2.2.7 その他の情報のバックアップ
JP1を実行するために必要な情報も合わせてバックアップしてください。
JP1を実行するために必要な情報をバックアップする場合に,必要な作業を次の表に示します。
- (凡例)
-
○:必須
−:対象外
- 注※
-
対象OSはLinuxだけです。
JP1を実行するために必要な情報のバックアップは,WindowsとUNIXでは異なるため,それぞれの場合に分けて説明します。
なお,ここでは,主なものについて説明します。ここで説明しているもの以外では,OSやネットワークの設定,クラスタソフトの設定などもバックアップが必要です。詳細については,OSやクラスタソフトなどのドキュメントを参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) Windowsの場合
(a) サービスのアカウントの設定
JP1/AJS3のサービスをユーザーアカウントに変更している場合は,記録しておいてください。
(b) トラブルシュート資料採取ツール(_04.bat)のバックアップ
資料採取ツール(_04.bat)をカスタマイズして資料採取している場合は,カスタマイズ後の資料採取ツール(_04.bat)をバックアップしてください。
(c) クラスタ対応ツールのバックアップ(クラスタシステムで必要な場合だけ)
クラスタソフトからJP1を制御するために,論理ホスト対応で作成したクラスタ対応ツールをバックアップしてください。なお,クラスタ対応ツールが不要なクラスタソフトの場合,この手順は不要です。
バックアップ対象ファイルを次の表に示します。
ファイル名 |
内容 |
---|---|
任意のファイル名 |
クラスタ対応ツール |
(d) HTTP接続ジョブで使用するファイルのバックアップ
HTTP接続ジョブで使用するファイルをバックアップしてください。
バックアップするファイルの一覧を次に示します。
ファイル名 |
内容 |
---|---|
接続設定ファイル |
HTTP接続に関する情報を設定するファイル |
送信情報ファイル※ |
APIへのリクエスト情報を格納するファイル |
送信情報ファイル(URLパラメーター)※ |
APIへのリクエスト情報のURLパラメーターを格納するファイル |
送信情報ファイル(メッセージボディ)※ |
APIへのリクエスト情報のメッセージボディを格納するファイル |
- 注※
-
送信情報ファイル,送信情報ファイル(URLパラメーター)および送信情報ファイル(メッセージボディ)は,JP1/AJS3のバージョンが12-50以降で拡張モードを使用しているかどうかによって使用するファイルが異なります。必要に応じてバックアップしてください。
拡張モードについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 2.4.12 Web上の業務システムと連携する(HTTP接続ジョブを使ったジョブネットの定義例)」を参照してください。
(e) ジョブ実行数の集計結果のバックアップ
マネジメントポータルの実行環境で,ジョブ実行数の集計を自動で実行している場合は,ジョブ実行数の集計結果をバックアップしてください。マネジメントポータル実行環境のジョブ実行数の集計については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 4.6.3 マネジメントポータル実行環境について検討する」を参照してください。
バックアップ対象フォルダを次の表に示します。
フォルダ |
内容 |
---|---|
|
ジョブ実行数の集計結果 |
- 注※
-
「Mgr_Data_Path」は,インストール先フォルダによって異なります。
- インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
-
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
-
「システムドライブ\Windows」配下
-
「システムドライブ\Program Files」配下
-
「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
-
- インストール先フォルダが上記以外の場合
-
JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ
(2) UNIXの場合
(a) ログインスクリプトのバックアップ
ユーザーの環境をJP1用に変更している場合は,ログインスクリプトも忘れないでバックアップしてください。
(b) カーネルパラメーターの調整値のバックアップ
JP1用に調整したカーネルパラメーターの値を記録してください。
(c) トラブルシュート資料採取ツール(_04)のバックアップ
資料採取ツール(_04)をカスタマイズして資料採取している場合は,カスタマイズ後の資料採取ツール(_04)をバックアップしてください。
(d) クラスタ対応ツールのバックアップ(クラスタシステムで必要な場合だけ)
クラスタソフトからJP1を制御するために,論理ホスト対応で作成したクラスタ対応ツールをバックアップしてください。バックアップするツールの一覧を次の表に示します。
ファイル名 |
内容 |
---|---|
任意のファイル名 |
クラスタ対応ツール |
(e) メールシステムとの連携用のユーザー作成ツールのバックアップ
メールシステムとの連携用のユーザー作成ツールがある場合は,バックアップしてください。
(f) HTTP接続ジョブで使用するファイルのバックアップ
HTTP接続ジョブで使用するファイルをバックアップしてください。
バックアップするファイルの一覧を次に示します。
ファイル名 |
内容 |
---|---|
接続設定ファイル |
HTTP接続に関する情報を設定するファイル |
送信情報ファイル※ |
APIへのリクエスト情報を格納するファイル |
送信情報ファイル(URLパラメーター)※ |
APIへのリクエスト情報のURLパラメーターを格納するファイル |
送信情報ファイル(メッセージボディ)※ |
APIへのリクエスト情報のメッセージボディを格納するファイル |
- 注※
-
送信情報ファイル,送信情報ファイル(URLパラメーター)および送信情報ファイル(メッセージボディ)は,JP1/AJS3のバージョンが12-50以降で拡張モードを使用しているかどうかによって使用するファイルが異なります。必要に応じてバックアップしてください。
拡張モードについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 2.4.12 Web上の業務システムと連携する(HTTP接続ジョブを使ったジョブネットの定義例)」を参照してください。
(g) ジョブ実行数の集計結果のバックアップ
マネジメントポータルの実行環境で,ジョブ実行数の集計を自動で実行している場合は,ジョブ実行数の集計結果をバックアップしてください。マネジメントポータル実行環境のジョブ実行数の集計については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 4.6.3 マネジメントポータル実行環境について検討する」を参照してください。
バックアップ対象ディレクトリを次の表に示します。
ディレクトリ |
内容 |
---|---|
|
ジョブ実行数の集計結果 |