Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


12.3.6 [パッケージ]ダイアログボックス

[パッケージ]ダイアログボックスでは,ユニット定義情報,およびカレンダー情報をパッケージングします。パッケージングしたユニット定義情報,およびカレンダー情報をオブジェクトと呼びます。オブジェクトは,JP1/NETM/DMで配布したり,登録したりできます。[パッケージ]をクリックすると,パッケージングが実行されます。

[パッケージ]ダイアログボックスを次の図に示します。

図12‒11 [パッケージ]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[ユニット名]

パッケージングするユニット名が表示されます。この項目は編集できません。

[キャビネット名]

パッケージングするキャビネット名を32バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。指定できない文字は,「−(ハイフン)」,「_(アンダーバー)」以外の記号と空白文字です。

キャビネット識別ID]

キャビネットを識別するためのIDを2バイトの文字列で指定します。指定できる文字は,A〜Z(大文字の英字)と0〜9(アラビア数字)です。指定された値が2バイトに満たない場合は,2バイトになるまで,左側に0を付けます。デフォルトは空白です。

パッケージ名]

パッケージ名を50バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,パッケージングするユニット名です。

なお,次の文字列は指定できません。

  • ,(コンマ)

  • :(コロン)

  • ;(セミコロン)

  • /

  • \

  • 空白文字

これらの指定できない文字がデフォルトで使用されていた場合,変更する必要があります。

パッケージ名識別ID]

パッケージを識別するためのIDを44バイト以内の文字列で指定します。指定できる文字は,A〜Z(大文字の英字),0〜9(アラビア数字),「−(ハイフン)」,および「_(アンダーバー)」です。一つのキャビネットに対して256個のIDを指定できます。デフォルトは,日時を含むユニークなIDです。

[バージョン情報]

パッケージのバージョンリビジョンを6バイト以内の文字列で指定します。指定できる文字は,A〜Z(大文字の英字)と0〜9(アラビア数字)です。デフォルトは「000000」です。

世代番号]

パッケージの世代番号を4バイトの文字列で指定します。指定できる文字は,A〜Z(大文字の英字)と0〜9(アラビア数字)です。指定された値が4バイトに満たない場合は,4バイトになるまで,左側に0を付けます。デフォルトは「0000」です。

[パッケージ対象]

パッケージングする対象を指定します。デフォルトはチェックされていません。カレンダー情報だけをパッケージングする場合は,[カレンダーのみをパッケージする]をチェックします。ジョブグループの場合に限りチェックできます。

[インポート先]

インポート先を961バイト以内の文字列で指定します。インポート先とは,パッケージされたユニットをインポートする,ユニットの完全名です。デフォルトは,パッケージングするユニットの上位ユニットの完全名です。

なお,次の文字列は指定できません。

  • ,(コンマ)

  • ;(セミコロン)

  • 空白文字

[ユニットが存在する場合]

インポート先にユニットがある場合,ユニットの情報を上書きするかどうかを指定します。指定できる種類は,[上書きする]と[上書きしない]です。デフォルトは[上書きしない]です。[パッケージ対象]で[カレンダーのみパッケージ]をチェックした場合は,指定できません。

[実行結果]

[パッケージ]ボタンをクリックすると,パッケージングの実行結果が表示されます。

[パッケージ]ボタン

パッケージングを実行します。実行後,結果が[実行結果]に表示されます。

注意事項
  • パッケージングするユニットの完全名に記号が使用されている場合,パッケージングできないことがあります。

  • パッケージング実行ホストとパッケージ登録ホストの文字コード種別が異なる場合には,[パッケージ名]には日本語を使用しないでください。日本語を使用した場合,文字化けが発生します。

  • 文字コードの異なる環境に配布する場合には,ユニット名などに日本語を使用しているユニットは配布しないでください。配布した場合は,文字化けします。

  • Windowsで作成したパッケージはWindowsに,UNIXで作成したパッケージはUNIXにしか配布できません。

  • 次の場合,パッケージングしたユニットを配布すると,配布は正常終了しますが,配布先には正しく配布されません。

    ・同一名称のユニットを配布するときに,配布先のユニットが実行登録中である場合

    ・同一名称のユニットを配布するときに,配布先のユニットの下位に実行登録中のユニットがある場合

    ・実行登録中のユニットの下位に配布する場合

    ・同一名称のユニットを配布するときに,配布先のユニットがサスペンド状態である場合

    ・サスペンド状態のユニットの下位に配布する場合

  • パッケージングの実行時に次のメッセージが表示された場合,JP1/NETM/DM連携時のセットアップが完了していません。

    'dmjppac' は,内部コマンドまたは外部コマンド,操作可能なプログラムまたはバッチファイルとして認識されていません。

    この場合,環境変数PATHの値に,「JP1/NETM/DM Clientのインストール先フォルダ\bin」を追加してください。JP1/NETM/DM連携時のセットアップについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 11.2 JP1/NETM/DM連携時のセットアップ」を参照してください。

  • 連携しているJP1/NETM/DM Managerが08-10以降で,かつJP1/Baseのユーザー管理機能を利用している場合は,ユニット定義情報およびカレンダー情報をパッケージングできません。パッケージングする場合は,JP1/Baseのユーザー管理機能を利用しないJP1/NETM/DM Managerと連携してください。

  • UTF-8環境でユニット名などに指定できる文字数を変更するための設定をしている場合,[パッケージ名]のデフォルトが51バイト以上の文字列になることがあります。この状態で[パッケージ]ボタンをクリックすると,パッケージングに失敗します。この場合,[パッケージ名]を50バイト以内の文字列に変更してから,再度[パッケージ]ボタンをクリックしてください。

    UTF-8環境でユニット名などに指定できる文字数を変更するための設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.1.10 UTF-8環境でユニット名などに指定できる文字数を変更するための設定」を参照してください。