3.3.1 ajsbackupコマンドまたはJP1/AJS3 - Viewで退避した情報の格納場所
ajsbackupコマンドまたはJP1/AJS3 - Viewで退避した情報の格納場所を次の図に示します。
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それぞれの部分について説明します。
- 退避情報ディレクトリ
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退避情報を格納するディレクトリです。JP1/AJS3の環境設定パラメーターで,任意のディレクトリ名を指定できます。
- 退避ボックス
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退避ファイルを格納するためのディレクトリです。退避するときに,任意のディレクトリ名を指定できます。ただし,Windowsの場合,「CON」,「PRN」,「AUX」,「CLOCK$」,「NUL」,「COMm(mは1から9までの任意の整数)」および「LPTn(nは1から9までの任意の整数)」は,退避ボックスのディレクトリ名に使用できません。退避ボックスを定義すると,複数のユニットの追加・変更内容をまとめられます。例えば,業務の内容ごとに退避ボックスを作成しておくと,業務ごとに追加・変更内容を管理できます。
一つの退避ボックスには,最大で1,024個の退避ファイルが作成できます。
退避したユニットは,同一サーバでだけ回復できます。別のサーバでユニットを回復する場合,移行元のサーバでajsprintコマンドを使用してユニットの定義を出力し,移行先のサーバでajsdefineコマンドを使用してユニットを回復してください。
- 退避ファイル
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ユニットをajsprintコマンドの-aオプションで出力した形で格納したファイルです。ファイル名には,「0001」から「1024」の4けたの数字が自動的に定義されます。
- 退避情報管理ファイル
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退避ボックスに保存された退避ファイルについての情報を管理するためのファイルです。
退避ボックス内の退避ファイル名やユニット名を知りたい場合は,ajsrestoreコマンドを使用します。