7.10.3 実行エージェントプロファイルの設定変更
JP1/AJS3サービスの起動中に実行エージェントプロファイルの設定を変更するには,ajsprofalterコマンドを使用します。
ajsprofalterコマンドによって,実行エージェントプロファイルの設定を変更した場合,即時にその設定が反映されます。ただし,「キューイング」または「実行中」状態のジョブには,反映されません。また,標準ジョブ(キューレスジョブを含む)およびHTTP接続ジョブの「実行待ち」状態,イベントジョブおよびカスタムイベントジョブの「先行終了待ち」状態の場合は,コマンドを実行したタイミングによっては設定変更が反映されないおそれがあります。実行エージェントプロファイルの設定変更は,ジョブを実行していないときに実施することを推奨します。
また,監視世代が「監視中」または「監視中断」状態のときに実行エージェントプロファイルの設定を変更した場合,起動条件中のイベントジョブおよびカスタムイベントジョブには,即時に設定変更が反映されません。
設定変更のタイミングと設定変更が反映されるタイミングについて,次に説明します。
(1) 起動条件の監視中に変更する
起動条件の監視中の場合,ajsprofalterコマンドで実行エージェントプロファイルの設定を変更しても,起動条件中のイベントジョブおよびカスタムイベントジョブには反映されません。起動条件中のイベントジョブおよびカスタムイベントジョブに対して設定内容を反映したい場合は,次のどちらかの操作を実施します。
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起動条件の監視を終了させてから,ジョブネットを再度実行登録する。
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JP1/AJS3サービスまたはスケジューラーサービスを制限停止してから,起動して監視を再開する。
起動条件の監視中に実行エージェントプロファイルの設定を変更した場合の動作例を,次の図に示します。
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この図のように,起動条件の監視中に実行エージェントプロファイルの設定を変更した場合,起動条件中のイベントジョブおよびカスタムイベントジョブに対しては,設定の変更が反映されません。ただし,設定変更後に起動条件が成立して実行されるルートジョブネット中のイベントジョブおよびカスタムイベントジョブに対しては,実行エージェントプロファイルの設定変更が反映されます。
(2) 起動条件の監視中断中,または監視中断前後の監視中に変更する
JP1/AJS3サービスまたはスケジューラーサービスを制限停止して起動条件の監視を中断する場合,ajsprofalterコマンドで実行エージェントプロファイルの設定を変更しても,その時点では反映されません。サービスを起動して監視を再開したあと,変更後の設定内容で監視を再開します。
JP1/AJS3サービスまたはスケジューラーサービスは,次の方法で制限停止できます。
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ajsstopコマンドに-s|-n|-j|-kオプションを指定して実行する
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jajs_spmd_stopコマンドに-jobオプションを指定して実行する
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JP1/Power Monitorと連携して計画終了させる
監視を中断する場合に,実行エージェントプロファイルの設定を変更したときの動作例を,次の図に示します。
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起動条件の「監視中断」中に,実行エージェントプロファイルの設定を変更した場合,その時点では変更後の設定内容が反映されません。次にサービスを起動して監視を再開した時点で反映されます。
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起動条件の監視を中断する前の監視中に,実行エージェントプロファイルの設定を変更した場合,その時点では変更後の設定内容が反映されません。次にサービスを起動して監視を再開した時点で反映されます。
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起動条件の監視を中断したあとの監視中に,実行エージェントプロファイルの設定を変更した場合は,反映されません。