  • スケジューラーサービス「AJSROOT1」配下のすべてのユニットについて,ユニット定義情報を出力する。

    コマンド:ajsprint

    コマンド引数:-F AJSROOT1 -a /*

  • JP1/AJS3 - Viewで選択中のユニットについて,JP1/AJS3 - Viewの[マンスリースケジュール]ウィンドウと同等の情報をCSV形式で出力する。

    コマンド:ajsshow

    コマンド引数:-F (SERVICE_NAME) -i "%Jm,%BB,%OO,%CC,%TT,%cm,%KK,%ii,%qq,%mm,%aa,%ds,%de,%##,%MM,%RC,%RY" -R (UNIT_FULL_NAME)

  • スケジューラーサービス「AJSROOT1」の現在の運用環境を出力する。

    コマンド:ajsstatus

    コマンド引数:-F AJSROOT1