20.15.2 マネジメントポータル実行環境の環境設定パラメーターの詳細
マネジメントポータル実行環境の環境設定パラメーターの詳細について説明します。
なお,「デフォルト値」とは,環境設定パラメーターを省略した場合の仮定値です。
- 〈この項の構成〉
-
(1) AUTHSYSLOG
- Windowsの場合
-
ユーザー認証に関するメッセージをWindowsイベントログおよび統合トレースログに出力するかどうかを設定します。
- UNIXの場合
-
ユーザー認証に関するメッセージをsyslogおよび統合トレースログに出力するかどうかを設定します。
- 形式
-
"AUTHSYSLOG"="{none|all}"
- 指定できる値
-
- none
-
ユーザー認証に関するメッセージを出力しません。
- all
-
ユーザー認証に関するメッセージを出力します。
ajssysctlmdプロセスおよびajssysctladプロセスの認証の拒否時のログ(メッセージKAVS1009-W)を,Windowsの場合はイベントログおよび統合トレースログに出力します。UNIXの場合は,syslogおよび統合トレースログに出力します。
- デフォルト値
-
none
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
即時(次回の認証要求受け付け時)
(2) SYSLOGCODE
JP1/AJS3 System Control ManagerサービスおよびJP1/AJS3 System Control Agentサービスがsyslogに出力するメッセージの言語種別を指定します。
- 形式
-
"SYSLOGCODE"="{C|en_US.UTF-8|en_US.utf8|環境変数LANGの値}"
- 指定できる値(JP1/AJS3の言語種別に日本語または英語を使用する場合)
-
- C,en_US.UTF-8,またはen_US.utf8
-
英語ASCIIコードで出力します。
- 環境変数LANGの値(「C」以外の文字列)
-
JP1/AJS3 System Control ManagerサービスおよびJP1/AJS3 System Control Agentサービスを起動したときの環境変数LANGの設定に従います。ただし,JP1/AJS3 System Control ManagerサービスおよびJP1/AJS3 System Control Agentサービス起動時の環境変数LANGに対応する言語種別のメッセージがsyslogに出力されないシステムもあります。そのようなシステムでは,このパラメーターには必ず「C」を指定してください。使用しているシステムで日本語出力ができるかどうかは,loggerコマンドなどで日本語メッセージを出力し,syslogに正しく出力されているかどうかで確認してください。
環境変数LANGの値はOSによって異なります。
指定できる環境変数LANGの値を次の表に示します。
表20‒16 指定できる環境変数LANGの値 OS
シフトJISを設定する
環境変数の値
EUCを設定する
環境変数の値
UTF-8を設定する
環境変数の値
AIX
Ja_JP
Ja_JP.IBM-932
ja_JP
ja_JP.IBM-eucJP
JA_JP
JA_JP.UTF-8
Linux
使用できません
使用できません
ja_JP.UTF-8
ja_JP.utf8
- 指定できる値(JP1/AJS3の言語種別に中国語を使用する場合)
-
- C
-
英語ASCIIコードで出力します。
- デフォルト値
-
C
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control ManagerサービスおよびJP1/AJS3 System Control Agentサービスの再起動後
(3) UACAdministratorsMP
WindowsのUAC機能有効時に,Administrators権限のOSユーザーがマッピングされたJP1ユーザーで,Web GUI(マネジメントポータル)を使用するかどうかを設定します。
- 形式
-
"UACAdministratorsMP"=dword:設定値
- 指定できる値
-
- 0
-
UAC機能が有効な場合に,マネジメントポータル用のJP1ユーザーにマッピングするOSユーザーを,ビルトインAdministratorに限定します。
- 1
-
UAC機能が有効な場合に,マネジメントポータル用のJP1ユーザーにマッピングするOSユーザーを,Administratorsグループの範囲で使用可能にします。
「1」を指定した場合,マネジメントポータル用のJP1ユーザーにマッピングされたOSユーザーに,「バッチ ジョブとしてログオン」の権限が必要になります。
- デフォルト値
-
dword:00000000
- 推奨値
-
dword:00000001
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービス,またはJP1/AJS3 System Control Agentサービスの再起動後
(4) CONRESTRICTSYSLOG
- Windowsの場合
-
接続元制限に関するメッセージをWindowsイベントログに出力するかどうかを設定します。
- UNIXの場合
-
接続元制限に関するメッセージをsyslogに出力するかどうかを設定します。
- 形式
-
"CONRESTRICTSYSLOG"="{none|all}"
- 指定できる値
-
- none
-
接続元制限に関するメッセージを出力しません。
- all
-
接続元制限に関するメッセージを出力します。
ajssysctlmdプロセスおよびajssysctladプロセスの接続元制限による接続拒否時のログ(メッセージKAVS8040-E)を,Windowsの場合はイベントログに出力します。UNIXの場合は,syslogに出力します。
- デフォルト値
-
none
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
(5) AJSSYSCTLDLOGSIZE(マネージャープロセス用)
ajssysctlmd内部ログファイルのサイズを指定します。
- 形式
-
"AJSSYSCTLDLOGSIZE"=dword:ajssysctlmd内部ログファイルのサイズ
- 指定できる値
-
16進数で00000000,00000004〜001E8480(10進数で0または4〜2,000,000)(単位:キロバイト)
「dword:00000000」を指定した場合,ログファイルは作成されません。
- デフォルト値
-
dword:00001000(10進数で4,096)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
(6) LOGSIZE(マネージャープロセス用)
ajssysctlmdログファイルのサイズを指定します。
- 形式
-
"LOGSIZE"=dword:ajssysctlmdログファイルのサイズ
- 指定できる値
-
16進数で00000000,00000004〜001E8480(10進数で0または4〜2,000,000)(単位:キロバイト)
「dword:00000000」を指定した場合,ログファイルは作成されません。
- デフォルト値
-
dword:00002800(10進数で10,240)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
(7) MAXOPEEXEC(マネージャープロセス用)
JP1/AJS3 - Web Consoleのマネジメントポータルからのマネージャーホストに対する操作の画面の最大同時操作実行数を指定します。複数のWeb Consoleサーバから特定のマネージャーホストに対して操作が集中し,メッセージ「KNAK3290-E マネジメントポータルから接続先マネージャーへの操作要求が同時実行可能な上限を超えました」が頻繁に表示される場合に変更してください。
ここで指定した値は,同一マシン上のすべての物理ホストおよび論理ホストでの操作数合計の最大値となります。ここで指定した値を超えて画面を操作しようとした場合,エラーとなって画面を操作できません。
- 形式
-
"MAXOPEEXEC"=dword:最大同時操作実行数
- 指定できる値
-
16進数で0〜64(10進数で0〜100)
- デフォルト値
-
dword:00000005(10進数で5)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
(8) MAXAGGEXEC
マネージャーホスト上で実行される集計処理の最大同時実行数を指定します。
Web GUI(マネジメントポータル)で[スケジューラーサービスの使用状況]ダイアログボックスや[起動条件付きジョブネットの滞留状況詳細]ダイアログボックスから集計を開始した場合,マネージャーホストでスケジューラーサービスごとに集計処理が実行されます。
同時に複数のスケジューラーサービスで集計処理を実行し,メッセージ「KAVS8521-E 最大同時実行数を超過しているため集計処理を開始できませんでした」が頻繁に表示される場合,このパラメーターの値を大きくする必要があります。
- 形式
-
"MAXAGGEXEC"=dword:集計処理の最大同時実行数
- 指定できる値
-
16進数で1〜14(10進数で1〜20)
- デフォルト値
-
dword:00000005(10進数で5)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
- 注意事項
-
このパラメーターに指定した値は,同一マシン上のすべての物理ホストおよび論理ホストのスケジューラーサービスに対する集計実行数の最大値になります。
(9) JOBAGGTIMEOUT
ジョブ実行数の集計を開始するまでの待ち時間を設定します。
ジョブ実行数の集計は,同一マシン上で一つのスケジューラーサービスに対してだけ実行できます。そのため,複数のスケジューラーサービスに対するジョブ実行数の集計が重なった場合,あとから実行されるジョブ実行数の集計は,先に実行されているジョブ実行数の集計が終了するのを待ちます。
ジョブ実行数集計ログにメッセージKAVS8604-Eが出力されて集計が実行されない場合,環境設定パラメーターPERIODICJOBAGGの値を変更して集計の実行が重ならないようにするか,このパラメーターの値を大きくしてください。
- 形式
-
"JOBAGGTIMEOUT"=dword:ジョブ実行数の集計待ち時間
- 指定できる値
-
16進数で1〜564(10進数で1〜1,380)(単位:分)
- デフォルト値
-
dword:0000003C(10進数で60)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
即時(次回集計開始時)
(10) AJSSYSCTLDLOGSIZE(エージェントプロセス用)
ajssysctlad内部ログファイルのサイズを指定します。
- 形式
-
"AJSSYSCTLDLOGSIZE"=dword:ajssysctlad内部ログファイルのサイズ
- 指定できる値
-
16進数で00000000,00000004〜001E8480(10進数で0または4〜2,000,000)(単位:キロバイト)
「dword:00000000」を指定した場合,ログファイルは作成されません。
- デフォルト値
-
dword:00001000(10進数で4,096)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Agentサービスの再起動後
(11) LOGSIZE(エージェントプロセス用)
ajssysctladログファイルのサイズを指定します。
- 形式
-
"LOGSIZE"=dword:ajssysctladログファイルのサイズ
- 指定できる値
-
16進数で00000000,00000004〜001E8480(10進数で0または4〜2,000,000)(単位:キロバイト)
「dword:00000000」を指定した場合,ログファイルは作成されません。
- デフォルト値
-
dword:00002800(10進数で10,240)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Agentサービスの再起動後
(12) MAXOPEEXEC(エージェントプロセス用)
JP1/AJS3 - Web Consoleのマネジメントポータルからのエージェントホストに対する操作の画面の最大同時操作実行数を指定します。複数のWeb Consoleサーバから特定のエージェントホストに対して操作が集中し,メッセージ「KAVS8510-E 最大同時操作実行数の上限を超えたため,実行できません 保守情報」が頻繁に表示される場合に変更してください。
ここで指定した値は,同一マシン上のすべての物理ホストおよび論理ホストでの操作数合計の最大値となります。ここで指定した値を超えて画面を操作しようとした場合,エラーとなって画面を操作できません。
- 形式
-
"MAXOPEEXEC"=dword:最大同時操作実行数
- 指定できる値
-
16進数で0〜64(10進数で0〜100)
- デフォルト値
-
dword:00000005(10進数で5)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Agentサービスの再起動後
(13) PERIODICJOBAGG
スケジューラーサービスのジョブ実行数の集計を,自動で毎日実行するかどうかを指定します。
Web GUI(マネジメントポータル)の[ジョブ実行数]ダイアログボックスおよび[1日のジョブ実行数]ダイアログボックスからスケジューラーサービスのジョブ実行数を参照する場合,このパラメーターに「yes」を設定してください。
- 形式
-
"PERIODICJOBAGG"="{yes|no}"
- 指定できる値
-
- yes
-
毎日自動で集計します。
- no
-
集計しません。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
(14) JOBAGGSTARTTIME
スケジューラーサービスのジョブ実行数の集計を自動で毎日実行する場合,集計を開始する時刻を指定します。
環境設定パラメーターPERIODICJOBAGGに「yes」を設定する場合,このパラメーターも設定してください。
- 形式
-
"JOBAGGSTARTTIME"="ジョブ実行数集計開始時刻"
- 指定できる値
-
5バイトの文字列で00:00〜23:59
ジョブ実行数の集計開始時刻を「hh:mm」の形式で指定します。
「hh」は時間を00〜23の2けたで指定します。例えば,1時は「01」と指定します。
「mm」は分を00〜59の2けたで指定します。例えば,1分は「01」と指定します。
- デフォルト値
-
00:00
- 推奨値
-
ジョブやジョブネットの実行負荷が低く,コマンドやJP1/AJS3 - Viewでユニットを操作しない時間。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
- 注意事項
-
環境設定パラメーターPERIODICJOBAGGに「no」を設定している場合,このパラメーターの設定は無視されます。
(15) JOBAGGLOGDIR
ジョブ実行数集計ログを出力するディレクトリを指定します。
スケジューラーサービスのジョブ実行数の集計を自動で毎日実行する場合,集計の実行履歴はジョブ実行数集計ログで確認できます。
環境設定パラメーターPERIODICJOBAGGに「yes」を設定する場合,このパラメーターも設定してください。
- 形式
-
"JOBAGGLOGDIR"="ジョブ実行数集計ログディレクトリ名"
- 指定できる値
-
233バイト以内の文字列
「;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。
- デフォルト値
-
-
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\schedule\スケジューラーサービス名
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log\schedule\スケジューラーサービス名
-
UNIXの場合
/var/opt/jp1ajs2/log/schedule/スケジューラーサービス名
-
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
- 注意事項
-
環境設定パラメーターPERIODICJOBAGGに「no」が設定されている場合,このパラメーターの設定は無視されます。
(16) JOBAGGRESULTSSTOREDAYPERIOD
スケジューラーサービスのジョブ実行数集計結果の保存日数を指定します。環境設定パラメーターPERIODICJOBAGGに「yes」を設定する場合,このパラメーターも設定してください。
- 形式
-
"JOBAGGRESULTSSTOREDAYPERIOD"=dword:ジョブ実行数集計結果保存日数
- 指定できる値
-
16進数で1E〜16D(10進数で30〜365)
- デフォルト値
-
dword:0000001E(10進数で30)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
即時(次回集計開始時)
- 注意事項
-
このパラメーターを大きい値から小さい値に変更した場合,変更した日数分の集計結果は消失します。
(17) JOBAGGJP1USERNAME
スケジューラーサービスのジョブ実行数の集計を行うJP1ユーザー名を指定します。
環境設定パラメーターPERIODICJOBAGGに「yes」を設定する場合,このパラメーターも設定してください。
- 形式
-
"JOBAGGJP1USERNAME"="ジョブ実行数集計時のJP1ユーザー名"
- 指定できる値
-
31バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
jp1admin
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
- 注意事項
-
環境設定パラメーターPERIODICJOBAGGに「no」が設定されている場合,このパラメーターの設定は無視されます。
(18) PERIODICAGTAGG
実行エージェント稼働状況の集計を,自動で毎日実行するかどうかを指定します。
Web GUIで次のダイアログボックスから実行エージェント稼働状況を参照する場合,このパラメーターに「yes」を設定してください。
-
Web GUI(ジョブポータル)
[実行エージェントの稼働状況]ダイアログボックスおよび[1日の稼働状況]ダイアログボックス
-
Web GUI(マネジメントポータル)
[実行ホストの稼働状況]ダイアログボックスおよび[1日の稼働状況]ダイアログボックス
- 形式
-
"PERIODICAGTAGG"="{yes|no}"
- 指定できる値
-
- yes
-
毎日自動で集計します。
- no
-
集計しません。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
- 注意事項
-
-
集計範囲は前日からさかのぼって1週間です。実行エージェント稼働状況の集計が未実行または異常終了した日に対しても集計を実行します。
-
実行エージェントの数に比例して,集計時間が増加します。
-
(19) AGTAGGJP1USERNAME
実行エージェント稼働状況の集計を行うJP1ユーザー名を指定します。
jp1admin以外のJP1ユーザーで実行エージェント稼働状況の集計処理を行う場合,このパラメーターを設定してください。
実行エージェント稼働状況の集計を行うには,次の権限が必要です。
-
Windowsの場合
Administrators権限
-
UNIXの場合
スーパーユーザー権限
実行エージェント稼働状況集計時のJP1ユーザーには,Administrators権限またはスーパーユーザー権限を持つユーザーがマッピングされたJP1ユーザー名を指定してください。なおWindowsの場合,環境設定パラメーターUACAdministratorsMPの設定によってマッピングするOSユーザーに必要な権限が異なります。環境設定パラメーターUACAdministratorsMPの詳細については,「20.15.2(3) UACAdministratorsMP」を参照してください。
- 形式
-
"AGTAGGJP1USERNAME"="実行エージェント稼働状況集計時のJP1ユーザー名"
- 指定できる値
-
31バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
"jp1admin"
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
- 注意事項
-
環境設定パラメーターPERIODICAGTAGGに「no」が設定されている場合,このパラメーターの設定は無視されます。
(20) AGTAGGSTARTTIME
実行エージェント稼働状況の集計を自動で毎日実行する場合,実行エージェント稼働状況の集計を開始する時刻を指定します。
実行エージェント稼働状況の集計は,ホスト単位で順番に実行されます。あとから開始した集計は,先に開始されていた集計が完了するまで待機します。そのため,設定した集計開始時刻に集計が開始されない場合があります。
実行エージェント稼働状況の集計を実行すると,一時的にCPU負荷が高くなります。CPU負荷が低い時間帯に集計が行われるように,このパラメーターを設定してください。
- 形式
-
"AGTAGGSTARTTIME"="稼働状況の集計開始時刻"
- 指定できる値
-
5バイトの文字列で00:00〜23:59
実行エージェント稼働状況の集計開始時刻を「hh:mm」の形式で指定します。
「hh」は時間を00〜23の2けたで指定します。例えば,1時は「01」と指定します。
「mm」は分を00〜59の2けたで指定します。例えば,1分は「01」と指定します。
- デフォルト値
-
00:00
- 推奨値
-
CPU負荷が低い時間帯
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
- 注意事項
-
環境設定パラメーターPERIODICAGTAGGに「no」を設定している場合,このパラメーターの設定は無視されます。
(21) AGTAGGLOGDIR
実行エージェント稼働状況集計ログファイルを作成するディレクトリの名称をフルパスで指定します。
次の場合,このパラメーターの使用を検討してください。
-
管理する情報を一つにまとめたい場合などで,実行エージェント稼働状況集計ログファイルの保存先をデフォルトパスから変更したい場合
-
ディスク障害などで実行エージェント稼働状況集計ログファイルが失われないよう,異なるディスクに保存したい場合
- 形式
-
"AGTAGGLOGDIR"="ログ用ディレクトリ名"
- 指定できる値
-
191バイト以内の文字列
「;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。
- デフォルト値
-
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に次のパスが設定されます。
-
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
%ALLUSERPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS\log
「%ALLUSERPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log
-
Windowsで,クラスタ運用の場合
共有ディスク\jp1ajs2\log
-
UNIXの場合
/var/opt/jp1ajs2/log※
- 注※
-
クラスタ運用時は,パスが次のようになります。
共有ディスク名/jp1ajs2/log
-
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 System Control Managerサービスの再起動後
- 注意事項
-
環境設定パラメーターPERIODICAGTAGGに「no」が設定されている場合,このパラメーターの設定は無視されます。
(22) AGTAGGRESULTSSTOREDAYPERIOD
実行エージェント稼働状況集計結果の保存日数を設定します。
実行エージェント稼働状況を過去にさかのぼって参照したい日数を指定してください。
このパラメーターの値を大きくした場合,ディスク占有量が増加します。ディスク占有量の見積もりと合わせて,運用によって決定してください。
- 形式
-
"AGTAGGRESULTSSTOREDAYPERIOD"="dword:実行エージェント稼働状況集計結果保存日数"
- 指定できる値
-
16進数で1E〜16D(10進数で30〜365)
- デフォルト値
-
dword:0000001E(10進数で30)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
即時(次回集計時)
- 注意事項
-
-
このパラメーターを大きい値から小さい値に変更した場合,変更した日数分の集計結果は消失します。
-
環境設定パラメーターPERIODICAGTAGGに「no」を設定している場合,このパラメーターの設定は無視されます。
-